アイデア会議 いい企画への近道 加藤 昌治 (著)

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アイデアを出すための方法がたくさん載っていて嬉しい「考具―考えるための道具、持っていますか?」の加藤昌治 さんの新刊。「アイデア会議

考具」で出したアイデアを企画とするための会議の方法。


「企画がつまらない」のは「企画に入っているアイデアがつまらない」こと。

一人で出すアイデアにはすぐに限界が来て、みんなで考えたほうがたくさんのアイデアが出やすい事
本書では「心」がつく漢字を一人で考えた場合と2名で考えた場合、3名で考えた場合とで徐々に思い出す漢字が増えていく事例が載っています。
10人くらいでやって、やっと全部の漢字が出尽くす感じみたいです。

4,5人くらいでは新しいアイデアどころか、既成のものを思い出すのも実はままならないのですね。

本書ではそんな複数名が集まってアイデアを出し合い企画に結びつける素晴らしい会議の方法が解説されています。

その方法は「仕組み」としてきちんとまとまっています。
「仕組み」なので再現性が高く、普遍的、一般的であるという嬉しい事実。

逆にこれでダメだったら、疲れてるので早く帰って寝たほうがいいのかも(私見)


さて、そのアイデア会議のゴールデンルールは大きく3つ
1、持ち寄る(手ぶら禁止)
2、発言と発言者を切り離す
3、選ぶ

の3つとなっています。

1の「持ち寄る」と3の「選ぶ」は本書の解説を読むとできそうですが、2の「発言と発言者を切り離す」は慣れるまでなかなか難しそう。
アイデアを出す際に意見を否定されると、自分自身まで攻撃されたと思う方が多いみたいです。
上司の発言に否定的な事も言いにくいですしね。
これを解消するには慣れるまではお互い目を見ないでやるといいそうです。
壁にアイデアを張り出すなどして、皆が同じ方向を向くのも効果的。

他に会議の際の「紙」「机」「ホワイトボード」などの知的活動を支援する小道具・大道具類の効果的な使い方も詳しく解説されています。

アイデアを出す際の参考文献も抱負に載っています。
前著の考具―考えるための道具、持っていますか?も、発想に関しての必携の本として評価が高かったですが、本書もアイデアや企画に携わる方の必携になるのではないかと思いました。

アイデア会議
アイデア会議
加藤 昌治 (著)
「いきなり企画会議」からは“いい企画”は生まれない。いい企画を生むための「アイデア会議」の仕組みや運用方法、主役であるプランナーとディレクターの仕事について解説。「チームでアイデアを考える力」を養うための一冊。

考具―考えるための道具、持っていますか?
考具―考えるための道具、持っていますか?
加藤 昌治 (著)
丸腰で、仕事はできない。あなたのアタマとカラダを『アイデア工場』に変えるとっておきのシンキング・ツール、教えます。


アイデア会議で紹介されていたアイデアの本(一部)

アイデアのつくり方
アイデアのつくり方
ジェームス W.ヤング (著), 今井 茂雄 (著)
60分で読めるけれど一生あなたを離さない本。《アイデアをどうやって手に入れるか》という質問への解答がここにある。


アイデアのヒント
アイデアのヒント
ジャック フォスター (著), Jack Foster (原著), 青島 淑子 (翻訳)
新製品の開発、大成功するCM、今日の夕食のメニュー、誕生日のプレゼント選び、イエスと言ってもらえるプロポーズの仕方…。アイデアを思いつかなければならない時の、シンプルで簡単な発想のヒント14。99年刊の新装版。


アイデア・ブック スウェーデン式
アイデア・ブック スウェーデン式
フレドリック・ヘレーン (著)
◆リラックスした瞬間にひらめきが生まれる
本書には、アイデア力を磨くためのヒントが満載です。
30点の小さなエッセイは、どれもさらりと読み切れる長さ。
「なるほど」とうなずいてしまう話も多数。
ONでもなく、OFFでもなく、リラックスした瞬間が一番ひらめきやすいと言います。
そんな時間に、本書をめくってみてください。

パワポ使いへの警告
パワポ使いへの警告
榊原 廣 (著)
PowerPoint(通称パワポ)を使って企画書を作ることは、今や当たり前。だが、パワポで以前作った企画書をカット&ペーストで使いまわすなど、「企画を練る」という最も重要な作業を疎かにしている人が多いと筆者は指摘する。本書は、こうした人たちに「企画がまとまらないうちにパワポを使うな」と警鐘を鳴らし、良い企画書を作るためのノウハウを解説する。特性列挙法や候補アイデア修正法といった発想の仕方や、KJ法などによるアイデアのまとめ方も分かりやすく紹介する。