図で考えるとすべてまとまる 図を作るときの7つの必勝パターン

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自分が所有していないモノを、人にプレゼントするのが難しいように、自分の中で考えがまとまっていなかったり、理解していないものを、人に伝えるというのは同様に難しいですよね。


プレゼンや資料で使うときの図をつくるのが苦手という人は僕も含めて結構多いと思いますが、その大半が「図を作る以前の論理的思考力」を鍛えていないことが苦手意識の一因ではないかと思った。

そして、多少なりとも見栄えは良くしようと思って、余計な装飾を加えて、ますます見栄えは悪くなるし、時間だけはどんどん過ぎていく... というのも、ありがちなパターンですね。

それで、一般的には「図やグラフ、表」などというのは、他人に見せてわかってもらうためにあると思われがちですが、まず自分が理解し思考を進めていくというのが本書での主張。

本書で示されている図表は本当にシンプル。だけどわかりやすい。芸術的素養は、ほとんど必要ない。

しかし、大半の人は「絵心がないから... 」「昔から絵が苦手で... 」と逃げてしまう。

「○△□-→」などの基本図形だけで、なんの装飾を加えなくとも自分にとっても他人にとってもわかりやすい図というものは作れるものだと実感。

それは、図を作る人の思考が明解なっているから。明解になるのも図をきちんと作れているから。
まずは、図を作るときのパターンが本書で必勝パターンとされている
・因数分解
・マトリックス(3×3、2×2、x-y)
・表(リストアップ)
・比較
・線表
・コンセプト
・プロセス
の7つのうちのどれかに当てはめて考えてみると良いと思う。

その際にも、余計な装飾は使わないように注意ですね。

ただ、本書でアレッ?と思ったのは以下の文章

 なぜ、メッセージを中身よりも先に考えるかというと、メッセージが決まっていることで、資料の中身が決まってくるからです。

 相手に伝えるべき事から逆算して資料の中身を構成することで、手間も減りますし、資料の内容も整理されてわかりやすくなります。もしメッセージを決めずにわかっていることをまとめていくと、事実の羅列だけで終わってしまい、結局何を伝えたかったのかよくわからない資料ができてしまいます。

資料がなかったら、メッセージも決められないわけで、「卵が先かニワトリが先か」みたいな話ですので、必ずしもどっちが先!と言うのは難しいかと思いますが、プレゼンの場合なら、プレゼンには何らかの目的があるので、メッセージが先にあるのもしょうがないでしょうね。

ただ、「メッセージが先、資料が後」というのは、一種のタブー、忌避すべきものとして体にすり込まれている人もいるでしょうから、この辺は臨機応変に対応したいものです。大人ですから。

「○○だから、僕にはできない」「○○は、僕は苦手」というものも、案外その前段とか、別のところに原因があることも多いんじゃないかなあと、考えされられた本でした。
そして、Simple is best ですね。無印良品も人気だし(あまり、関係ないか)

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図で考えるとすべてまとまる (単行本) 村井 瑞枝 (著)

戦略プロデューサーが教える自分の考えをまとめ、相手に伝える最もシンプルな方法

私はこれまで約10,000枚のプレゼン資料を作成することで、誰にでもわかる図を、簡単に作るコツを習得しました。
この本では、誰でも自分の考えを、すっきりまとめて、しかも人にわかりやすく伝えることができるようになる、図の技術を紹介します。「絵を書くのが下手だから、自分には図は書けない」。もしあなたがそんな風に思っているとしたら、まさにこの本はあなたのための本です。
なぜなら、この本で紹介している図の技術は「自分は絵がヘタクソだ」と思っている人ほど、大きな効果を感じることができるものなのですから。


・「芸術の秋」ということでもないのですが、今週はなぜかデザイン関係の本を読んでいます。
「デザインというものは自分と向き合うこと」でもあるんですねー。
一日中、鏡ばっかり見ています(嘘

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視覚マーケティング実践講座 ブログデザインで自分ブランドを魅せる (単行本)ウジトモコ (著), ブログデザイン勉強会参加ブロガー (著)


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プレゼンテーション Zen (単行本(ソフトカバー))Garr Reynolds (著), ガー・レイノルズ (著)


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ノンデザイナーズ・デザインブック [フルカラー新装増補版] (単行本(ソフトカバー))Robin Williams (著), 吉川 典秀 (翻訳)