ミッションステートメントのジレンマ

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

 ミッションステートメントを構築するに当たり、いろいろ疑問点が出てきた。
 まず、「そうあるべきだ」ということと「現実に自分が考えていること」の乖離である。

 例えば、私は商売をやっている。
 そうすると「自社の利益を最大限する」と考えることは至極当然のことであり、ふだんは別に疑問にも思わない。もちろん、法律や社会通念を超えない範囲内の話である。
 
 しかし、これをミッションステートメントに書くとなると非常に書きづらい。
 さしずめ、ミッションステートメントに書くとなるとこんな風になる。
 「自社の利益の追求のみならず、業界全体の利益と発展を考慮し、業界の模範となるべく行動する」
 こんなのは、実際問題としては私のような弱小企業の人間は日々の小銭を稼ぐのに精一杯でそんなことまで考慮している余裕もありません。
 
 これは、まあ「本音と建前」ということでミッションステートメントだけ立派に書いても誰の迷惑になるわけでもないんですけどね。
 ただ、すこし邪道かなと。
 
 次に、当たり前のことを書くしかないということである。
 これは例えば「誠実に生きよう」「家族とはいい関係を築いていこう」
 「職場では、頼れる先輩になろう」「子供には尊敬される父親となろう」
 こういう一般的ないいことしか書けないことである。
 
 「職場では話しかけられるとウザいから、普段からみんなに冷たくしよう」
 「出世のためにはライバルのあら捜しをして率先して上司に報告しよう」
 「上司には盆暮れの付け届けはもちろん。犬の誕生日も忘れないようにしよう」
 こんなことは、非常に書きにくい。もちろん例に出しただけで、思ってませんよ。
 結局は「誠実な夫になろう」なんてことしか書けないのです。
 
 もうちょっと、具体的に「家をxx歳までに買おう」「事業をxx億円規模まで伸ばそう」でもいいんでしょうが、ミッションステートメントの個人の永久不変の原理原則という点からすると、少し違うかなと。
 
 まあ、こうやって悩んだり考えることも、「成功へつながる道」ということでもう少し考えてみます。
 
 しかし、俺も暇だね。中長期的には大事なことなんでしょうけどね。

7つの習慣―成功には原則があった!

7つの習慣―成功には原則があった!

comments powered by Disqus