地域によっては、まだ店頭にも並んでいないと思いますので目次や前書きからでもわかる範囲のほどほどな感じで。
一般のテレビニュースにもなるくらいに話題となったスティーブジョブズの公式の伝記が発売になりました。
まずは、10月24日に第一巻が、続いて11月1日に第二巻が発売になります。
上下巻と言うことで、どこで区切るのか気になるところですが、上巻の最後がピクサーをIPOする1995年、下巻の始まりがアップルがNeXTを買収する1996年です。
収録されている年数からすると、年数の短い下巻の方がより密度が濃い感じですし、出てくる話題や製品もiTunes,iMac,iPod,iPhone,ipadなど今でも現役の製品ですのでなじみ深いものが多いです。
一方今回発売された、上巻の前半は二つの両親の話題から始まり、幼少期や中高生の時期に続いて、大学生活やインドでの放浪生活など、ジョブズの思想が形成されたバックグラウンドに中心です。その後、アップルを創業しそして追われるわけです。アップル創業時から時の人となりマスコミへの登場回数も多いジョブズの語録でいまも語り継がれているものは色々あります。例えばペプシコーラのジョンスカリーを引き抜いたときの「一生、砂糖水を売り続けるつもりか?」など。しかし、その言葉が一人歩きして、どういう経緯があり、どういう状況で言われたものなのかはなかなか知ることができません。名言集や語録などの本もたくさん出ていますが、ひとつひとつの事柄が丁寧に書かれているのは、公式伝記ならではでしょう。
また、ジョブズ本人のコメントも随所に出てきますが、関係者のインタビューも豊富です。ジョブズとともにアップルを創業したSteve Wozniakやマイクロソフトのビルゲイツなども当時の話についてコメントをたくさんよせています。
ただ、読むとますますよく分からない部分もいくつかあって
・どうして伝記を書かせようと思ったのか?
(ジョブズは伝記よりも、自分が社会に送り出す製品などで名を残したいタイプなのかと。でも、アメリカ人にとっては伝記を出すのはふつうなのかもしれない。)
・なぜ、長く生きられないと若い頃から思っていたのか?
もしかしたら、ランディパウシュ教授の『最後の授業』のように最後にネタバレがあるかもしれないので、楽しみに二巻を待ちます。
あと、才能あふれる方ですので読むと「ジョブズ凄ぇー」となるかと思いますが、そこには当たり前のように見過ごされがちな幸運がいくつもひそんでいます。その辺はマルコム・グラッドウェルの『天才! 成功する人々の法則』に詳しく書かれていますので、合わせてぜひ読んでいただきたいなと思います。
スティーブ・ジョブズ I
ウォルター・アイザックソン (著), 井口 耕二 (翻訳)
スティーブ・ジョブズ II
ウォルター・アイザックソン (著), 井口 耕二 (翻訳)
天才! 成功する人々の法則 マルコム・グラッドウェル(著)
yutakarlson
スティーブ・ジョブズ氏:すし職人が明かすサービスへのこだわり 「おいしかった。またね」が最後に―【私の論評】あなたなら、明日死ぬということなったら、何を食べたいですか?
ブログ名:「Funny Restaurant 犬とレストランとイタリア料理」
こんにちは。ジョブズ氏がいわゆる、おそらく最後の食事となる食事を親しい人々と、おすし屋さんでを摂ったということは、私たち日本人からすると、和食がより世界に認められたということで喜ばしくもあります。このジョブズ氏、生前は、和食だけではなく、日本の武士道の精神もとりいれ、「死を意識した生き方」を提唱していました。私たち日本人は、武士道的な生き方を忘れがちですが、やはり、ジョブズ氏のように、「死を意識した生き方」を実践して、"onw more thing"を追求していくべきです。詳細は、是非私のブログを御覧になってください。