私の財産告白

「財産形成に王道無し!」
って、王様は普通は資産家ですから、王道は必要ないですね。

真面目に働き、質素倹約貯金にいそしみ、貯まった貯金をほとんど安全な投資にまわす。財産形成は結局これに尽きるというお話。

しかし、4分の1貯蓄法(給料の1/4は、必ず貯金し、残りのお金で生活する方法)など、言うはやすし、行うは難しである。

給料日前は家族で、ご飯にごま塩をかけて食べたと言う逸話も普通に紹介されてましたが、今の時代だとこれは少し厳しいですね。

本多博士は投資に関しても、しっかりとした哲学をお持ちで色々な独自の基準で投資をしています。それはいわゆる投機といったものではなく、「絶対安全」な貯蓄だと、あまり割がよくないので、それよりちょっとだけ危険な「ほとんど安全」なレベルの投資に自分の基準で投資をしています。

また、自分の専門の林学の知識を生かして、その投資で得たお金をさらに増やします。

本の中に出てくるお金が昔の基準なので、今のお金に換算するとどれくらいになるのかわかりませんが、貧富の差が激しかった時代に区内で長者番付に載る位ですから相当なものだったんでしょう。


興味深いのがアルバイトを奨励してるところです。
自分の仕事に関連ある事ならば、仕事のスキルも上がるし、お金も貰えるという事で奨励しています。
最近よく聞く週末起業のような感じでしょうか?

途中、大学の教授でありながら、資産を形成しお金を持ったゆえの苦悩やトラブルの話のくだりは、将来自分が資産家になったときのために参考になります。
(余計な心配か?)

そんなこんなで、最後は匿名で資産をほぼ全額寄付してしまうところが、美しい。

このようにバリバリ働き、バリバリ貯めて、最後はパッと寄付するのはいいですね。

寄付しないまでも、全額使って間接的にでも社会に流通させたいですね。

と、資産家でもない私は夢想するのでした。

昔の時代の話なので、お金の価値がわかりにくいのがちょっと難点ですが、「○○でウハウハ!」「○○で○千万儲けた私の方法」みたいな本に辟易してる方におすすめです。

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私の生活流儀
自分を生かす人生

●参考記事
[俺100]:【重要】本多静六博士の三部作、三冊同時復刊!ツイてる!

私の財産告白
私の財産告白 本多 静六 (著)
半世紀以上にわたって読み継がれ、多くの成功者に影響を与えた経済処世術の名著を、オリジナルの形で完全復刊。岡本吏郎氏解説。

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