情報考学―WEB時代の羅針盤213冊

少し前の記事の
書店で棚を探すときから知への探求が始まる 情報考学―WEB時代の羅針盤213冊:[俺100]
でも軽く紹介しましたが、情報考学 Passion For The Futureの膨大な書評から選りすぐった213冊の書評集。

ベンチャー企業の経営、大学の教員、そして良きパパと多忙な毎日を過ごしながらも、物凄い量の本を読みそしてブログを更新する橋本さんのブログは私も尊敬の念を込めながら毎日の拝読させていただいています。


そのブログをまとめた本書の特徴は、本書の前書きにもあるとおり、バラエティの広さと量

目次を見ても

・将来を見通す27冊
・ネット社会を理解する24冊
・ネットを活用する19冊
・勉強法を知る22冊
・個性とは何かを考える25冊
・発想法を学ぶ29冊
・自己啓発で元気になる29冊
・組織と向き合う18冊
・日本を見つめる21冊

と、かなり幅が広く、一つの項目で紹介している本も多い。

そして、普段から氏のブログを読んでいる方はご存知のとおり結構一つの書評の量が多い。
なのでトータル511ページというボリュームになっています。

さて、ブログで読めるものを本で買って読む意味はあるかというところが、みなさん気になるところと思います。
ブログからは得られないこの本の特徴は

・書き下ろしの前書き
 橋本さんの読書論・読書術・本の選び方のコツなど。約10ページ


・書評がセレクトされている
 600冊から213冊に厳選されているので、その辺を楽しむのも一興かと。
 掲載された理由とか掲載されない理由を楽しむ。
 

・各書評に1行のリード文がついている
 例えば平成進化論の鮒谷さんの仕事は、かけ算。 ~20倍速で自分を成長させるの場合
 「人に教えず自分だけで楽しんでいたメルマガが本になってしまったのでしぶしぶ紹介する」
という感じ。

この3つ目の各書評の1行のリード文が実にいい。
著者の橋本さんはアルファブロガーとして、人気がありかなりのアクセスを誇っているのですが、その秘密の一端を知る事ができそうです。
こういうキメの1行があれば、アクセス数が増えたり、ついでに言えばAmazonへの反応もいいのかな。
と、必死になって勉強中。

ちなみにこの本自身ののリード文は

ネットで3時間探すより、1冊の優れた名著を読んだ方が知識の獲得法としては確実である

ネットの大家のいう言葉なので重みがありますね。

前書きによれば
ブログを始めてから買った本の額とブログにかかった時間を考えると
639時間+180万円ということ。

橋本さんの人件費も入れたらさらに凄い事になるんだろうなぁ。

 情報考学―WEB時代の羅針盤213冊
情報考学―WEB時代の羅針盤213冊
橋本 大也 (著)
過去、現在、そして未来を見通す軽快なコメントが人気の書評ブログ『情報考学Passion For The Future』。その膨大な書評群から213冊をピックアップするとともに、著者の読書術を初公開。

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