前作の小説マネーロンダリング (文庫版)が面白かったので、今作も楽しみにしていました。
内容は
元弁護士のもとに、突然舞い込んだ依頼は「20億円の資産を息子にではなく孫娘に相続させたい。1円の相続税も払わずに」というものだった!
実現可能なスキームを満載、驚愕の金融情報小説!
永遠の旅行者 (上) 326 p
永遠の旅行者 (下)単行本: 322 p
出版社: 幻冬舎 ;
600ページ超のボリュームでしたが一気に読みました。
主人公はPT(Permanent Traveler)=終身旅行者と言われる、合法的にどの国にも税金を納めない生活をしてる人。
ストーリーの中でも、その辺は詳しく説明してくれてます。
なんで、わざわざそういう生活をするかが、庶民の私としては非常に疑問なのですが
(払うもの払って、遊びに行ったほうが精神衛生上いいような…)
知識として知っておく事や、やるやらないはともかくとして色々な手段方法を考えることはいい事でしょう。
舞台が、ハワイ、日本、ニューヨークで、そこで生活するスーパーエリートからホームレスまで生き生きと描写されてます。
相続税回避のスキームに関しては、正直自分の知識不足でついていけない部分もありましたが、色々考えるきっかけにはなりました。
あと、プライベートバンクのバンカーも途中ストーリーにからんでくるんですが、普段知ることのないプライベートバンクについても知ることができました。
(もちろん小説なので真実の姿かどうかはわかりません)
前作のマネーロンダリング (文庫版)の主人公と準主人公もちょっとだけ出てきます。懐かしい。
もっと、色々思うことはあるけど、どうしてもストーリーのネタばれをしてしまいそうなので、この辺で。
雨の降る日曜は幸福について考えよう Think Happy Thoughts on Rainy Sundays
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