お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践  勝間 和代 (著)

昨日、木村剛の「投資戦略の発想法」より、おすすめな「お金は銀行に預けるな」勝間和代著:[俺100]でご紹介したとおり、


[を] お金は銀行に預けるな

「お金の勉強」本は、
木村剛著「投資戦略の発想法」[2005-08-16-3]が
なにはともあれイチオシだったのですが、
今日からこの「お金は銀行に~」をイチオシにします。
お金の世界に入り込んだばっかりの
社会人一年生に一番強くオススメしたいですね。
この本を読むことが一番の投資でしょうね。

と、たつをさん大絶賛のお金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)勝間 和代 (著) ですが

今日も、著者近影の顔写真入りで朝日新聞に広告が出てましたし、さらには404 Blog Not Foundでも

404 Blog Not Found:責任を他者に預けるな - 書評 - お金は銀行に預けるな

本書「お金は銀行に預けるな」は、今やノンフィクション界のJ. K. Rowlingの感すらある、ベストセラーメーカー勝間和代による金融リテラシー本、に名を借りたリテラシー本。

との出だしで始まる書評が載るなど、いきなり盛り上がっています。

という事で私も早速読んでみました。

まず、「お金は銀行に預けるな」という過激なタイトルと、「金融リテラシーの基本と実践」という固そうなサブタイトルとの対比が面白いですね。

基本編では、ワークライフバランスを考える上で、金融リテラシーの能力は不可欠との主張。
私も最近長時間労働が続きましたが、そうなると仕事以外のことを考えるのが面倒になりますね。
帰宅したら、面倒なことは考えたくないし、とにかく寝たい。
そうなると、考え方も会社中心になりますし、経済的にも会社に依存することになります。

金融リテラシーを身につけて、将来に向けての資産形成や会社以外の収入源も確保したいところです。

第2章の「金融商品別の視点」では、「不動産」「定期預金」「生命保険」といった、おなじみのものから、「FX」「REIT(不動産投資信託」」「コモディティ(商品ファンド)」「日経平均オプションの先物取引」といった最近出てきた商品まで丁寧に解説されています。

実践編では、実際に投資をステップごとに解説しています。
事例が月々4万円から始めて、徐々にステップアップしていくので、頑張ればできそうな感じ。
ロールプレイングゲームで、主人公が徐々にスキルアップしていったり、武器や防具を揃えていく感覚で、投資を学んでいき、そして実際に運用する事ができそうです。

ところで、この月々4万円ですが、お金のある方は4万円の倍数でいけば、問題ないでしょうが、問題は月々4万円は難しいという方ですね。

そこで、著者は4万円の捻出方法として
・住宅ローンを組まないこと
・(特に都市部の人は)車を買わないこと
・生命保険を定期逓減型にすること
の3つをあげています。

この本では3つしかあげてませんが
同じ著者の「無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法」では
・タバコをやめる
・意味の無い飲み会には参加しない
・酒も飲まない
・無意味なブランド信仰はやめる
・早寝早起きあさごはん
などが書かれていましたね。

私の場合は、酒・タバコをやめることが、まずは最大の投資になりそうです。トホホ。

さて、本書では大事なことが繰り返し書かれています。
例えば

「タダ飯なんてものはない(There is no such thing as a free lunch.)」

は随所に出てきます。

「うまい話なんてものはないよ」という意味で出てきますが、本当に何回も出てきます。
これは、3人のお子さんを育ててるお母さんでもある著者だから、「口をすっぱくして」親切に言ってくれるんだなと思います。
家庭でも「タダ飯なんてものはない!」と、言ってたら怖いですが…

逆に、本当の事でも嫌われそうな事はさらっと書かれてたりしますので、お見逃しなく。
例えば

私は、資本主義というものは、厳しいいい方をすれば「賢くない人から賢い人へお金が流れるしくみ」だと思っています。
言い換えれば、資本主義の根幹をなす金融のしくみをよく知らなければ、それまで汗水流して働いて得た賃金が、いろいろな意味で、自分たちの資産からあっという間に流れ出てしまうしくみともいえるでしょう

これは、一面真実だと思うけど、「お金」の話と同様に、あまりおおぴらには語られませんね。
もう少しオブラートに包んで「たくさんの人に感謝されるような仕事をした人に、たくさんお金が集まりますよ」とか。
実際、社会が「ある仕組み」で動いているなら、「仕組み」のルールを熟知してる人には勝てるわけがありませんね。
「世の中勝ち負けじゃない」と言われると、それもそうなんですが。

ということで、重要なことは親切に何回も説明してくれてますし、本質的なことをサラッと書いてる部分もあります。

後半に出てくる「社会責任投資」で、金融を通じて社会を変えていくこと。
「社会により良いことをしている会社に積極的に投資をしていく考え」は、非常にいいことだと思う。
その反面、自分が今まで不勉強だったことも痛感。

私たちが政治について参政権を持っているように、経済についても投資を通じて参政権を持っていると考えるとわかりやすいとおもいます。

なるほどなぁ。
「投資を通じて、社会貢献」となると、日本人独特の投資に対する後ろめたさというようなものも緩和されるかも。

「エコロジーな企業に投資する!」と言うと、投資に消極的な奥さんも説得しやすいかもしれません。

私の場合は「その前に、酒やタバコやめろ!」と、言われそうではあります。

ワークライフバランスに始まり、社会責任投資や子供へのマネー教育で締めくくるという、勝間先生らしい一冊でした。

最後にもう一つ。

金融は非常に公正な市場で、勉強すれば勉強した人にリターンが必ず返る仕組みになっています。 そこには嫌な上司もいませんし、妙な社内政治もありません。アマもプロも、同じ立場で勝負ができます。 だからこそ、実力主義の厳しい市場ではありますが、金融の知識をうまく味方につけ、その知識を応用していくことで、自分の資産を上手に運用することが可能になります。

参考文献や使われている学識を見ると、統計・確率の数学的な手法から、社会学の本まで、幅広い分野に及んでいます。
勉強しても終わりがなさそうだし(一生楽しめる!)、やればやるほど見返りがあるということなので、腰をすえて細く長く勉強したいところです。


お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)
お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)勝間 和代 (著)
私たちは、自分のお金を労働力で稼ぐ、自分で稼いだお金を消費する、というやり方にはとても慣れているのですが、自分のお金が自分以外のところで稼いでくる、あるいは自分で稼いだお金を消費という形ではなく投資をするという考え方には、今一つなじみ切れていません。(本文より)
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