ジップの法則とセレンディピティ。はてブとAmazonランキング

ツキの流れやセレンディピティを感じさせる面白いことがあったので御報告。

登場人物

●ムギさん
ムギ畑
CD、テープを聴いて勉強しよう!! オーディオブックを使って音声学習のコツを紹介する
日々の生活から起きていることを観察しよう!!-ケース・スタディ形式で世の中の出来事を先見する
私的なことがらを記録しよう!!
などを主催する。
本業は会計士。最近無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法を上梓されました。

●smoothさん
銀座の税理士
マインドマップ的読書感想文の管理人。
奥さんは14歳年下のFカップの巨乳看護婦(この事は今回の件には特に関係ない。)

と、私の3人です。

すべてはムギさんのこの記事から始まった。
日々の生活から起きていることを観察しよう!!: ジップの法則-ポジティブ・フィードバックを考える

言語学や社会学を勉強したことがある方は御存知かと思いますが、
「Zipf's law」「ジップの法則」「ジフ構造」「ジフ分布」といわれる法則があります。

ジップの法則 - Wikipedia

ジップの法則(-ほうそく、Zipf's law)とは、サイズがk 番目に大きい要素が全体に占める割合が 1 / k に比例するという経験則である。Zipfは「ジフ」と読まれることもある。

●次のような様々な現象(自然現象、社会現象など)に成り立つ場合があることが確認されている:
・単語の使用頻度:言語全体だけでなく、例えば「ハムレット」など1作品中でも成り立つことが示されている。
・ウェブページへのアクセス頻度
・都市の人口
・上位3%の人々の収入
・音楽における音符の使用頻度
・細胞内での遺伝子の発現量
・地震の規模
・固体が割れたときの破片の大きさ

そして、この事は世の中の「金持ちはより金持ちになる」や「出世する人は、加速して出世する」という事象の説明がつくとしています。

前述のムギさんの記事を引用すると
日々の生活から起きていることを観察しよう!!: ジップの法則-ポジティブ・フィードバックを考える

例えば、東京に人が集まる→人が集まるからこそできる産業やサービスが集まる→ますます東京に人が集まる、というような働きがあるようです。

これと同じことは、人の出世にも関わると言われています。そのことを詳しく説明したのは

「出世」のメカニズム―「ジフ構造」で読む競争社会

という本の中に詳しくありますが、少しでも他の人よりも優れていると、どんどんその人に出世のチャンスがやってきて、自然と組織の中に序列ができる、という発想です。

この辺の理論は、知っていると、知らないとでは、けっこう、ものの見方に差がつくのかな、と思っています。

と、説明されています。

そこで、参考文献として紹介されてたのがこちらの本↓

「出世」のメカニズム―「ジフ構造」で読む競争社会
「出世」のメカニズム―「ジフ構造」で読む競争社会
日置 弘一郎 (著)

「出る杭」は打たれる。「出ない杭」は腐る。しかし、「出すぎた杭」は打たれない。実績と潜在能力のあいだに潜む不思議なメカニズム。評価が評価を生む「ジフ構造」に作用する「正のフィードバック」を探り、生存競争モデルでは見えない、競争のもうひとつの現実を浮き彫りにする。


私も、記事を読んで早速購入しました。
そしたら、かなりいい。

しかし、残念ながら絶版。ショボーン。

「あまりにいい内容なのでこっそりネタ元にしよう」という思いと、「絶版の本を紹介するのもなぁ」という思いなどもあって、私のブログでは紹介していませんでした。

そして、いつかはブログを通じてこの本を教えていただいたムギさんに「お礼しなきゃ!」「ジフ構造のお礼しなきゃ!」「いい本教えてくれてありがとね言わなきゃ」と思いつつも、ムギさんのブログにコメントすることもなく、メールすることもなく日々の雑事に忙殺されていました。
しかし、日々なにかの形で、「ジフ構造の本のをお礼したい!」という気持ちは強まっていったのでした。

そんな折マインドマップ的読書感想文のsmoothさんとお会いする機会がありました。

そのときの事をsmoothさんが記事にしています。
人気ブロガーさんともお食事してきました:マインドマップ的読書感想文


ランチコースでガッツリ食べながらの話題の中心は、やっぱりビジネス書でございます(笑)。
まず、聖幸さんご持参の本は、コレ。
・「出世」のメカニズム―「ジフ構造」で読む競争社会

「誰にも教えまい!」とケチくさく思っていましたが、高級中華料理店でランチをおごってもらったので、つい口を滑らせてしまい、
この本の読みどころや、この本の内容をブログに生かしてアクセスアップする方法などをお話しました。

この辺が2006年11月ごろの話。

そして、時は流れて2007年4月

ある日smoothさんから
「へへへ。聖幸さん。いい本ありますぜ」とメッセージが…

そこで紹介されたのがこちらの本でした。
無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法
無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法
勝間 和代 (著)

実は、著者の勝間和代さんは、前述のムギさんと同一人物。

「あー。なんか偶然だねぇ。ジフ構造の本のお礼をしなきゃなぁ」と思いつつ、勉強法の研究の大家であられるsmoothさんの紹介ならば!と早速読み始めました。

そして、自分のブログで紹介することで、ムギさんにジフ構造の本を教えていただいた恩返しができればいいなという思いで、本の紹介記事を書きました。

記事を公開するときの送信ボタンを押すときも「ジフ構造!ジフ構造!」と、念ずるような気持ちで送信ボタンを押したかもしれません。


そして、そんな気持ちで公開した記事がこちらでした。
社会人版ドラゴン桜!?「無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法」:[俺100]

そしたらなんと!なんと!
「ジフ構造!」と念じたのが効いたかどうかはわかりませんが
はてなブックマーク - 社会人版ドラゴン桜!?「無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法」:[俺100]

はてなブックマークで400近くもブクマされております。ツイてる!

そして、はてなブックマークの効果だけではないとは思いますが、紹介した本が4月21日午後6時現在Amazonの書籍総合ランキングで4位!でございます。

御存知のように「はてなブックマーク」は、均等にブクマされたり、アクセスされるわけではなく、人気の記事がより人気を呼ぶようになっています。

まさに例の「ジフ分布」ですよ。

ジフ分布を教えていただいた方に、半年後にジフ分布で恩返しができるとはツイてる!

ムギさんがあの記事を書かなければ、私が「ジフ構造」を知ることもなかったし、smoothさんに参考文献を教えることもありませんでした。
そして、それがなければ、smoothさんが私におすすめ本を教えることもなかったかもしれない。
そして、smoothさんが紹介してくれた本が、私が密かに不義理をしていたと感じている人の本だった。
不義理を感じていなければ、お勧めされても積読のまま忘れていたかもしれない。
などなど、さまざまな偶然が重なった出来事でもあります。

ということで、やはり「偶然の出来事」や「ツキの流れ」というのも結構バカにはできないなと。
その「ツキの流れ」は人から人に移っていくものだということを再確認。

そして、最後は「情けは人のためならず」と昔から言うように自分にちゃんと戻ってくるんだな。

ツイてる!ツイてる!

と、長文を珍しく書いてみましたが、個人的に「一杯のかけそば」や「鏡の法則」並に感動した話でした。
自画自賛。

無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法
無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法
勝間 和代 (著)

 偶然からモノを見つけだす能力―「セレンディピティ」の活かし方
偶然からモノを見つけだす能力―「セレンディピティ」の活かし方
セレンディピティとは、予想もしていないものを偶然発見する能力のこと。古代スリランカの寓話が語源という。著者は、大発見や発明には、偶然の力が大きく作用していることに着目し、この力をビジネスや日常生活で活用することを勧めている

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