おかあさん☆おとうさんのための行動科学 石田淳著

先日、石田淳さんの「超! 自分マネジメント整理術 行動科学で3倍の成果を上げる方法」に関する記事を書きましたが、
【参考】超! 自分マネジメント整理術 行動科学で3倍の成果を上げる方法:[俺100]
行動科学を応用した本をもう少し読もうと思った。

でも、「ダイエット」も「部下のほめ方・叱り方」も、そんなに必要に迫られてないしなぁ。

上司のための戦略的ほめ方・叱り方 [宝島社新書] (宝島社新書 278)
上司のための戦略的ほめ方・叱り方 [宝島社新書] (宝島社新書 278)石田 淳 (著)


「三日ボウズ」では終わらせない!1日12秒お腹ぺったんこダイエット
「三日ボウズ」では終わらせない!1日12秒お腹ぺったんこダイエット石田 淳 (著)

ということで、「おかあさん☆おとうさんのための行動科学」を読んでみた。

Amazon内容紹介を引用すると

「どうやってしつけたらいいかわからない」
「子どもが『やる気』を出してくれない」
「子どもが何をやっても長続きしない」
「子どもを怒ってばかりで、イヤになる」

そんなおかあさん、おとうさんの悩みを、教育界、ビジネス界で話題の「行動科学」が解決します!

ふむ。
お子さんをお持ちならどこの家庭でも多かれ少なかれありそうな悩みですね。

さて、読んでみた感想は。

「大人も子どもも人間には変わりがない」ということです。
誰でも、褒められればやる気になるし、人格を否定されるような怒られ方をするとへこむ。
そして、やり方が分からないものはできないし、意味不明な指示には困惑する。

たとえば、「性根を据えて乗り切れ!」とか言われても、大人でも子どもでも困ってしまいますよね。

特に、子どもの場合は大人と違って言葉の意味そのものが実はわかってないという事も良くありそうです。

行動科学的には、以下のような言葉は要注意

しっかり勉強する
きちんとあいさつする
ちゃんとしたかっこうをする
ちゃんとごはんを食べる
やる気を出す
きちんと整理整頓する
コミュニケーションを大事にする

「きちんと」と言われても、なにがきちんとなのかわかっていないと困惑するばかりです。
このような言葉は行動にフォーカスを当てて言い換えるべきですね。
「出したものは元の場所にしまう」「ごはんは遊ばずに残さないで食べる」 等

他の本でも、言われている「結果は行動の積み重ね」や「スモールゴールを設定する」、「褒めるのはすぐにその場で」などの行動科学のポイントもやはり子どもの場合でも変わりなし。

怒るときには

本当になにをやってもダメねぇ
バカ
しょうがないやつだな
他の子はできるのにどうしてあなたはできないの

などはタブー
怒るときは、人格を否定するのではなく、行動を怒りましょう。

他に、「お父さんを家事に参加させる方法」なんてのもありますが、ここは華麗にスルー。能動的に参加してますので。(できる範囲で)

そして、

アメリカの家庭の母親は、子どもの前で父親のことを責めたり悪く言ったりすることは決してしないそうです。
 リーダーの役割を負った父親を「信頼できる人物」にするための環境づくりを母親がしているのですね。
[略] 
おかあさんがお父さんに「家族のリーダーになって欲しい」「子どもによい影響を与えて欲しい」と期待するなら、お母さんが自らがお父さんを立てないといけないのです。

お父さんをほめるときには、子どもの前でほめることが得策です。
そうして、子どもに「お父さんはすごい」「お父さんの言うことなら聞こう」という信頼関係をつくってあげるのです。


こういうところには、バッチリと付箋をつける。

相手に期待をする事よりも、自分がまず態度で示すわけですね。
とは、言いつつもほめるところがないと、相手もほめようもないので、ほめられるような行動をこころがけましょう。


本書を読み、「知らない事はできない」「人はほめられるとうれしいし、怒られるとへこむ」という当たり前のことは、大人も子どもも変わらないことを再認識した。そして、それらを科学的に説明する「行動科学マネジメント」の応用範囲の広さも再認識した。

おかあさん☆おとうさんのための行動科学
おかあさん☆おとうさんのための行動科学

おかあさん、おとうさんに「朗報」。
ベストandロングセラー
『「続ける」技術』でおなじみの
行動科学マネジメントは、
子どもの教育に大きな力を発揮するんです!

日本における行動科学マネジメントの第一人者・石田淳が、「できる子をつくる」「子どもが自発的に行動するようになる」と評判の教育法を、わかりやすく紹介します。


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Amazon石田淳特集

著者からのコメント 人はどんな人であっても本人が望むものを得ようと行動し、望まないものを避けようと行動します。 仕事においても、私生活においても、あらゆる分野でその原則は当てはまります。 ”行動科学マネジメント”で出版、公開している分野は多岐にわたりますが、私が皆さんに伝えたいメッセージは、”より良い人生を送るためには、行動に焦点をあてるアプローチ法もある”ということです。

やる気がない、意欲がない、自分には向いていない、…。
成果が出ないときに、自分のせいにしたり、他人のせいにしたりする…。
そうではないのです。
”行動”に焦点を当てることで問題解決の糸口を、自己成長のきっかけを、円滑な人間関係を手に入れるができるのです。

日々の”行動”の集積が人間や組織の未来をつくります。
”行動科学マネジメント”をもとにしたメソッドが多くの人の悩みを解決するきっかけになればと思います。