ラッキーをつかみ取る技術
タイトルどおり、ラッキーをつかみ取るのは、運ではなく技術であるとして、その方法を教えてくれる本です。
著者は、二つの会社の人事責任者を務めたり、その後独立して数多くのベンチャー企業の経営者幹部を見てきました。
その中で、得られた経験則が多く紹介されてます。
よって、ラッキーの分野もその辺の話が多いです。
こんな本を読めるとはツイてる!
印象に残った話を2点だけ。
1、ラッキーに気が付かなければ始まらない。
せっかく、ツキがきても本人が気が付かなきゃしょうがないですね。
2、イメージが持てたら、ほとんど達成できたも同じ。
松下幸之助さん、ソニーの井深さん盛田さん、本田宗一郎さんを事例として紹介。
創業時から大きな夢を持っていて、頭の中ではイメージ化できていた。
読む前は、著者の華々しい経歴に、圧倒されたが、著者の幼少時から思春期はお世辞にも恵まれてはいない。
むしろ、少年時代だけ読むと、「この子の将来は…」と少しかわいそうになります。
参考までに著者略歴
早稲田大学法学部卒業後、日本電気株式会社(NEC)入社。マサチューセッツ工科大学経営大学院修士課程修了後、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ユニデン株式会社人事総務部長、アップルコンピュータ株式会社人事総務本部長を経て独立。慶応義塾大学大学院助教授、(株)コーポレイト・ユニバーシティ・プラットフォーム代表取締役社長を務める
著者以外でも、昭和の大経営者や今でも有名な会社の社長さんの伝記を読むと、超よ花よと育てられ順風満帆で出世した人というのは逆に少ない感じがしますね。
あと、途中で紹介されてた、スタンフォード大学のジョン・F・クランボルツ教授の「キャリアにおける計画された偶然性理論」というのも興味深い。
クルンボルツ教授の「Planned Happenstance概念
・Planned Happenstanceを具現化する5つの行動
・Planned Happenstance-計画された偶然性- と Transitionの統合
・キャリア理論の最新動向 --キャリアラボのシンポジウム報告--
キャリアは偶然の積み重ねによって作られるそうです。
そして、偶然を必然に変えろ!偶発的事件を作り出せ!ということです。
そのためには
1、好奇心
2、持続
3、楽観
4、リスクテイキング
5、柔軟
だそうです。
どれも年齢とともに減っていくような能力ですね。
2の持続は微妙かな?
よって、いい意味で子供っぽい事は結構重要なのかなと。
ちょっと、まとまりのない文章でしたが、スピリチュアル系のツキや運の本が苦手の人にはお勧めです。