レバレッジシリーズの本田直之さんが監訳していて、帯に「怖い本」そして、前書きには
この本に書かれている原理原則を知っているか、知らないか--それだけで、大きな格差が生じるのですから、途方もなく「危険な本」と言えます。
と書いてあったので、「これは相当危ない本だな」と身構えました。
しかし、目次を見てみると、危ないどころか、むしろかわいい
第1章 「1つの習慣」だけでうまくいく理由
第2章 小さな質問をする
第3章 小さな思考を活用する
第4章 小さな行動を起こす
第5章 小さな問題を解決する
第6章 小さなごぼうびを与える
第7章 小さな瞬間を察知する
この目次のすべての項目にある「小さな」が本書のキーワードの一つであると思います。
「小さな」事を毎日やることで、大きな結果を得る。
または、本田さん的に「俯瞰逆算思考」で考えると、大きな事でも細分化していき、毎日のやることに落とし込むとそれは「小さな」事になる。という感じでしょうか。
この本は、読む人によって評価が大きく別れる本だと思う。
小さな習慣の積み重ねで成功体験を得たことのある人にとっては、本田さんのように「なんて恐ろしいことを書いている本なんだ!」と感じると思う。
しかし、そのような経験をしたことの無い人にとっては、「別にそんなたいしたこと書いてないのは??」と感じると思う。
私の場合は、このブログを始めた小さな一歩や、それを継続してる中で得られたことは、毎日の小さな作業量に比べると本当に大きなものが得られたと実感しています。
逆に小さな事をしなかった損失の方としては、英語の勉強をこつこつと毎日やらなかった事による損失も実感しています。(たまに気合い入れてやるけど、そんなのは長続きしない。もう悪い意味で年中行事になってます)
また、こつこつ続けてる悪癖としては激しい喫煙があります。禁煙とは言わなくても、控えめにしようと思ってるものの「この1本くらいはいいだろう」と毎回思って喫煙し、1日では結構な量になります。
そんなわけで、振り返って、「あの小さな一歩が、今の俺を作ってる」とか「この小さな習慣が、俺の財産」と思いたい方におすすめ。
「人生はギャンブルだ!」とか「ちまちまやるより一発逆転」などのように刹那的に生きたい方にはおすすめできない。
ただやっぱり、1日の時間は限られてるし、さらに自分で自由に使える時間というのはさらに限られてるし、結局は小さな良い習慣をこつこつと続けるしか無いのかなとも思います。
小さな良い習慣を増やして、その分悪い習慣を断ち切れると良いですね。
脳が教える! 1つの習慣
ロバート・マウラー (著), 本田 直之 (監修), 中西 真雄美 (翻訳)
■脳科学を理解してシンプルに行動すれば、
無意識のうちに目標に到達できる!「人はなぜ変われないのか?」
「何かいい方法を知っても、なぜ実行できないのか?」
「仮に実行しても、なぜ継続できないのか?」その答えはすべて、脳が教えてくれる!
あと、脳関係で良い習慣を継続するための本としては、築山節先生の本もおすすめです。
・脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める:[俺100]