新書はおじさん。文庫は女性なんだってよ

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書店行くと新書コーナーに結構行きます。
最近は昔とは様相がだいぶ変わってきたようで…

新書戦争は乱戦の様相
教養・ロングセラーから短期決戦型へ asahi.com :朝日新聞 be-business


 新書戦争が乱戦に突入している。今年も新たに2社が参入、20シリーズ以上が書店にひしめく。「バカの壁」のようなメガヒットも生まれた。だが、中高年男性に偏った市場の規模はそう変わらず、過当競争での撤退も。内容は何でもありで混乱気味だ。戦後日本の良質な知を支えてきた新書はどこへいくのか。

多いとは思っていましたが20シリーズ以上もあるんですね。
かなり過当競争気味ですね。

 3社態勢が崩れたのが、ちくま新書が参入した94年。その後、文春、新潮など大手が加わり、新書戦争と呼ばれた。3社時代の刊行点数はせいぜい月間10冊だったが、現在は月に70冊以上にのぼる。
   月に70冊とは多すぎのような…  読むほうとしては、選択肢が多いのはいい事ですが…  でも、欲しいと思ったらすぐに買わないと店頭から消えちゃうんだよね。  そこが痛し痒しです。    
 新書で後発の出版社にとって、制作、流通のコストが低く、次々に出すことで書店の棚が確保できるメリットは大きい。その棚も翌月に新たな新書が出るまでの1カ月間が勝負。息長くロングセラーを、というより、「初速狙い」の時事モノ、実用系に力点が移っている。内容、流通とも月刊誌に近い。
  ひたすら出し続ける事で棚を確保する。なんだか、自転車操業的ですね。 でも、しばらく出さないと、他のシリーズに棚を取られるんだろうし、お互い物量作戦なんですね。 そうすると当然以前とは内容や傾向も変わってきますね。 最近は月刊誌に感覚が近いのか。

私は新書というとパッと頭に浮かぶの下のような本です。
理科系の作文技術中公新書 (624)木下 是雄 (著)
知的生産の技術岩波新書 梅棹 忠夫 (著)
考える技術・書く技術講談社現代新書 327板坂 元 (著)
発想法―創造性開発のために中公新書 (136)川喜田 二郎 (著)
知的生活の方法講談社現代新書 436渡部 昇一 (著)
物理学とは何だろうか〈上〉岩波新書 朝永 振一郎 (著)
物理学とは何だろうか 下  黄版 86岩波新書 朝永 振一郎 (著)

どれもだいぶ前に発行されたものですが、どの本も今もたまに読んでます。

月刊誌という感覚とは遠いなあ。

しかし新書をアツク語る(読む)のはおじさんだそうだ。


 「うちは団塊の世代がよく読んでくれているようです」と岩波新書の小田野耕明編集長は言う。95年調査では実に9割が男性だった。他の新書編集部も「たぶん7割は男性、しかも中高年」と異口同音に話す。文庫が女性に支持されているのと対照的だ。書店の新書の棚にたたずんでいるのはオジサンが多い。新書はオジサンの副読本なのだ。

なにっ!
新書=オジサン
文庫=女性
なのですか…

どうりで新書の棚に目が行くわけだ…
はぁ。

新書の系譜

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