ライフハックス心理学 みるみる「やる気」と「時間」を引き出す43の方法

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スピードハックス 仕事のスピードをいきなり3倍にする技術チームハックス 仕事のパフォーマンスを3倍に上げる技術ブレインハックス-人生を3倍楽しむ脳科学などのベストセラーを連発する佐々木正悟さんの新刊。

●佐々木正悟さんのブログ
ライフハックス心理学

サブタイトルが「みるみる「やる気」と「時間」を引き出す43の方法」となっていますが、本書は
・スケジュール
・To Do
・習慣
・コミュニケーション
・ストレス
・記憶強化
という、ビジネスパーソンにとっては緊急かつ重要なテーマに絞り厳選して43のハックにまとめています。

最初から通読しても良いし、自分の必要とするテーマから順に読んでもいいというつくりになってるのが、嬉しいですね。
さらに、章末に理解度チェッククイズで理解度がチェックできるようになってたり、巻末の逆引きタグリファレンスで後から参照しやすいようになってるのもグッドですね。
著者の佐々木正悟先生とは、以前私が主宰するセミナーにゲスト出演していただきましたが、そのときに穏やかで暖かいお人柄である印象を持ちましたが、その温かいお人柄が本書にも反映されているように感じました。


さて、ビジネス書を読む意味として、専門家しか知り得ない知見を、安価に短時間で知る事が出来るという事があります。
本書も、その意味で大満足です。

例えば、対人関係の苦手な人へのハックとして

対人恐怖症を克服するハックとして、私がいちばん有効だと思うのは、事前に激しい運動などをして疲れ切ってしまうことです。

が示されています。
しかし、素人では絶対こんな事は思いつかない。

そう言われて振り返ってみれば、疲れて余裕の無いときには、知らない人に会ったからといって、緊張する余裕も無かった時の事を思い出すこともできますが、自分からは絶対に思いつかない。

対人関係で緊張するという事は、エネルギーを消費することなので、最初からエネルギーを持たなければ緊張しない。

とのことですが、そんな方法もアリなのか!と目から鱗でした。
緊張する打ち合わせの時には、エレベーターを使わずに階段で一気に駆け上がり、その勢いで打ち合わせにのぞむといいかもしれません。
階段後に会談。

他にも

・脳に時間の感覚はあてにならない。
・飽きのこないデザインなんてものは存在しない
・予定と実績の記録を記録をしないのは、面倒ということよりプライドが傷つけられるから
・やる気は有限。つまり減る
・人は例外で自己正当化しようとする。
・人間関係に傷ついたら唐辛子を食べる。

などの心理学に基づいた意外なハックがたくさん。


最近はツールの紹介をするような本はたくさん出てて、それはそれで有効ですが、このようなさらに一歩掘り下げて人間の根底からやる気やうまくいく方法を引き出すような本は、即効性もありながらその知識やスキルを長く使える事ができそうですね。

そして、こういう本を読むと、実際著者本人は「やる気」と「時間」をうまく引き出してるのだろうかと気になりますが、著者の佐々木先生は、今年だけでも単著・共著合わせてすでに6冊も執筆。

今月も本書のほかに「一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方」も刊行されます。

理論だけでなく、著者本人が実践して実証してるというのが素晴らしいですね。
しかも人柄は温かい。

色々最新のツールを試すものの、どうにも「やる気」をうまく引き出せないし、「時間」も増えたような感じがしない方にオススメです。

ライフハックス心理学 みるみる「やる気」と「時間」を引き出す43の方法
ライフハックス心理学 みるみる「やる気」と「時間」を引き出す43の方法
時間がない、やる気が出ない、ストレスで不安――そんなビジネスマンの悩みに効く43のテクニックを心理学をベースに紹介。
「なぜかうまくいく」方法と理由がわかる!

一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方
一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方
「やる気が出ない」理由はきわめて合理的なものです。
本書は、「それでもやる気を出さねばならない」という、
現代の過酷なビジネスパーソンの皆さまに役立つことを目指しました。

思うにならない「やる気」=「精神のエネルギー」の特徴を逆手にとって
「やる気」をばっちり活用してやる、
これこそが、「やる気」を高める鍵です。