新訳「星の王子さま」続々 岩波版半世紀、独占権が消滅

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ブログ界のヨン様も大好きな星の王子さまに新訳登場です!

参考記事
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asahi.com: 新訳「星の王子さま」続々 岩波版半世紀、独占権が消滅 - 文化・芸能


多くの人に読み継がれてきたサン・テグジュペリの「星の王子さま」が、来月から様々な出版社から新訳で続々と出版される。日本での著作権が今年1月で切れ、これに伴い岩波書店が持っていた独占的な翻訳出版権も消滅したためだ。倉橋由美子さんや池澤夏樹さんら著名作家による新訳もあり、新しい「王子さま」像が話題を呼びそうだ。


「星の王子さま」は、フランス人作家のサン・テグジュペリが飛行機で飛び立ったまま行方不明になる前年の43年に英語版とフランス語版が出版された。日本では53年に岩波少年文庫として出た。日本での著作権保護期間は原則として著作者の死後50年まで。だが、この作品の日本での著作権を管理している会社によると、第2次世界大戦中に著作権が機能しなかった期間が「戦時加算」として加わるなどして10年以上延びたという。

「戦時加算」という制度があるんですね。
これは要チェックです。
社団法人 著作権情報センターはじめての著作権講座より


外国の著作物の利用
保護期間の戦時加算----平和条約において、条約関係にある連合国の国民が第2次世界大戦前又は大戦中に取得した著作権については、通常の保護期間に戦争期間を加算します。1941年12月8日から、対日平和条約発効の前日までの日数(主な国は3794日)を加算しなければなりません。
 また、翻訳権の保護期間については、上記の戦時加算に、さらに6か月を追加します。

こういうのが、すぐに調べられるところがネットの便利なところですね。
以前だったら、図書館行ったり、関係機関行ったりして調べるところが、あっというまに自宅で調べられます。
感謝感謝。

人気の作品ですから、新訳を出す出版社もぞくぞく名乗りを上げてるようで

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 王子の純粋な心が読者の胸を打って日本だけで約600万部に達し、今なお売れ続けている大ロングセラー。出版社が次々に名乗りを上げている。6月には論創社、宝島社、中央公論新社が刊行。また、8月には集英社が池澤夏樹さんの訳で出す予定だ。ほかにも準備中の出版社があり、10種類近く出るのではないかと見られている。

選択肢が広がるのは嬉しいですが、10種類はちょっと多いのでは…
未知数の新規の本を出すより、実績のある本で売り上げを上げたいのもわかりますが…

さて、話はもうひとひねりあります

 出版を決めた4社の本はいずれも題名に「星の王子さま」を使う予定だ。岩波書店と内藤さんの翻訳の著作権の継承者である長男で作家の初穂さん(84)はこれに反発している。原題を直訳すると「小さい王子」。「星の王子さま」は、濯さんのアイデアだからだ。

 初穂さんは「新訳ならば、それにふさわしい題名をつくるべきだ」と話す。「『星の王子さま』の名前で出版するなら、法律などに詳しい人に相談して何らかの手を打ちたい」。ただ、著作権の専門家は、一般的に本の題名には著作権は及ばず、法的に争うことは難しいとみている。

確かにThe Little PrinceLe Petit Princeを訳しても「星の王子さま」とはなりませんね。

せっかくの名作ですから泥沼化はあまり見たくないところですね。

星の王子さま公式ホームページにも


ブランドコンセプトは「大切なものは目に見えない」

とありますし…