紹介文に
数々の成功者たちを間近に観察し、彼らのものの考え方、行動の仕方、人間関係など、成功するための総合力を科学的に解明、16の原則にまとめる。仕事でも人間関係でも「いいこと」が続く、画期的に「運を強くする」本。
とあります。
「運を科学的に解明」と言えば、運のいい人、悪い人―運を鍛える四つの法則原題:The Luck Factorが、ありますが、本書にもそのリチャード ワイズマン博士のハートフォードシャー大学の話も 少し出てきます。
運を科学的に解明する本なので、「念ずれば通ず」とか「宝くじは東の方向で買え」とか類の話は出てきません。
例えば、最初の方には、
あなたが「幸運」を得るために必要なのは、「謙虚さ」と「人格」を的確に人々に示し、「正直さ」、「情熱」、「偽りのない誠実さ」などの「真の魅力」によって、人々が進んであなたに協力するようにしてしまうことなのだ。
という文章が出てきます。
これは、はたして幸運なんだろうか?
かなり、実力の要素が強そうです。
まあ、私にとっては結果が良ければ、運だろうが実力だろうが、どちらでもいい話です。
その後も、主にビジネスの場における対人関係の話を中心に話は進みます。
端的に言えば、対人関係がうまく行かない人には幸運は訪れないという話です。
それで、結構こまかい話も多いです。
・自分の年より若い格好はしない。
・最新の流行やレトロな服装は避ける
・めがねは知的なものを
など、こんなの幸運に関係あるの?という事まで事細かに書いてあります。
全体的に人格主義の話ですが、マニュアルのような面が強いです。
デールカーネギーの「人を動かす」をこざかしいテクニックの本と思う方は、多分あまり向かないと思います。
私は楽しく読めました。
ただ、運を科学的に解明するのは、結構野暮という感じもしますね。
根拠を示さないと、ただの占いみたいになってしまうし、さじ加減が難しいですね。
その点「『ついてる』と言うと、ついてる事が起こる」は、根拠があるような、ないような微妙感じで、私にはちょうどいいですね。
ついてる!
あと、16も習慣があるのは多いですね。
3~7の間にして欲しいです。