表の体育 裏の体育 甲野善紀

いきなりですが、本書の解説の冒頭から引用です。


 ガン患者が、病名を告知される──。
 本書を読み終え、私は、そのような衝撃を受けている。告知を受けたのは、私自身であり、私の家族である。
 裏の体育。その知識が疎かったために、自分自身の身体、子供の身体、そして精神までが蝕まれてしまっていた。認めるのは大変辛いことであるが、甲野氏が本書で指摘する、さまざまな症状が起こっているのだ。

あなたは、この解説文を誰が書いたかわかりますか?
勘のいい方ならピンときたかも知れませんが、あのカリスママーケッター神田昌典さんが書いてるんですよ。

以下8ページに渡って自己否定の悲しい文章が続きます。

著者の甲野氏もp10で「解説文としての常識を超えた文章」と書いてますから、結構面食らったのでしょうね。


神田氏の近著成功者の告白 5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語を読んで目が涙でウルウルした方も多いかと思います。


それで、最近もう一度2002年6月に発売された「非常識な成功法則―お金と自由をもたらす8つの習慣」を読み直してみました。

当時は「やりたくない事を書き出せ!」とか「殿様セールス」などの部分に目が行って「なるほど、また例の扇動的な文章でやる気を出させる本だな」などと思いました。

しかし、再度読み直すとこの頃から「成功の光と影」について書いてるんですね。
この本を最初に読んだときにはその影の部分について書いたところは、あまり意識して読まなかったようです。

再度読んだら、単純な涙ウルウルとも違う複雑な感情に襲われますね。

話がだいぶ表の体育 裏の体育―日本の近代化と古の伝承の間に生まれた身体観・鍛練法からそれましたね。

この本は西洋医学や栄養学を基とした学校体育を「表の体育」とし、日本の民間療法や健康法鍛錬法を裏の体育としています。

著者の甲野善紀さんは古武術の専門家ですね。

私はプロレス・格闘技観戦が好きなので楽しく読めました。

成功本が好きな方はp291からの「イメージ法は両刃の剣」が参考になるでしょう。

神田さんの自己否定も主にその部分に関する事が多いです。

あと、この本の解説を神田さんが書いているということは、「実現くん: 願望実現する生き方」さんの実現くん: カリスマの神田昌典氏が転向!?のエントリーで知りました。ありがとうございます。

実現くん: 願望実現する生き方」さんのブログは「願望実現」に特化したブログで面白いですよ。

色々な方のブログが増えて、自分の知らなかった事の生の情報や個人の方の考えや感想を読む事ができるのは、楽しいですね。




表の体育 裏の体育―日本の近代化と古の伝承の間に生まれた身体観・鍛練法

この本でも冒頭に「運」という言葉が出てきます。



非常識な成功法則―お金と自由をもたらす8つの習慣

初読と再読でかなり印象が変わりました。
おいしい部分だけ読むと後悔します。


成功者の告白 5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語

起業のノウハウを学ぼうと思って読むとビックリします。
涙無しでは読めません。