40年間で2000件もの事業再生に関わってきた著者の至極のエッセンス。しかも、凄いのがその40年間に思いついた仕事のコツや組織論、リーダーシップ論、できる人できない人などをノートに書き続けていること。その数40年間でなんと200冊！継続は力なりですねー。
その40年、200冊から選りすぐりのエッセンスが凝縮されたのが本書です。
全般に「期日」「数字」「利益」に、重点がおかれています。これは、サラリーマンであろうと経営者であろうと、ビジネスに関わるものにとっては、強調しても強調しすぎと言うことのない重要な要素なんでしょうね。
本当に何度も何度も再三再四出てくるので、身の引き締まる思いです。
また、
・どんなに優秀な社員でも、退社を申し出たら、慰留はしない
・僕は、飲食店なので特別サービスを受けることが多い。（社長などと素性を明かしているわけではない。）
などは、一瞬「なぜ？」と、思うけど理由を読むと納得。
僕も、飲食店で特別サービスを受けるべく頑張りたいと思います。
ヒントは「デールカーネギー」です。
あとは、自然の中のもの、特に動物から生き残りや成長のヒントを受けているのが参考になりました。
私も、自然の森羅万象の中から、生き方を学びたいと思っていたので、心強く思った。
こういう、経験豊富な人に「あなたの仕事のノウハウノート見せてください」などといって、見せてもらうことはほぼ不可能かと思います。
ビジネス書って安いしありがたいよね。と、あらためて思いました。
もちろん、「いい話聞かせていただきました」で、終わらせないで、結果を出さなきゃだけどね。
2000社の赤字会社を黒字にした社長のノート (単行本（ソフトカバー）)長谷川 和廣 (著)
1章 プロ社員にならないと生き残れない
2章 仕事でいい結果を出す人は、この行動がちょっと違うだけ
3章 「あなたしかいない!」と思わせる
4章 一流になれる人はここが違う
5章 自分も会社も生き残る
6章 会社から大切にされる人、されない人
7章 売ることを知っている人は強い
8章 自分の得意技を持ちなさい!
●自然の中からビジネスのヒントをみつけるには、下記の本もお薦めです。
プロ講師が使っている 朝礼・スピーチの「つかみ」話材 (単行本（ソフトカバー）)安宅 仁 (著)
5秒で引きつけ、心を動かす―「自然」が教えてくれる仕事と人生で大切なこと。
第1章●まず、一歩を踏み出そう!──「足カセ」と「壁」は本当に存在するのか?
第2章●自らの強みを最大限に活かす──雑草は常にたくましいのか?
第3章●変化を選択する──絶滅した恐竜・進化した恐竜
第4章●成長するためにはリスクを恐れるな──安定が能力を衰退させる
第5章●仕事で大切なことはすべて自然から学べる──植物と昆虫はWin-Winの関係
第6章●自然が教えるリーダーのありかた──周りのためにどれだけ行動してきたか
第7章●初心を忘れず自ら律する──成功しているときこそあえて律するべし
成長するものだけが生き残る (単行本)上原 春男 (著)
政治家やトップ財界人、経営者から絶大な信頼を集める「成長の原理」とは? 「なぜ成長しなければならないのか」「成長する人と組織に共通するもの」「大局をつかみ、柔軟に形を変える」等、全5章にまとめる。