「感性」のマーケティング 心と行動を読み解き、顧客をつかむ

1600社超の企業が参加するワクワク系マーケティング実践会で有名なオラクルひと・しくみ研究所の小阪裕司さんの新刊。

マーケティングを「感性」を軸に解説しています。
本書は「感性工学」をベースにマーケティングに応用していますが、小坂先生は大学の先生に混じって日本感性工学会の理事でもいらっしゃいます。


大きく分けると
・今、なぜ感性が必要なのか?
・感性を利用してうまくいってる事例
・今後の必要とされる取り組み
・これからのビジネスパーソン個々人に必要な事
の順に進みます。

いいモノを安く作っているだけでは、モノが売れない時代という事はここ数年よく言われている事です。
一昔前の、無機質、均一なサービス、マニュアル化、といったコンビニ、ファミレス、大量生産のモノなどから、個々人のハートに訴えるモノが売れる時代に振り子は動いているようです。
iPodは他の製品と比べてそんなに高機能で低価格でもないのに売れるし、普段は100円ショップやユニクロで買い物をしていても、自分のお気に入りのものならお金に糸目を付けない人は多いでしょうね。
必要なモノというのは、たいていの家庭で揃っているので必要ないものは無料でも要らないですしね。

で、小阪先生は美学が専門で、絵画や演劇、音楽などに造詣が深いですが、私はその方面はさっぱり。
「のだめカンタビーレ」よりは「デスメタルシティ」
ヴィレッジ・バンガードに行けばそれなりにワクワクしますが、ディズニーランドはなにが面白いのか良くわからない。

そんな人でも訓練しだいで「感性マーケティング脳」を鍛える事は可能という事なので心強い。
・人間の行動を分解し分析する。
・ストーリーを描く
・ストーリーを実際の現場に反映させる
などの訓練をこなし、実際に経験する事により、どんな人でもうまくなっていくということです。


携帯電話・携帯メール、ブログ、SNSなど新しいツールやコミュニケーション手段が出てきたり、少子高齢化、終身雇用制度の崩壊と非正社員の増加など、社会環境の変化で人と人との繋がり方や、距離感というものは変わっていきますが、どんな時代でも相手の気持ちに立って考えたり、その商品やその商品を買ってくれる人を好きになることが重要ですね。

大量生産大量消費の時代でもないですから、「消費者のこころや感性に訴える」商品というのが受け入れられる時代なのかもしれません。

江原なんとかさんや細木なんとかさんは、うまく感性に訴えているのでしょうか?
色々なテレビや雑誌に出ていますが、ウケルから出ているんだろうなぁ。
格差社会やワーキングプアなんかの週刊誌の見出しもうまく感性に訴えてますよね。

感性といっても、恐怖などに訴えるのではなく、快適な感じや居心地の良さに訴える商品やサービスが増えるといいですね。


「感性」のマーケティング 心と行動を読み解き、顧客をつかむ
「感性」のマーケティング 心と行動を読み解き、顧客をつかむ
小阪 裕司 (著)

今までのビジネスが全く違って見えるようになる
「感性フレーム」の説明から始まり、ビジネスを組み立てるための様々な要素、
そして実際に結果を出すための方法を実践的に説明していく。
「売上が前年比30倍になったお酒」「教室数を10倍にした塾」など、
具体例・実践手法も満載。