働くパパのための「幸福な家族」のつくり方

くまのがっこう」シリーズで子どもや主婦にはおなじみのあいはらひろゆき氏により、イマドキのパパ論。

最近、低迷してる雑誌界の中で、ひとり気を吐くのが、子供向け教育雑誌。

プレジデント Family (ファミリー) 2007年 03月号 [雑誌]
日経 Kids + (キッズプラス) 2007年 03月号 [雑誌]

など、店頭でも良く見かけますし、新聞の広告でも良く見ますよね。

最近では、父親も積極的に子育てに参加するケースが多いらしく、この手の雑誌は売れているようです。

そこには!「終身雇用制の崩壊」「格差社会」「少子化」など、現代社会のさまざまな要因がからんでいるのだった。な、なんだってー。
従来は「社会的成功(経済的成功、出世含む)」が成功者という価値観であったのに対し、最近では幸せな家族生活を営む事が成功者という価値観が生まれているようです。

経済的成功であれば、金持ちになればいいだけですが(それも大変ですが)、幸せな家族生活という事になれば、トータルな人間力が求められるので、よりハードルは高そうですね。
その、一方「金銭」という絶対的な尺度から、「幸せ」という、それぞれの価値観やライフスタイルに対応した新しい成功尺度が生まれています。


しかし、私も1歳児の父親ですが、この本の中に出てくる


「子どものために」を、口実に本当は自分がやりたいことをやってしまう。
「子どものために」がきっかけで新しい趣味に出会う。
こういうことを父親の楽しみでしょう

いまどきの父親たちは母親たちにも負けないくらい消費好きです
そんな彼らにとって「父親の楽しみ方」のもっともわかりやすい例は、子ども消費でしょう。

に、大いに共感。というか、まさに、そのとおり。

イマドキの旦那様のように、家事に積極的に参加する事はあまりありませんが、消費に関しては一手に主導権を握っています。
チャイルドシートはフェラーリにしようぜ。とか、ベビーカーはマクラーレンだよ。とか実に積極的に参加しています。
思えば、子供服、おもちゃ、絵本はほとんど私が買ってますね。
特に、おもちゃと絵本はうるさい。

トミカやプラレールのカタログは息子が見てるより、俺が見てる時間の方が絶対多いよなぁ。
妻にホイールローダー・油圧クレーン・パワーショベルと言っても話が通じないし。

一方娘さんを持つパパさんも財布のひもの硬いママさんよりもお店側にすればいいカモのようで(失礼)
ブランド服のお店で


「センスのいいパパがいて、お嬢様がうらやましいですねぇ」

と言われれば、イチコロのようです。大丈夫ですか?
「かわいいお嬢さんですね」なんて全員に言ってるんだよ。
俺もつい最近気が付いたけどね。

とまあ、「ネオパパ」なるイマドキのパパを分析した本ですが、面白いのが最近のビジネス書を色々引き合いに出しているところです。「下流社会」「国家の品格」「フラット化する社会」「富の未来」など最近のビジネス書業界をにぎわした本が色々出てきて、実に面白い。
イマドキのパパはビジネス書も読むし、育児書も読むという感じでしょうか。

しかし、このネオパパ世代って気まぐれコンセプト クロニクル


80年代『見栄講座』、90年代『東京いい店やれる店』と10年サイクルでベストセラーを生み出すホイチョイ・プロダクションズ

この世代と重なる世代なのかしら。
だとしたら、懲りない世代だ。
まあ、消費が上向きになるのでツイてます!

以下、印象に残った文章

会社という拠り所をなくした父親たちは家庭に居場所を見出している。
「家族志向」の男ほど仕事ができるというイメージが広がっている。
かわいい子どもを囲んだ「幸福な家族」が社会的な成功者のシンボル
富裕層の人の考え方「子どもに最高の教育環境を与える事が、子どもに残せる最高の財産」
これからは総合的人間力、たとえばエビちゃん。 誰にでも愛想がよく、女性からも男性からも上司からも新人からも好かれる。美人でオシャレ会話も上手で仕事もできる。肩肘をはらず自然体でどことなく奥ゆかしい。

働くパパのための「幸福な家族」のつくり方
働くパパのための「幸福な家族」のつくり方
積極的に育児や家事をこなし、子どもとの時間を大事にしたい
と考える父親が増えています。読売広告社による4~12歳の子どもを持つ父親
1000人の意識調査によれば、半数以上が、この新しいタイプの父親「ネオパパ」
に属しているのです。しかし、働き盛りの「ネオパパ」は、仕事と家庭のバラン
スをいかに取るかに頭を痛めています。本書では、現代社会におけ
る家族観、父親観の変化を様々な事例を取り上げながら紹介する一方、仕事人間
であった著者あいはら ひろゆきさんが、娘を持ったことで、どのように仕事
と家庭のバランスを考えるようになったか。仕事が多忙な中、いかにして子ども
との幸せな時間を作り出すかを紹介します。