サイモン・シン氏に関する記事

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私も大好きだし、私の周りにもファンが多いサイモン・シン氏に関する記事を見つけたので、記念に反応。

遅ればせながら作家シン氏の力量に唸った:ITproという記事より

 サイモン・シン(Simon Singh)という名のインド系英国人をご存知だろうか。今年43歳になるノンフィクション作家で,数学の歴史的証明を題材にとった代表作「フェルマーの最終定理」は,数年前に世界的なベストセラーになった。著者のシン氏はともかく,この本なら知っているという読者は結構いるかもしれない。

「フェルマーの最終定理」も、もちろん良いけど邦訳のタイトルが、定理そのものなのか本のタイトルなのか分かりにくいのがちともったいない感じ。
それと、時系列的にも、間口の広さ的にも「暗号解読」から先に読んだほうが良いと思う。
と、思うものの、それぞれの本に関係性があるわけでもないので、興味を持った本から読むのも、もちろん良し。

 とにかく構成が巧みだ。証明の成功に大きな役割を果たした日本人研究者2人のエピソードでは,自殺した1人の遺志を継いで,もう1人が研究に全精力を傾ける姿など,心打たれるシーンも多い。翻訳も文句なく上手い。
そう。翻訳のうまさは私も同意。 これが、別の翻訳者の方なら、私もここまでファンになったか自信が無い。

「フェルマーの最終定理」に出てくる日本人数学者のことは、サイモン・シン氏の本で初めて知りました。
あの、「フェルマーの最終定理」に日本人が大きな影響があったことは、日本人として嬉しいものの、知らなかったことはちと、恥ずかしい。

 それにしても,作家としてのシン氏の力量には舌を巻く。取材力と構成力,そして難解な科学技術の世界を素人にも理解できるように易しく表現できる文章力。それらのどれが欠けても,これほど読み応えのあるノンフィクションは生み出せないだろう。出版社に身を置く編集者として,嫉妬を覚えるほどだ。

ともすれば、無味乾燥になりがちな数学や物理の世界をわかりやすく、人間ドラマにも焦点をあて、興味を惹き、次から次へとページをめくるのももどかしくなるような思いにさせるのは、本当に凄いと思います。


実は、風邪を引いたときに、平日に仕事を休んで、ベッドの中でまったりと時間をかけてサイモン・シン氏の本を読むのが好きです。
風邪を引いたときに、サイモン・シン氏の未読本がないと、風邪ひき損な感じがするし、新作が出ると早く風邪を引かないかなと思ったりします。
ちびちびと、毎日少しずつ読むよりも、じっくりとその世界観にひたるには、軽度に風邪ひき状態が私にはちょうど良いみたいです。

もちろん、文章の理解度的には、頭脳明晰な状態のときの方が良いんでしょうけどね。
たいてい、凄いテーマなので、そこまでいくと、私のレベルでは明晰でも風邪ひきでもどっちでもいい感じ(笑

私は本好きなので色々世間の人と乖離があるみたいですが、頭脳明晰な状態で、仕事そっちのけで、趣味的な読書にひたるという事を遠慮するくらいには正常なようです。

サイモン・シン氏はまだ43歳とのことなので、これからも、たくさんの面白い本を出してくれそうですね。
待っているだけで、面白い本が読めるとは、本当にツイてます!とても幸せ。


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暗号解読 上巻 (1) (新潮文庫 シ 37-2)
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暗号解読 下巻 (新潮文庫 シ 37-3)
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フェルマーの最終定理 (新潮文庫)
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ビッグバン宇宙論 (上)
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ビッグバン宇宙論 (下)
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