さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学山田 真哉 (著)
「話題のベストセラー」と、説明不要なほど有名
書店でも平積みになっていますね。
身近な事例を元に会計の考え方をわかりやすく説明されています。
でも、さおだけ屋がつぶれない理由はよく分からなかった。
タイトルどおり、さおだけ屋さんがつぶれない理由を知りたい方にはあまり向いてないかも。
経営が苦しい、さおだけ屋さんがさおだけ屋の経営ノウハウが書いてある本だと思ったらきっとがっかりするだろう。
タイトルのさおだけ屋の話は冒頭に少しだけ出てきて、結論がすぐに出てきます。
しかもその結論が正解かどうかは…
しかし、だからと言って面白くないかと言えば、全然そんな事はない。
・節約は絶対額で考える
A.1000円のモノを500円で買う
B.101万円のモノを100万円で買う
割引率はAの方が有利だが、実際得するのはB
など、身近な事例はわかりやすい。
そしてエピソード7の「
・数字に弱くても「数字のセンス」があればいい
がいいですね。
・割り算をして1単位あたりの数字を出すこと
・ある特定の数字を定期的に見て流れをつかむ事
などは、会計や経営のみならず家庭でも使えると書いています。
会計に関する厳密な理論や正しい定義などは、専門書や学術書が数多く出てますのでそちらを参照するとして、私のような会計の苦手な人間はこの本で考え方の一端でもつかめればなと思いました。
著者の山田真哉さんの「女子大生会計士の事件簿」シリーズもストーリー仕立てで面白かった。
最後にもう一度
●節約は絶対額で考える」
「スーパーで買い物するときは10円20円ケチケチをして、○万円もする化粧品買えば意味ないじゃん!」
と、この本に書いてあった事にして妻に言ってみよう。
身近な細かい事から実践です。
さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学山田 真哉 (著)光文社新書
追記
著者の山田真哉さんが日本テレビ系で毎週土曜日夜8時から放送の世界一受けたい授業に出演するようです。
5月14日放送分です。
3時限目
山田真哉 先生
『あの商売を紐解いて、儲けの仕組みを教えます!
~さおだけ屋はなぜ潰れないのか?~』(仮)