日記の魔力―この習慣が人生を劇的に変える

著者の30年以上の日記歴に裏づけされた説得力あふれる本。
著者は、駿台の人気カリスマ講師。ベストセラーとなった「答えが見つかるまで考え抜く技術」でも、おなじみ。
その他に、本代に年間数百万円、蔵書数万冊、自宅の隣地に書庫専用の家を持つという読書家。

読んですぐに、深みのある説得力のある文章に引きこまれる。
さすが人気講師

著者は、日記を書くものでもあり、読むものでもあると説く。
それは、ちょうど航海日誌や業務日誌のようなものであり、感じた事や思った事を書く必要はないとする。
事実をたんたんと書く。

こんな感じかな。
6:00;起床
6:10;朝食 ご飯200グラム 目玉焼き、ハムエッグ、味噌汁(わかめ)
6:30;新聞
7:00;会社へ出発(雨のため徒歩)
7:30;駅到着(赤信号3回)
7:35;ホーム到着
7:37;電車到着

こんな感じで、時系列で事実を書くとしています。

こうして書くと、非常に手間なようですが、事実を認識するためには重要な事だそうです。
事実を認識してそれを肯定する事から始まると

たとえば、自転車に乗れない人が、こんなのは俺の実力じゃない、本当は乗れるはずだと思っていても、いつまでたっても乗れるようにはならないという事だ。

まず、自転車に乗れないという自分を認めて(肯定して)あげなければ、乗れるようになるための練習もできないだろう。

今の、ちっぽけな自分を肯定する事が、将来の大きな自信を養っていく土壌となるのだ。

7つの習慣でも自分の時間の使い方を正確に記録する場面が、ありましたね。
私も、今日一日を少し振り返って観たのですが、やらなきゃいけない事が山積してるにも関わらず、タイプ練習ソフトで早撃ちの練習してみたり、googleニュースをついつい見てしまったりと、結構無駄な時間を多く使っている事に気がつきました。

事実を自分で認めるのは結構辛いですね。
しかし、人に指摘されると、つい攻撃的な反応をしてしまったりするので、事実は事実で自分で受け入れるのが良いでしょう。

著者は1992年からパソコンで日記を付けてるという事で、その辺のノウハウももっと書かれてると良かったんですが、その辺はサラッと流されてます。
辞書登録して
「き」起床
「ぐ」グレープフルーツジュースとタバコで目をさます。
という事例が載ってくらい。


この本の後半にも
「目標は紙に書くと実現するか?」
「寝ている間に夢が答えを教えてくれる」
という、ビジネス書や自己啓発書に良く出てくる定番のテーマが書いてます。

読むとメチャクチャ日記を付けたくなるんですが、私の場合結局入力する手間が一番の問題っぽい。
最終的には習慣づけるしか、ないんだろうけど。

読書メモも、書名とか著者や購入日だけでなくて、読み始めの正確な時間と読み終わりの正確な時間、読んだページ数をつけると便利そう。
それぞれのジャンルの平均読書スピードを把握すると、今日は読書の予定時間は1時間だから「7つの習慣」にしようとか、2時間だから「論理哲学論考」にしようなど、きっちり時間を活用できそう。

そして、その記録を見て一日中読書してる自分に気がつくと。

事実を踏まえて客観的に自分をとらえない事には、次のステップには進めない。
肝に銘じよう。


日記の魔力―この習慣が人生を劇的に変える


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