夢は宣言すると叶う 祐川 京子 (著)

夢は宣言すると叶う
夢は宣言すると叶う祐川 京子 (著)
13万部ものベストセラーとなった、ほめ言葉ハンドブックの共著者の祐川京子さんの新刊。

祐川さんは、小さい頃からの憧れの職業についたり、生命保険の営業職についてからも優秀な成績を収めたり、10万部を超えるベストセラーを出したいと思ったら、それも思わぬ形でかなったり。
現在はベンチャーキャピタリストとしてご活躍です。

そして、その目標達成の技術がズバリこの本に書いてあります。

その秘密は「目標設定力」と「アファメーション」にあります。
アファメーションは自己啓発書をたくさんお読みの方はご存知かと思いますが、本書p62から引用しますと

アファメーション(Affrmation)を直訳すると「断言」「肯定」
アファメーションに関する文献では「自己宣誓」「自己暗示」「前向きな自己宣誓」「肯定的自己宣言」などと表記されています。

アファメーションは、自分のあり方、夢や目標を具体的に設定し、「私は○○です」という文体で書きます。
そして、その文を煩雑に読んだり聴いたりすることで潜在意識に刷り込んでいきます。
その結果、書いたとおりに現実化するという、目標達成の方法がアファメーションです。

具体的に例を出すと
・私はツイている!
・私の笑顔でみんなを幸せにしている
・私は充実した毎日を過ごしている
こんな感じの奴ですね。

勉強熱心な方であれば「そんなの知ってるよ。目標を紙に書くといいとかそんな話でしょ」と思うかもしれません。
確かに、そのとおりです。

しかし、それを実践し結果を出し、さらにその手法をテーマに本まで書いてしまう事のできる人は少ないでしょう。
大体、手法は知ってても実際に継続して実践してる人は少ないと思う。

その数少ない(いるところには結構いるかもしれません)実践者の祐川さんの本ですから、謙虚に耳を傾けたいところです。

この本の中にもセミナーの受講態度を例にとり、伸びる人と伸びない人の違いに関する記述がありました
p166より引用


伸びない人の特徴は、講師と自分との違いを見つけるのが得意なことです。
たとえば、「東京と地方は違う」「マーケットが違う」「年齢が違う」「法人営業と個人営業は違う」…
と講師と自分を比較して、「だから参考にならない!」と間違い探しゲームに陥る人は伸びません。

それなら、最初からセミナーに行かなきゃいいような気もしますが、「だから自分はベストを尽くしてる」と確認したいんですかね。しかし、自分も思えばそんなことを言うときもあるかもしれない。気をつけよう。

さて、本書はアファメーションで一冊の本になるくらいですから、非常に丁寧にアファメーションの書き方から具体的なツール類まで解説されています。
書く内容としては
・理想の自分
・理想の環境
・欲しいものリスト
・会いたい人リスト
・他人の幸福
が、挙げられていますが、最後の「他人の幸福」がちょっと意外な感じですね。
この辺が、幸せになれる人とそうでない人を分ける秘密がありそうです。

利己的な事ばかり書いてると、神様(いるかいないかは知らない)に「おまえのような利己的な望みばかりの奴は、社会のためにならん!却下!はい、次の人どうぞ!」と嫌われてしまいでそうですからね。

社会全体への貢献を中心に考え、その結果としてご褒美に自分も幸せになれるといいですね。

ツール関係の話では、「アファメーションは絶対直筆で!」とでも書いてあるかと思ったら、エクセルで管理したり、携帯電話を使う方法も書いてあったりして、結構今風です。
著者の祐川さんはアファメーションが300以上もあるということなので、確かにエクセルなどで管理しないと難しいと言うこともあるのかもしれません。

そして、本書の最大の特徴というか、圧巻なのは随所に出てきて、巻末にもまとめてある、アファメーションの実例集でしょう。
その数なんと700!

前著の、「ほめ言葉ハンドブック」の600の実例にも圧倒されましたが、本書はさらに増えて700もあります!

700もあれば、自分に流用できそうな文章は必ずあるでしょう。

というのも、アファメーションを作るのは実はちと面倒な法則が色々あるみたいで
例えば
・「ネガティブワード」+「ない」は夢の実現を遠ざける
・あいまいなのはダメ。具体的に書く
・大きなものは細分化して書く
・数値目標は10倍くらいに書く。7掛けくらいでかなう
など、最初のうちは慣れないと上手にアファメーションを書けないかもしれません。

なので、最初のうちは巻末の700もある文例集を見て流用するのがいいかも。

・私はアルファブロガー
・私はブログの女王
なんてアファメーションもあるので、ブロガーの方も安心です。


私も、ブログで「ツイてる!」と言い続けてたら、ツイてる事がたくさん起こったので、ブログとアファメーションというのも結構相性がいいのかも。

ちょうど、手帳を新しくする時期ですので目標設定の方法やアファメーションを学んで実践するのに非常に良いタイミングですね。

最後に、念のために書くと、「アファメーションを書いて、目標達成する」というのは、少し短縮して書いてますが、その間にはもちろん「行動」があります。

しかし、人間は楽な方へ楽な方へと傾いてしまうもの、初心を忘れないようにするためにも、自分の価値観を明確にするためにも、「アファメーション」で、行動することを促したいものです。

実際に行動することの大切さや、行動したことの効果も、実はこの本の中でも祐川さんの実例が随所に出てきます。

「アファメーション」はあくまで行動をすることを手助けするもの。

「アファメーション」さえ書けば後は寝てても大丈夫。というわけではありませんので念のため。

夢は宣言すると叶う
夢は宣言すると叶う祐川 京子 (著)

みなさんの夢は何ですか? 多くの人が大なり小なり「こうなりたい」という夢や目標を心に秘めていると思います。しかし、思っているだけでは、夢はなかなか叶いません。 では、どうすればよいのでしょうか? 答えは、「宣言する」こと。自分の夢や目標を、書き出したり、人に言ったりするのです。そうすることで、夢や目標を自分の潜在意識に刷り込み、それに向けた行動をとれるようになります。夢や目標に最短距離で近づくことができるのです。 本書は、このような「アファメーション」の手法を仕事や人生に取り入れ、実践する方法を伝授するもの。 事務職のOLからベンチャーキャピタリストへ転身を遂げ、夢や目標を次々と実現させている著者が、目標設定法からアファメーションの効果的な実践方法までを解説します。 さらに、アファメーションの文例を700個、見本として掲載しているので、そのまま真似をしても、アレンジしても大丈夫。すぐにアファメーションを始められます。

ほめ言葉ハンドブック
ほめ言葉ハンドブック本間 正人 (著), 祐川 京子 (著)

本書では、ほめる相手や状況、目的に合わせた「正しいほめ方」を解説。
ほめ言葉が見つけにくい「成績が悪い部下」、仕事内容はまだまだ未熟な「若手社員」、プライドを傷つけないよう配慮が必要な「年上の部下」など、どんな風にほめると効果的か。
また、外見・行動をほめるとき、能力・人間関係をほめるときにはどんなほめ言葉があるか、など使える実例がもりだくさん。
「ほめ言葉」はチームの雰囲気を明るくし、モチベーションをアップさせます。
さあ、この本でスキルを磨いて、すぐに実践しましょう!

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