【青森ではすでに大人気】津軽百年食堂

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今年は、太宰治生誕百周年。
「生まれて墨ませんべい」なんてのも登場して盛り上がってるようです。
走れメロンパン、生れて墨ませんべい/太宰ファンが商品企画/Web東奥・ニュース20080924105713

青森市内の書店も、太宰治一色で盛り上がってるかと思いきや、(それはそれで盛り上がっていたけど)、先日行ったらやけに目についたのがこちら。

津軽百年食堂
津軽百年食堂

書店の中では、写真は撮影しなかったけど、市内のあちらこちらでこんなポスターを見かけました。
商業ビルの階段の踊り場で撮影

私が、青森市内の書店に行ったのは、発売日前でしたが、発売日以降はさらに盛り上がってるみたいですね。
【地元の書店の様子】
まるごと青森 : 津軽百年食堂 本日発売!
弘前感交劇場 : 弘前が舞台の小説「津軽百年食堂」発売!

【地元紙の記事】
小説「津軽百年食堂」発売へ 弘前舞台、温かい人間模様描く by 陸奥新報
津軽の大衆食堂舞台 小説刊行/Web東奥・ニュース20090225151329


そんなわけで、私もブームに乗って早速読んでみました。
青森県の津軽地方にある、架空の3代続いた食堂に関わる人々の話。
青森県の津軽地方にはこのように百年続く食堂がけっこうあるようで
【百年食堂物語inあおもり】(1)大鰐・山崎食堂 - MSN産経ニュース
【百年食堂物語inあおもり】(2)野辺地・松浦食堂 東北線とともに歩み - MSN産経ニュース
【百年食堂物語inあおもり】(3)黒石・すごう食堂「つゆ焼きそば」 - MSN産経ニュース
【百年食堂物語inあおもり】(4)弘前・三忠食堂 - MSN産経ニュース
などでも取り上げられているし、海原雄山も行ってる。
美味しんぼ 100 (100) (ビッグコミックス)
美味しんぼ 100 (100) (ビッグコミックス)

万物は流転する。何事もなかったのように昨日が終わり、今日が始まる。
同じ味を守るという事がどれだけ大変かという事は百年というスケールを考えると本当に大変なことだろうと思う。
しかし、当人たちは毎日のことを当たり前にしているだけなのだ。当たり前のことを当たり前するということが、いかに大事かという事を改めて痛感した。

まあ、そんなビジネス書書評風にまとめるというのは粋ではないですね。

同じ場面がそれぞれの登場人物の視点で描かれているので、非常に臨場感がありました。
小説読んでドキドキすることはそんなにないですが、かなりドキドキしましたね。
と言っても、そんなに大事件が起こる訳じゃないんですけどね。
むしろ、大事件よりも、いかにも日常起こりそうな事ばかりなので、逆に感情移入してしまいます。
弘前の桜祭りに行ったことがある人は、あのオートバイのサーカスとか見せ物小屋の並んだ風景をリアルに思い出しそう。
今年は、弘前の桜祭りに行ってみようかな。
ということで、たまにはローカルネタでした。

ちなみに、青森県には南部地方と津軽地方とありまして、今でも相互に複雑な感情を持つ人が少なくないようです
隔週間サトル-Vol.01「津軽と南部」-
津軽と南部 - Wikipedia

私は、南部人ですが素直にこの本はいいと思いましたね。本当に。

【ネタ満載】「仕掛力」村松美尚:マインドマップ的読書感想文を見てPOPPIN BOOKSを思い出したので、POPも勝手に作ってみた。

あと、すてきな表紙ですよね。
「誰なんだろう?」と、ずっと考えながら読んでしまった。そしてその驚愕の正体は、最後の最後にわかった。