TBSのニュース23でおなじみの筑紫哲也 さんによるスローライフのすすめ。
実はスローライフという言葉を作ったのは筑紫哲也さんらしい。
(断言はしてないけど、そう匂わせている。ちなみに、「新人類」も筑紫哲也 さんが作った言葉らしい)
読後の第一印象派は、「こんな面倒な事知らなきゃいけないのなら、スローライフも大変だな」でした。
9.11のテロ、アメリカのグローバリズムの推進から森林問題、環境問題、教育問題、JR西日本の脱線事故など話題は多岐に及びます。
それが私の脳内で勝手に、テレビで見る筑紫さんの他事争論の口調で私に迫ってきます。
緑豊かな環境の中で小鳥のさえずりをBGMに読書を楽しんでいる私としては、非常に忙しい本でした。
岩波書店の図書という月刊誌に連載されていたものをまとめた本ということですが、きっと忙しい中バリバリと書いたんだろうな。
ちなみにこの本の冒頭に二宮尊徳が話題として出てきます。
最近は学校でもこの銅像を見なくなったねと。
私はこの本を夕方妻が買い物に行っている間、1歳の息子をおんぶしながら田んぼのあぜ道を歩きながら読んでいたので、思わず苦笑。
でも必要に迫られているので必死なのだ。子どもの相手はしなきゃいけないし、子どもは家だとぐずるし、読書はしたいし、読書してる間に目を離すとどこにいくか分からないし。妻は買い物に出かけると長いし。
ということで、子どもをおんぶしながら読書です。
そのうち日本中に銅像が立つかも!
スローライフ―緩急自在のすすめ筑紫 哲也
IT革命の進行の下で、いま暮らしと仕事のあらゆる領域でスピードや効率を求める勢いが加速している。だが、他方でその潮流への根本的な懐疑も確実に拡がっていよう。「秒」に追われるニュースキャスターならではの痛切な問題意識に立って、「スロー」に生きることの意味と可能性を全国各地の食生活・教育・旅などの実例から考える。
目次
「それで人は幸せになるか」
スローフード、9・11、一神教
ファストフードの時代
寿司と蕎麦、そして「地産地消」
「食」の荒涼たる光景
小さな旅、スローな旅
失われた「子どもの楽園」
急ぐことで失うもの
「学ぶ」ということ
「スローウエア」「ファストウエア」
ロハスのすすめ、森林の危機
「木」を見直す
長寿と「人間の豊かさ」
スローライフ、北で南で
真の「勝ち組」になるために