ベストセラーとなった「下流社会」の著者の三浦展さんの新刊。
著者は「下流社会」を出した後の半年で、そのテーマだけで60本以上の講演の依頼が来たそうです。
上流!
「年収300万円時代」の森永さんも、テレビや雑誌などにたくさん出てるし、世の中その手の路線を求める人が多いのでしょうか?
世の中の不安や緊張をあおったりするのは、あまり好きではないですけどね。
でも、その手の話が出るとつい買ってしまう小市民です。
MMRも大好きです。
前著の「下流社会」は現代社会論として出したつもりが、講演依頼や問い合わせが来たのは、マーケティング・トレンド関係の会社からが多かったようです。
本書はそれらの講演の内容や資料をまとめなおしたものとなっています。
下流社会のときも、ちょっと少ないかな?と思うサンプル数ながらも言い切る形の、言葉が痛快だった著者ですが、本書でもそのキレは衰えてないですね。
下流社会を初めて読んだときほどのインパクトはないながらも、マーケティングに関してはさすがにご専門ということもあり自分の仕事での実例も示しながら丁寧にわかりやすく説明されています。
今後の主な消費者層である団塊世代、ニセ団塊世代、団塊ジュニア世代について世代別に解析。
特に団塊世代については
・ニューファミリー
・貧乏文化人
・社会派
・下町マイホーム
・アンノン族
・ヒッピー
・スポーツ新聞
・団塊ニート
の八種類に類型化して説明しています。
後半は、売れた商品の実例を基にしたデザインについて言及
モノは粗悪でないのは当たり前の時代ですからね。
デザインやストーリーといった感性に訴えるものがなければ、なかなかモノは売れない時代でしょうね。
途中、各年の流行一覧みたいなものがありますが
今見ると意味不明なものもありますね。
女子大生ブームとかエリマキトカゲブームとかなんだったんだろう?
ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代
ダニエル・ピンク (著), 大前 研一 (翻訳)