『仕事するのにオフィスはいらない 』や『ひと月15万字書く私の方法 』などのヒット作を飛ばすジャーナリストの佐々木 俊尚 さんの新刊です。
Webサーフィン中に気になる会社や人名が出てきたら、とりあえずググるという人は多いでしょうし、名刺交換してその後ご挨拶のメール出すときにも社名や人名で一旦検索エンジンなどで調べてからという人も多いと思います。
そんな時代の佐々木さん流のセルフブランディングの技術ですが、2003年よりフリーとして活躍してる佐々木さんの言葉ですから説得力がありますね。
セルフブランディングというと、会社員じゃなくて自分の名前で商売している人のみに関係した話と考えられがちですが、本書の中でもソーシャルメディアを活用し勉強会などの主宰者になった方の事例が出てきます。そういう活動をする中で人脈を広げそれを本業にも生かし、今後のキャリアパスが広がったということで、会社員と言えども個人のセルフブランディングには無縁ではいられない時代です。
しかし、いきなり「ネットで情報発信」と言われても何を書いていいかよくわからない。
「「ブログ書け」とか「twitterでつぶやけ」とか言われてもなあ」という方も多いのでは。「別に面白いネタ持ってるわけでもないし」とか。
でも、実はみんなそんなもんなんです。
本書の言葉を借りれば
評価は第三者が決める
ということ。
逆に言えば、自分が自信満々で「これが究極のノウハウだ!」「こんな面白いネタ俺は知ってるぞ!」と思っても周りが評価しなければ所詮それまで。
それに、ブログやtwitterの場合毎回ホームランを狙う必要もありません。普通の人であれば書いていく中で人柄を知って貰えればそれでも十分なんじゃないかと。
本書でも[mi]みたいもん!のいしたにさんが『ツイッター 140文字が世界を変える (マイコミ新書)』を首相官邸へ献本する時の事で
しかし、どうして一介のブロガーであるいしたにさんが首相官邸に献本できたのであろうか?それはブログを続けていたと言うこと以外に理由はないだろう。5年以上もの間に毎日のようにブログを更新し、その様子から「変なことをする人ではない」と認知されていたからなのだ。
と書いてます。
あまり気合いを入れて「セルフブランディングだ!」と始めてしまうと「ウザー」な人っぽくなりがちなので、とりあえず「変な人ではない」と思われることを目標に始めてもいいのかも。
あと、上に出てきたいしたにさんつながりで言えば、本書でも書かれている「第三者に紹介してもらう」は効果がありますね。
以前、僕はいしたにさんにインタビューしてもらったことがありますが
・企業・読者・自分を結び付ける「言葉」を作り出す/聖幸さんのブログ論(第10回) | Web担当者Forum
このページが色々なきっかけになった事が多々ありました。
僕のように自分の事を書いたりしゃべったりすることがあまり得意じゃない人の場合、他の人に語ってもらうのもいいですね。
名刺の活用から、Webツールまで幅広く網羅されている本なので全部を真似したり、試してみたりするのは大変と思いますが、自分の性格やスキルに合わせていいところを取り入れて行ければと思います。
とりあえず、僕は、ずっと前に作りかけていた「雑誌書籍掲載一覧のページ」をヘッダーにつけてみました。
・雑誌書籍掲載履歴 - 俺と100冊の成功本
以前、サイドバーに載せてたけど、量が多くなってきてデザイン的に一時外して、それっきりになっていたのを一つのページにまとめてみました。最近のものは順次追加します。
また、本書と合わせて
勝間和代さんの『目立つ力 インターネットで人生を変える方法』や本田直之さんの『パーソナル・マーケティング 』を合わせて読むとより色々な知見に触れることができると思います。
それにしても、3冊合わせても3千円しないのかー。安いなあ。
ネットがあれば履歴書はいらない-ウェブ時代のセルフブランディング術 (宝島社新書) (新書)佐々木 俊尚 (著)
内容紹介
ウェブサービス"twitter"や"iPhone"の流行などで、日常のネットワーク化がますます進行しています。自分の名前をひとたび検索すれば、ウェブ上で過去に自分が発言したことは一目瞭然。今や、ウェブは履歴書の代わりになるといっても過言ではありません。また、ウェブ上の発言ひとつで、一夜にして自分の存在を多くの人に知ってもらうこともできるのです。
出身大学や企業名を背負って生きる時代は終わり、自分自身をセルフブランディングする現代――twitterやブログなどで自ら情報を発信し、人脈やキャリアをどうアップすべきなのか?ベストセラー『google』の著者、ITジャーナリスト佐々木氏がそのノウハウを開陳します。
●目次はじめに
第一章 「会社の名前で仕事をする」時代は終わった
第二章 ウェブ上でセルフブランディングする
第三章 ソーシャルメディアで人脈を拡げる
第四章 ツイッター活用術
第五章 ウェブサービスの利用法
第六章 情報はどの程度までさらすべきか
あとがき
目立つ力 (小学館101新書 49) (単行本)勝間 和代 (著)
パーソナル・マーケティング (単行本(ソフトカバー))本田 直之 (著)