お芝居の中には観客から出されたお題やアイディアから即興的に行う台本のないものがあるそうです。
それは「インプロ」とも呼ばれ、この本のタイトルの一部にもなっています。
そうした、台本のない芝居をうまくいかせる考え方をインプロシンキングといい、企業研修やワークショップにも活用されているそうです。
本の帯にも日立製作所、ANA、ロフト、海上保安庁他で社員研修に採用されてると書いてありました。
思えば人生もビジネスの場も常に状況は刻々と変わり、予想外の出来事の連続です。
突然の出来事やプレッシャーに負けないためには、「本番力」が必要ですね。
本番で力を発揮するためには
1、自分を信じる力
○「私は~」 ×「みんなが~」「上司が~」
2、受け入れる力
否定しない 受け入れる イエスアンド話法
3、集中する力
自分にフォーカス 相手にフォーカス 全体にフォーカス
4、伝える力
LeaderとReader 真意が伝わるまで伝えぬく
5、転じる力
問題がチャンスに 問題と解決の間に可能性
6、行動する力
なにかを始める前が一番怖い、今やれないものは永遠にやれない
7、笑う力
遊び心が常識の壁を壊す
の7つの力が必要とされています。
私が特に面白いと思ったのは
5の「転じる力」ですね。
これに関してワークショップの中での【チャンスゲーム】という手法も紹介されています。
1、3,4人で1チームを作る。社長役が1人、その他は社員役
2、社員役は「社長大変です。○○です」と言って相談を持ちかける
ex.社長大変です、会社が火事です。
3、社長役は「それはちょうどいい。」と言ってアイディアを出す。
ex.それはちょうどいい。花火大会をしよう
4、社員役は「さすが社長!!」と言って社長を褒め称える。
どんな状況も瞬間的に受け入れチャンスに変えるトレーニング
ちなみに上の「会社が火事です!」の事例では
・「それはちょうどいい、水を持ってきて消せ」
はマイナスをゼロにしようとしてるだけなのでイマイチ。
・「それはちょうどいい。建て直そうと思っていたんだ」
は、過去形で言い訳してるだけで、新しいチャンスが生まれないのでイマイチ
・「それはちょどいい。花火大会をしよう」
は、マイナスがプラスに転じてるのでOKだそうです。
現実的でないような気もしますが、ゲームですし、
こういう訓練をたくさん積むことで、段々いいアィディアが出てくるんでしょうね。
それを最初に「現実的でない」「非常識だ」と切り捨てると、何も生まれませんので、ゲームとして楽しんでやりましょう。
あと、「会社が火事です!」は、あまり穏やかではないので、「お茶をこぼした」「寝坊した」「コピー機のトナーが切れた」位が無難でしょうか。
私もこの本で「ツイてる!」に磨きがかかりそうです。
ツイてる!
公式サイト:インプロ・ジャパン
ブログ:ブログインプロシンキング
hiroc
聖幸さん、ごぶさたしてます。
会社の先輩がインプロをやっている人(インプロバイザー?)なので、この本にはとても興味津々です。
日常生活で実践するのはなかなか難しいかもしれませんが、うまく取り入れられるとおもしろそうですね。
そういえば、インプロ・ジャパンが出した前著『インプロ・シンキング』を途中まで読んでほったらかしなので、続きを読んでみます。
聖幸
hiroc様 コメントありがとうございます。
いつもお世話になっています。
会社の先輩がインプロをやっているとは
ツイてますね!
素晴らしい!
私も一度どんなものなのか本物を見てみたいです。
とりあえず、本から想像たくましく妄想してみます。
これからもよろしくお願いします。