ラクして成果が上がる理系的仕事術

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私も買ってから気がついたのですが、文系の人のための本です。

タイトルに「理系的仕事術」とあるので、勝手に理系の人向けの本だと思いましたが、そこがトラップ。

文系の人に理系の仕事術を紹介する本でした。

もちろん別にどっちのタイプの人が読んでも分かるようには書かれてます。
ただ、最近の仕事のスタイルから考えるとあまり理系文系と分けるのも意味が無いような気もします。
実際この本の中の理系的仕事術はあまり理系とは関係ないのも多い。
この著者の蒲田先生がやってればなんでも理系という感じ。

で、理系文系の話は関係なくすると非常に良い仕事術の本だと思います。

この辺の本が好きな人は買いでしょう。
知的生活の方法渡部 昇一
知的生産の技術梅棹 忠夫
「超」文章法野口 悠紀雄


ただ、アウトプット主義という大きなテーマはあるものの、たくさんの項目を網羅したため一貫したメッセージがあまり伝わってこないのが少し残念。

例えば、野口先生の「超」整理法のように内容を一言で表現できるような、ひとつの方法論を掘り下げたタイプの本ではない。

逆に仕事の準備からアウトプットまで一連の流れを限られた紙面の中で網羅するのは大変だったと思います。

数ある中で私に一番役立ちそうなノウハウは「パソコンが起動したらすぐに書き始める(打ち始める)」ということかな。これが結構できてない。

何かやろうと思ってパソコンに向かっても、つい「一応メールチェックしとくか」「とりあえず、ニュースもチェックするか」など、ついつい本来の目的を忘れて「エンジンを暖める」などと称して怠惰に時間をすごしてしまいがちです。

本書の中に「知的生産」「知的消費」という概念が紹介されていますが、常に自分は今「生産をしてるのか」「消費をしてるのか」を意識してパソコンに向かいたいと思いました。


ラクして成果が上がる理系的仕事術
ラクして成果が上がる理系的仕事術

本書が紹介する「ラベル法」「一望法」「目的優先法」など16個のアイテムを駆使すれば、仕事環境の整備から情報の収集・整理、アイデアのひらめき、そして執筆へと流れるようにステップアップ!