1月に新刊を2冊出した本田直之さんですが、さらに緊急提言の新刊です。
「人に歴史あり」そんな事を思った一冊。
ハワイと日本を股にかけ、趣味と仕事を優雅に楽しんでいるような印象を受ける本田直之さんですが、その本田さんが20代の頃から、どんな事を考え、どのようにそれを実行してきたかがわかる一冊です。
「レバレッジ」「面倒くさがり」「ものぐさ」などを自称している本田さんですから、それを真に受けてる方もいらっしゃるかもしれませんが、それも陰の努力があったからこそです。
今日は、印象に残ったところの引用と、それに関してコメントという感じで書いてみました。
●ビジネス書ベストセラーランキングから見えるもの
佐藤優さんやコンサルタントさんなどの情報のプロの本を読むと、「実は公開情報からだけで9割以上の情報が得られる」という話が出てきます。そういう意味を踏まえてp32からの「ビジネス書ベストセラーの変化が語ること」は、面白い。
ベストセラーランキングを見て「おぉー!こんなのが売れてるのか!乗り遅れないように読まねば」そして積ん読。な人と、本田さんのように、時代を映す鏡として分析し未来の予測をする方もいます。これは、ほんの一例ですが、情報があふれている現在、情報に踊らされる人と、それを利用する人との差はどんどん広がっていくでしょう。
●視野が広がる二地域居住
また、マルチ思考を身につけるために非常に有効なのが、都市と地方の両方に生活の拠点を持つ「二地域居住」「マルチハビテーション」というライフスタイルです。
二地域居住だと、もちろん経費はかかりますが、それを上回る視野や人脈の広がりが得られればOKですよね。
この辺は今月号のゲーテにもカラーページで詳しく特集しています。写真を見ると非常にうらやましい。
GOETHE (ゲーテ) 2009年 04月号 [雑誌]
(もうすぐ、新しい号が出るかも…)
私も、リスク分散の意味もこめて、妻だけじゃなくて、他の地域に彼女でも作ろうかな。「二地域居住」ならぬ「二地域巨乳」というライフスタイルを目指します!でも、リスクは分散しないで拡大しそうな予感。やっぱり、やめとくか。
まあ、冗談は置いておいて、今の時代だと、「地方だから情報が入ってこない!」なんてことはそんなにないような気がします。
確かに、地方という枠組みで見れば、情報は入らないのかもしれない。でも、情報を受けるというのは個人的な問題だからね。収入や健康などと同じで、平均値をとって、どうこう言っても意味が無いでしょう。
●あなたを表すものはなにか?
時代は確実に「あなたの仕事はなんですか」「どこの会社で働いているのですか?」という質問だけで、その人のキャリアを理解できなくなる方向に向かっています
個人の姓名や会社はもはやその人を表しているものとは言えなくなってきてますよね。一言で「これ!」と言えるものがある方がわかりやすいですが、それ一本というのもまた不安定ですしね。仕事自体が一つのスキルで間に合うような事も少ないですし。
また、私もいろいろブログから派生した仕事をしていますが、関わっている人で僕の本名やどこに住んでるかとか、知らない人も多いんじゃないのかなー。
●スキルアップに余念のない俺は勝ち組!?
このスキルを磨くことが「今よりも豊かな暮らし」や「ビジネスのさらなる成功」「平均以上の成果」など、プラスアルファ、一方絵を目指すためのものたったのは過去の話です。今は「現状維持」のためにも、個人としての能力を蓄え、磨くことが必須の時代です。
スキルアップとかって相対的な問題でもありますからね。自分が目指す場所の人たちが、みんなスキルアップに励んでいたら、「普通」ですよね。「スキルアップに励む自分」に酔いしれないようにしたいものです。自戒をこめて。
あと、「勝ち組」「負け組」という価値観も、もはや古い!詳しくは本書にて。
●文句を言う人
文句を言う人は、どこにいても文句を言い「どこかに理想の会社があるかも」という幻想を抱いて、結局また同じ事を繰り返します。どんなによい会社にも必ず悪いところはあり、別の会社に移ればまた悪いところが目につくことは確実です。どこに行っても隣の芝生が青く見えるようでは望むキャリアを歩むことはまずないでしょう。
前にも述べたように100%理想の上司も会社もこの世に存在しません。文句を言う人はどこに行っても言うし、言わない人はどこに行っても言わない。不況でも業績のいい企業がいくらでもあるように、欠陥だらけの会社のシステムや問題だらけの上司のメンタリティの元でも成果を上げてハッピーな人はいくらでもいます。
人生が無限に長かったら、理想の会社を追い求めるのもいいですけど、残念ながら、そこまで人生は長くないですからねー。
どうしても、理想の会社に行きたい人は
つ理想科学工業株式会社 | RISO
もありますよ。
●パーソナルブランド作りの基本とは?
パーソナル・ブランドづくりの基本になるのは、なんと言ってもセルフ・メディアによる情報発信です。ブログ、ウェブサイト、メルマガなどの情報発信ツールは、個人サバイバル時代の基本です。そして、これらのセルフメディアによる情報発信をきっかけとして、雑誌などマスメディアでの紹介やコラム執筆などを働きかける、さらには出版というかたちでパブリックな場に出ていく。このようなステップを経ることで、しっかりとしたパーソナルブランドを構築することができます。
この文章を読んで「そんなうまいこと行くわけないだろうに」と、思う方と、早速ブログサービスなどに登録する方で、ネガティブ・ポジティブの性格判断ができそうです。ちなみに私はどっちかというと「そんなにうまいこといかないんじゃないの?」と、思うタイプかも… 反省せねば…
でも、このブログの右側のサイドバーに、このブログを紹介いただいた書籍の一部を紹介していますが、長くやっているとそれなりになんとかなるもんですよ。
とりあえず、軽い気持ちで3年くらいやってみてはいかがでしょうか?
●めんどうくさがり
面倒くさがりで、無駄なことが嫌いな私は、効率をとことん追求するタイプです。そういった工夫を「レバレッジシリーズ」などの著作で紹介していますが、勘違いして欲しくないのは、すべてにおいて努力なくして成果を出せるわけではないのです。
仕組み化できる部分は徹底して仕組み化しますが、パーソナルキャリアのように長期にわたってコツコツ蓄積しなければ、リターンが得られないものもあります。
逆に言えば、考えたり、経験したり、努力を積み上げる余裕を生み出すために、効率化できる部分を追求しているのです。
ここ重要ですね。
ものぐさだから、とりあえず寝る。というのとは全然違います。
仕事や語学の勉強やスポーツには、量を経験した先に沸点を超える瞬間があります。あらゆるインプットを大量にこなしたときに、勘所や効率といったものが突然わかるポイントが訪れるのです。スポーツは、私はあまりやらないですが、バーチャファイターやグランツーリスモなどのゲームを延々やっていると、あるとき、自分の脳とゲームのキャラが一体化して、無の状態で何も考えずにも、コントローラーが動いているときがありますね。 「これだ!」という瞬間はたしかにあります。
私も、ビジネス書を大量に読んでいますが、あるときから、「縦の比較」(時系列での比較)や「横の比較」(類書の比較)ができるようになってきました。無からなにかを生み出そうとしても難しいですし、大量のインプットしていても、なかなか成果が出ないと悶々としますが、沸点がくるのを待ちましょう。
最後に「本田式三毒追放」とでもいうべき禁句
1,「~が悪い」
2,「~だからできない」
3,「忙しい」
あるある。という感じですね。
私自身も、「忙しい」は無意識のうちに使ってるので気をつけよう。
「忙しい」とか、ある意味、便利なんですよね。おそらくは。
でも、「忙しい」も自己責任な部分も多分にありますね
●まとめのようなもの
努力は必要。ただ、その努力は時代を見極め、戦略的・効率的に行わなければならない。
逆に、無駄な努力をしているような余裕は現在の時代にはない。
失敗の情報も、成功の情報も現代にはあふれている、情報から何を学び何を実行するかは自分自身。
不確定要素の多い現在は、キャリアは自分で築くもの、本田直之的ライフスタイルにあこがれるなら必読。
●本田式サバイバル・キャリア術
●アロハ・マネジメントの発売を記念して、ファイナンシャルアカデミーよりスペシャルプレゼントキャンペーンを実施します!
3月21日(土)昼12:00~22日(日)23:59までの間に、AMAZONにて 上記のいずれか1冊をご注文いただきました方に、
もれなく著者・本田直之とファイナンシャルアカデミー代表泉による『成功につながる「お金のキー・サクセス・ファクター」特別対談PDF』をプレゼントいたします。
10個のポイントをひとつずつ実行することで、
10年たったときに、必ず大きな違いがでてきます。貴重な特別対談PDFファイルとなっております。どうぞお見逃し無く!
詳しくはリンク先を確認してみてくださいねー。
もう一つお知らせ
●紀伊國屋書店-イベント情報-
第54回 紀伊國屋サザンセミナー 本田直之 『本田式サバイバル・キャリア術』刊行記念講演会
■日時 4月3日(金) 19:00開演(18:30開場)
■出演 本田直之
■会場 新宿・紀伊國屋サザンシアター(紀伊國屋書店 新宿南店7階)
■料金 1,000円(全席指定、税込)
■チケット前売所 3月9日(月)より
キノチケットカウンター(新宿本店5階/受付時間10:00~18:30)
紀伊國屋サザンシアター(新宿南店7階/受付時間10:00~18:30)
■電話予約・お問合せ 紀伊國屋サザンシアター(TEL 03-5361-3321、10:00~18:30)
■共催 幻冬舎・紀伊國屋書店
■サイン会開催決定!
当日、会場ロビーにて、『本田式サバイバル・キャリア術』(幻冬舎、3月17日発売予定)をお買い上げの先着150名様に、整理券を配布いたします。
こういうの見ると、「やっぱ東京はいいねー」と思ってしまいます。
そこで「二地域巨乳」か! 違った「二地域居住」だったorz
本田式サバイバル・キャリア術本田直之 (著)
プロローグ――一〇〇年に一度の危機を人生最大のチャンスに変える
第1章 個人サバイバルの時代へ――大きなうねりに目を向ける
リーマン・ショックの予兆は九〇年代にあった
ますます短くなる「会社の寿命」
給与は下がり続けて当たり前
転職マーケットも熾烈なサバイバル
無名の個人にこそチャンスがある
「予期せぬ偶然」をチャンスに変えよう
第2章 決め手はサバイバビリティ――シングル思考からマルチ思考へ
キーワードは「サバイバビリティ」
まず土台をすべてリセットする
「シングル思考」から「マルチ思考」へ
「シングル・キャリア」から「マルチ・キャリア」へ
正規雇用も非正規雇用も関係ない
「雇われ型」から「スキル提供型」へ
時間感覚をリセット&リビルドする
リスクをとらなければ現状維持すら不可能
第3章 会社で働き、キャリアを磨く――コーポレート・キャリアの法則
まずはコーポレート・キャリア中心の一〇年を
法則1 市場価値・期待価値に惑わされない
法則2 お金を払ってでも働きたい会社で働く
法則3 エージェント五社以上に登録する
法則4 勝ち馬に乗る
法則5 会社の看板にレバレッジをかける
法則6 社内人脈から社外人脈へ
法則7 社内ルールからサバイバル・ルールへ
法則8 社内研修からパーソナル研修へ
法則9 コーポレートブランドからパーソナルブランドへ
法則10 他人コントロールからセルフコントロールへ
第4章 一生通用するキャリアを築く――パーソナル・キャリアの法則
パーソナル・キャリアとはどんなキャリアか
パーソナル・キャリアをつくる三つのステップ
パーソナル・キャリアづくりのタイムテーブル
法則1 起業をゴールにしてはいけない
法則2 「本業か副業か」の発想をやめる
法則3 ポジションではなくポータブル・スキルを究める
法則4 マルチ・インカム、マルチ人脈を確保する
法則5 キャリアをすり減らす転職をしてはいけない
法則6 うねりを見据えてキャリア・サーフィンする
法則7 最悪の事態をシミュレーションする
第5章 サバイバル・トレーニング――思考・行動・仕組みを鍛えなおす
実際の行動で試してみなければ意味がない
三つの思考停止ワードを禁句にする
「アウェー」に出て新しい世界に晒される
ストレスを利用してメンタル・タフネスを鍛える
ポジティブ・シンキングだけでは生き残れない
意思決定のスピードを上げる
「切羽詰まった状況」に自分を追い込む
本能を研ぎ澄まし、体を鍛えよ
アウターからインナーへ
ピアプレッシャーを利用する
「この先のうねり」を見抜く力
kogita
ご紹介ありがとうございます!
引用してくださった箇所、私もゲラのチェックをするたびに「そうだよね」「勉強になるな」と深くうなずいていました。
地方とか東京とか関係なくてポジションを築いていらっしゃる聖幸さん、本田式キャリア論の理想的実証例ですよね~。励みになります。