戦略経営の発想法 木村剛

7つの習慣 原則中心のリーダーシップ」一通り読み終わりました。少し時間を置いて再読したいと思います。再読するときは、人名や参考文献をチェックしながら読みたいと思います。

先日、木村剛さんの本でおすすめは、投資戦略の発想法―ゆっくり確実に金持ちになろうと書きました。
参考:俺と100冊の成功本 blog.自己啓発.com: 投資戦略の発想法

しかし、木村剛さん的には最新刊を読んで欲しいのかなと思い、「戦略経営の発想法 ビジネスモデルは信用するな」を少し読んでみました。

で、序章と第一章をとりあえず、読んでみたのですが……

はしがきや序章内で、本書を書くに至った経緯や本書の概要が書かれています。
しかし私の印象では「評論家エコノミスト」と総称する、「無責任な評論家たち」をめった切りにする事に力が入っています。。

「評論家エコノミスト」について主なものを引用すると
(箇条書きにするために、原文のママではありません)


p14
・机上の空論でしか経済を語れない。
・改革の現場に立つ事はない
・汗をかく事もない。
・リスクや義務を背負うこともない。
・当事者意識のない無責任な評論を繰り返す。
・世の中を動かす力はない。
・評論家エコノミストはもう不要。


p16
・経営や経営学の素人
・流行にさとい。

p23
・「経営」の最前線における困難を知らない。
・「経営」というものの影響力を理解しようとしない
・個々の起業の話になるとしゃしゃり出てくる
・「ビジネスモデル」という単語を軽々に持ち出す。
・「経営」を語っているかごとき真似事をする。
・「経営」という行為をあまりにもぞんざいに扱っている。
・マクロ経済の観点のみから見た自分勝手な論理を展開しがち
・「経営」という視点を完全に無視
・きわめて大雑把で極めて安直な論理を展開する。

これ以降も続くのですが、とりあえずこの辺で。
木村先生的には、これで言い残す事はないのか、言い足りないのか気になるところですが……

そして、続く第一章のタイトルが
「評論家エコノミストに日本経済は救えない」
です。
序章では言い足りなかったんですね。

思えば、投資戦略の発想法―ゆっくり確実に金持ちになろうでも、前半部分は投資の話よりはむしろ、お金にかかわる基本的な部分の説明をきちんとされてました。

この、「経営戦略の発想法」でも、モノには順序があるのだ!、ということでしょうね。

ところで、第一章p43に以下のような記述があります。

私は、カルロスゴーン氏が著した『ルネッサンス』のこの箇所を読むたびに、小躍りして立ち上がり拍手喝采して、「ブラボー、ブラボー、ブラボー」と叫びたい衝動に駆られる。

木村剛さんのブログ「週刊!木村剛」を読んでお人柄を多少なりとも知ってから、この部分を読んで良かったと思いました。ついてる!

それにしても、「ブラボー」って…

まあ、重箱の隅をつつくような話はさておき、本書では、ピーター・ドラッカーの言葉を実際の経営にあてはめ「ドラッカーの法則」として説明されてます。

なので、みんなが「ドラッカーはいいよ」というので読んではみたものの、「これを読んで、実際の経営にどう生かすの?」と、人には言えない悩みを抱えてる方。

人に「良いビジネス書紹介してください」と、言われた時に「とりあえずドラッカーの『現代の経営』は必読だね」と言いつつ、自分は積読状態の方。
(えぇ、どちらも私の事です)

におすすめです。

また、本書を執筆されるに当たって、日本を代表する多種多彩な10人の社長のインタビューも行っていますので、それがどのように書かれているかも楽しみですね。

参考:木村剛先生自身による、「戦略経営の発想法」の紹介
週刊!木村剛: 新刊「戦略経営の発想法」が発売されます [ ゴーログ ]
週刊!木村剛: 読者の皆様、ありがとうございます。[ゴーログ]


戦略経営の発想法 ビジネスモデルは信用するな

戦略経営の発想法 ビジネスモデルは信用するな