お金とツキを呼ぶちょっとした「習慣術」

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3月になって月が変わったので、ツキの本。

勉強法や心理学など多彩な活躍をする和田秀樹氏のツキの本。

2005年1月に1,365円で発売された本が、2年後に文庫になって560円で買えるようになってツイてます!
先に買った方は、先に内容を知り、他の方より2年早く実践できたのでツイてましたね。


和田秀樹氏と言えば、受験の本や勉強法の本なども多く出してますので、東大医学部を卒業してることでも有名です。
その、精神科医としての立場と、ベストセラー作家や通信教育会社などの実業家としての立場からツキと、そのツキをお金に変える方法を紹介しています。

そんなプロフィールだと、「頭がいいからできるんでしょう」「東大卒のあなただから受験の本を書けたんでしょう」などと言う方もいるみたいです。しかし、和田秀樹氏によるとそれらも計算してやってるとの事で、運は自分で生み出さなければならないという事。

確かに、頭がいい事とツキに恵まれお金を儲ける事は別問題ですからね。

そして、本文中にはこんな刺激的な言葉も

知的な人ほど運をバカにするけれども、自分は頭がいいと思っているのにあまり成功していない人間の負け犬の遠吠えという面もあるのかもしれない。

そこまで言わなくても・・・
こんな事を言ったら運気が下がりそうな気も…

そんな事を踏まえつつ前半はツキの話
結論は
「ツキがある人とは、自分の事をツイてると思ってる人」
だそうです。それだけ。
結論だけ言ってしまうと実にシンプルすぎますが、その理由を精神科医の立場から解説されています。
そして、やはり宝くじやビンゴゲームのような完全な確率のゲームになると必勝法はないみたいですね。

人間は膨大な情報量を日常生きてる中で、視覚、聴覚、など五感をフル活用して処理していて、ついてると思っていると時には、ツイてる情報に気が付きやすく、ツイてないと思っているときには、ツイてない情報ばかり飛び込んでくるとのこと。
そんな事ってありますね。

さらに、恐ろしいのは、自分の精神状態によって過去の記憶まで歪んで思い出してしまうという事。
不安な事で頭がいっぱいだと「そういえばあの時・・・」など何でもないことまで気になってしまいます。

しかし、人間は生き残り本能のプログラムがセットされているので、失敗した事や危険な思いをした事は、記憶に残りやすい。
いい思い出やツイテル事を意識的に考えないとダメみたいですね。


後半はツキをお金に変える技術
著者によると、現在はツキのある人がお金を儲けやすい時代
・重厚長大産業からIT産業などのサービス業へ産業が移行
・失敗が許されない時代から、失敗してもリスクが少ない時代に。
・ツイてると思ってる行動力のある人がチャンスをつかみやすい
・間接金融から直接金融へ(人気のある人がお金を集めやすい)

しかし、重厚長大産業の時代もツキを重視してた人が成功してたような気も
松下幸之助とか本田宗一郎とか。

結局、ツイてる人にはかなわないのでしょうか。

そして、リストラされてもこんな感じでツイてるみたいです。
●リストラでもツイてる!
・リストラされても1年間は失業保険が出る
・勉強する時間が増える
・1年かけておいしそうなベンチャー起業を探す
・ベンチャー企業は意外に人材難(普通の経理の人が足りなかったりする)

そんな目や鼻が利く人は、最初からリストラされないような気もしますが、そんな事は気にしない。
細かい事にはこだわらないのが、ツイてる人クオリティ。


全般に読みやすく、和田秀樹氏の本らしく合理的な精神にあふれていますので、「慈愛に満ちた気持ちでいると、ツキに恵まれます」みたいな本が苦手な人にはおすすめです。

「欠点を自分から言うのは損。元々誰もあなたに興味はないのだから、欠点を覚えられるくらいなら、忘れられた方が良い」
「1000人に嫌われても100人のファンを持て。みんなから凡庸ないい人と思われても誰もお金はくれない」
こんな感じの事がズバズバっと書いてあります。


お金とツキを呼ぶちょっとした「習慣術」
お金とツキを呼ぶちょっとした「習慣術」和田 秀樹 (著) 文庫版
560円
【和田式「ツキの好循環モデル」を実現する習慣術】
●謙虚と卑屈は紙一重。謙遜するより積極的に自分の長所をアピールする
●「落ち込みの悪循環」を断ち切るリフレッシュ法を、普段から見つけておく
●どんなにイヤな上司でも、自分より優れている点を一つだけ見つける
●資産運用は大金持ちがするもの、小金持ちは自分に投資する
●お酒を飲むときは「愚痴」ではなく「夢」を肴にする
●うさんくさい相手でも、人間関係は適当に保っておく・・・・・・etc
<お金とツキを「好循環」させよう!>
●「人間は相手の長所を覚えている」から失敗を怖れずどんどん挑戦しよう
●一日数千円の残業代のために時間を浪費せず、自分に投資しよう
●仕事は常にいくつかを並行してこなして、調子のいいものから片づけよう
●何事も「無理だと思わずやってみる」ことで、仕事体力をつけよう
●「受け売り」で人に話すことを意識して、テレビ、本などの情報に接しよう
●どうせ転職してリスクを取るなら、大金持ちになれる会社を選ぼう


お金とツキが転がり込む習慣術―「運のいい人」には理由がある
お金とツキが転がり込む習慣術―「運のいい人」には理由がある
和田 秀樹 (著) 2005年01月 元となった本
1,365円
マーケットプレイスならこちらが安い場合もあります。

運のいい人、悪い人―運を鍛える四つの法則
運のいい人、悪い人―運を鍛える四つの法則リチャード ワイズマン (著),
運を科学的に解明した本としてはこちらもおすすめです。
英国でもっとも尊敬と人気を集める心理学者が、運の科学的原理について、革命的な研究