著者は「ジャンピア日本講座起業協会」の小林敏之氏。
前著の1人ビジネスらくらく起業法も有名ですね。
●情報起業家・情報販売の成功者を養成する-ジャンピア日本講座起業協会
最近、普通の新聞や雑誌等でも「副業」「週末起業」などといった言葉を目にすることも珍しくなくなりました。
そこでは、ネットオークションやアフィリエイト等の手軽に始められるものが多く紹介されていますが、本書はそれを一歩進めて自分の経験やスキルで「通信講座」を始めるというものです。
読んでみたら、最近の情報起業ブームというのも、単に手軽に始められるといった理由だけでなく、昔みたいに「おばあちゃんの知恵袋」や「近所のご隠居さん」といった存在が遠くなってるのも遠因だそうです。
確かに。
昔だったら、近所の人が教えてくれたような事も、今だと知る機会が少なくなってるかもしれない。
「川での泳ぎ方」や「浴衣の着付け」などなどですね。
著者の小林先生の協会のページで起業してる事例を見ると
・灘式受験法研究会
・秘伝アスタロ占術師養成講座
・日本芸妓保存協会
・大和撫子舞踊家協会
等々、なかなか魅力的な講座が揃っています。
一方、そんな魅力的な講座を開けるようなネタが自分の中にあるかと思うのが普通でしょう。
本書では「自分が悩んだこと」の体験を企画することを、一例として提唱しています。
「自分が悩んでいることは、他の人もなやんでいる」ということですね。
自分の中で
・最初できなかったことができた方法
・さんざん悩んだことが解決した方法
・苦しみから脱却できた方法
・時間が短縮できたこと(近回り、抜け道)
・楽にする方法(自動化)
こうした視点から振り返ると、なにか見つかるということです。
起業というと、自分の強みや得意なことを武器にするとばっかり思ってた私にとっては、これは「目からうろこ」でしたね。
「自分には弱みやコンプレックスしかない!」と思ってる方にも朗報ですね。
あと、自分にとっては当たり前にできること、知ってることでも、相手にとっては知らないことを探すこと。
などなど、テーマの選定については一章、二章で詳しく説明されています。
このテーマの選定でつまづいてしまったり、変な方向に行くと、その後が苦しいですから、詳しく説明してくれてるのは嬉しいですね。
3章以降では、より具体的に、
3章 経験を「講座テキスト」という商品に変える
4章 「講座商品」の見込み客を開拓する
5章 自分の経験をマルチユースするノウハウ
が解説されています。
著者の小林先生や講座の受講生の方たちの試行錯誤のノウハウが詰まった一冊でした。
通信講座をするしないは別にして、自分の持っている情報の価値、商品価値を見直すためにも役立ちました。
私も「ツイてツイてツキまくる!ブログを運営する方法」という講座をちょっとやりたくなりましたが、
タイトル:ツイてツイてツキまくる!ツイてるブログを運営する方法と、タイトルより本文のほうが短くなってしまったので、再考の余地があるようです。
本文:「ツイてる!」と書くと、ツイてることが起こります。
再考の余地がある!最高です!
あなたの「経験」を「通信講座」にして稼ぐ法
小林 敏之 (著)