お金の現実 岡本 吏郎 (著)

つまらない。
面白くない。

こんな感想は普通の本ならば、ほめ言葉とはならないだろうが、この本に限れば最大級の賛辞だろう。

ええ、面白くないです。
期待通りでした(笑

読んでもモチベーションは上がりませんね。

・お金を貯める方法は、大きく稼いで少なく使う。
・自分の稼ぎ以内で生活すればお金は貯まる。

こういう事ばかり書いてるから面白いわけがない。

しかし、本の帯に


この本を読んで、本を投げ出してしまう人は99%お金持ちにはなれません。
逆に、この本に夢を感じていただけるならば、お金持ちになる可能性は充分にあります。

私は投げ出しはしなかったけど、夢も感じなかった。
あまりお金持ちにはなれなさそう。


面白い本やモチベーションが上がる本を読みたいならば、昨今書店に山積みされている、「デイトレードでウハウハ」「楽して儲かる」系の本を読んだ方がいいと思う。

まじめに一生懸命長く働く、そして支出は少なく。

結局、これ以上の明らかな貯蓄法はないだろう。

あと、
「変えられないものはしょうがない」
「変えられないものに文句を言ってもしょうがない」
という項目がありますが、これも夢がない。

夢がないけど、そっちの方が賢いですね。
酒場で政府や上司の悪口言ってもしょうがないですよ。

と、夢がない話が多い本書ですが

少し面白い話もあって
英語でmoneyの派生語がmaniaという話。
偏執狂や狂気をはらんだ人がお金持ちになるという話です。

確かに、大経営者の話を読むと狂気ともいえる執念を持った人が多い。

当たり前のことを当たり前にこなしつつ、自分の仕事には執念を持って専念する。

と、面白くはないけど、この方法ならお金は貯まるだろう、と納得させられる一冊でした。

ウハウハ本とか読みすぎてアツクなった頭を冷やすには、ちょうどいいかも。
現実は甘くないです。

お金の現実
お金の現実岡本 吏郎 (著)

「お金の専門家」である超人気実務家が真面目に書いた、お金の本。 「楽して」儲けるための方法はどこにも書かれておりません。 「すぐに」儲ける方法もどこにも書かれておりません。 ましてや流行の「ニューエイジ」的“すべてうまくいく”という綺麗ごとの思想も皆無です。 でも、本書には、ファンタジーではなく、現実にお金持ちになるための思考法が惜しげもなく詰め込まれています。 簡単に読み始められるのに、読後は思ってもみなかった高みへ誘導されていく、「入り口は低く、出口は高く」という高い教養性とエンターテイメント性。 一見脈絡のないことを書き連ねているように見えて、最後にすべてのパズルのピースがぴたりとあってくる全体構成力。 安直なノウハウ主義や「楽して儲かる」話に対する、骨のある態度。 絶大な人気を誇るビジネスとマネーのリアリスト岡本吏郎の思想と魅力がたっぷり詰まった、アンチマネー本のマネー本。