ビジネス用語で、家事を語る本。
私は、基本的には家事はあまり得意でないのですが、この本を読むと燃えてきますね。
細かいところまで、記述が男っぽいというか、ビジネス視点っぽいです。
たとえば、文章はこんな感じです。
「従来は、家事は作業ノウハウなどのミクロの視点から語られることが多かったが、労力、時間コストなどを考慮し最適な手段を選択しマネジメントする必要がある。その際に必要なのは全体を見渡すマクロ的な視点である」
「イキイキ、ワクワク」とか「愛され~」みたいな言葉は基本的には出てきません。
この本で提唱する新しい家事の6つのポイントは
● ここが新しい!ビジネス発想家事の6つのポイント ●
1 作業環境 作業環境を改善し、家事の効率化
2 リストラ 無駄な作業を減らして、家事を再構築
3 設備投資 費用対効果を考えて、有効な設備を導入する
4 アウトソーシング 労働対価を見極めて,外注サービスを活用する
5 適正な在庫管理 賢いストック管理で、スペースを有効活用
6 時代を読む 今の価値観を取り入れて、家事を楽しむ
となっています。
読んでると、工場のカイゼンのノウハウ書を読んでるのかと錯覚してしまいそうです。
平行作業域、道具配置の三原則、動線シミュレーションなど用語が固い!
でも、その固さが本気にさせますね。
私は片付けが得意ではないのですが、片付けに関しても
「片付けは、三次元の空間把握能力、識別分類能力、準備、整理などの高度な脳の仕事である」
なんて書いてありますから、片付けられないとちょっとナニですね。
逆にこれは、男性にかたづけなどの家事をやらせるときにも使えるかも。
「脳レベルが高い人は片付けが得意なんだってよー」とか、言うとやる気になる男性もいるかも。
「今時だなあ」と、思ったのは、ビジネス視点というこの本の性格にもよるのかもしれませんが、積極的にアウトソーシングや食器洗い機などの導入を進めているところです。
ビジネスだと、省力化や外注は当たり前ですからねー。厳しいビジネスの世界で合理的だからそうしてるなら、家庭内のこともそうしてもおかしくないですよね。
その辺の導入に関してのシミュレーションも丁寧に解説しています。
しかし、結局これ読んでも、実行しなければ、家の中に口ばっかりで手を動かさない管理職が増えただけで、あまり意味ないですね。
そうならないように、頑張りたいと思います。
使用前、使用後みたいに成果を発表できれば良いのですが…
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