2,3日前に、自費出版大手の新風舎が民事再生法というニュースが流れたばかりですが…
・asahi.com:自費出版大手「新風舎」、再生法申請へ - 文化・芸能
・自費出版大手の「新風舎」、民事再生法の適用申請へ : 文化 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
今度は、草思社が民事再生法申請というニュースが…
・出版の草思社が民事再生法申請 - MSN産経ニュース
「間違いだらけのクルマ選び」や「声に出して読みたい日本語」などで知られる出版社の草思社(東京、木谷東男社長)が9日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。負債総額は約22億5000万円。単行本主体の戦略が裏目に出て資金繰りが悪化した。同社によると、現在再建に向けて支援企業と交渉中で、3月には新刊の刊行を再開したいとしている。同社は昭和43年の設立。新しい視点のノンフィクション作品を柱に、「大国の興亡」や「清貧の思想」などの話題書を数多く刊行してきた。
帝国データバンクによると、「間違いだらけのクルマ選び」シリーズや「声に出して読みたい日本語」などのベストセラーで知られる出版社・草思社が1月9日、民事再生法の適用を東京地裁に申し立てた。1961年に創業。「全国鉄道事情大研究」シリーズや、ベストセラーになった「決定版 大国の興亡」、「平気でうそをつく人たち」などノンフィクション系に強く、「カッコウはコンピュータに卵を産む」「インターネットはからっぽの洞窟」(ともにクリフォード・ストール)といったIT関連を扱った書籍も発行していた。
ピークの1997年10月期には39億円の売上高があったが、近年は大きなヒット作がなく、06年10月期の売上高は約16億2000万円に落ち込んでいた。広告宣伝費の削減や本社不動産の売却といった合理化を進めてきたが、出版不況と有利子負債の負担もあり、自力再建を断念した。
asahi.com:草思社が民事再生法適用申請 負債総額22億5千万円 - ビジネス
日本語ブームを巻き起こした「声に出して読みたい日本語」などで知られる中堅出版社の草思社(東京都文京区、木谷東男社長)が9日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。負債総額は22億4789万円。複数の企業が支援を表明しており、事業は継続する方針。出版市場は90年代半ばから縮小を続けており、多くのベストセラーを生み出してきた中堅出版社の民事再生法申請は、出版不況の象徴といえそうだ。
新風舎のときには、特に自分には関係ないかなと思ってスルーしてましたが、草思社は個人的に海外のじっくりと読ませる良質なノンフィクションを出してくれる出版社だったのでショックが大きいです。
まとまった時間を取って読もうと思う本が多かったので、風邪を引いたり、少し体調が悪くなるたびに「積読にしていた草思社の本が読めるぜ!へへへっ!」と、楽しみに思うこともありました。
例えば
・人類の足跡10万年全史スティーヴン オッペンハイマー (著), (2007/8/31)
・銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎ジャレド ダイアモンド (著), (2000/09)
・銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎ジャレド ダイアモンド (著), (2000/09)
・文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (上)ジャレド・ダイアモンド (著), (2005/12/21)
・文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (下)ジャレド・ダイアモンド (著),(2005/12/21)
レクサスとオリーブの木―グローバリゼーションの正体〈上〉トーマス フリードマン (著), (2000/02)
レクサスとオリーブの木―グローバリゼーションの正体〈下〉トーマス フリードマン (著), (2000/02)
この手の本を、平日にベッドの中で朝から晩まで読書して眠って読書して眠ってを繰り返すのが好きだったのですが…
あと、自分に子供が生まれてからは
みんなのためのルールブック ―あたりまえだけど、とても大切なこと
などの本を読み、さらに良質な本を出す出版社だという認識を深めました。
他にも、海外の翻訳ものだと
そろそろ、本気でお金持ちになってみませんか
など、粒ぞろいの私を楽しませてくれた作品が揃ってます。
コンピューター関係でも、
・あけましておめでとうございます - naoyaのはてなダイアリーではてなのnaoyaさんが紹介してた
カッコウはコンピュータに卵を産む〈上〉
カッコウはコンピュータに卵を産む〈下〉
FBIが恐れた伝説のハッカー〈上〉
FBIが恐れた伝説のハッカー〈下〉
などの思い出深い作品がずらりです。
日本人の作品でも渋い作品が多く最近でも
「伝説の社員」になれ! 成功する5%になる秘密とセオリー土井 英司 (著)
はベストセラーとなりましたね。
ということで、私になにか出来ることがあればお手伝いしたい気持ちでいっぱいです。
asahi.com:草思社が民事再生法適用申請 負債総額22億5千万円 - ビジネス
複数の企業が支援を表明しており、事業は継続する方針。
との事ですので、急に書店から草思社の本が消えたり、今後草思社の名前で本が出ないわけではないかと思います。
が!やはり悲しい。
カンパとか受け付けてるなら応募したいです。
こばやし
草思社は、好きな本が多い好きな出版社の一つなので、結構ショックです。
経営は続けられるのでしょうけど。
こういう“かたい本”を出す出版社は大変なのでしょうか。
売れる本ばかりでなく、“良書”を紹介していきたいなと思う気持ちが強くなったニュースでした。
ヨシザワ
おはようございます。
このクラスの出版社でも経営破綻しちゃうんですね。
やっぱり、返品率40%のビジネスモデルは
相当キツイんでしょう。
しかし、新○舎は再生しなくてもいいでしょう。
制作費は著者もちで売った形跡もほとんど
ないのに、なんで「書籍の販売減少」が
原因なんだか。
草思社のケースと誤解されたら嫌ですね。
聖幸
こばやしさん
コメントありがとうございます。
草思社は結構ヒットが多いような気がしましたけどねぇ。
謎です。
あれで、ダメならどうすればいいんだと。
本業以外の方が調子が悪かったんでしょうか。
私も微力ながらなにか貢献をしたいと思いました。
これからもよろしくお願いします。
ヨシザワさん
「返品が多いなら定価をあげればいいじゃない」
と、マリーアントワネットみたいなこと言っても
だめでしょうしねぇ。
新書や文庫が全盛の時代では
ハードカバーの2分冊みたいのが得意な出版社は
きついのかなぁ。
新○舎も、著者もきちんと理解したうえで
出版社側も誠実に商売すれば
良かったんでしょうけどね。
お互いの思惑に齟齬があったんでしょうね。
新年早々暗いニュースが続いて残念ではあります。
これからもよろしくお願いします。
あや@ビジネス書多読メモ
はじめまして。いつも読ませていただいています。
草思社の本は手元において繰り返し読むようなものが多いので、とても残念です。
TBを送らせていただきました。
よろしくお願いします。
聖幸
あや様
コメントありがとうございます。
>草思社の本は手元において繰り返し読むようなものが多いので、とても残念です
そうですよねぇ。
まったく同感です。
支援する会社もあるとのことなので
本が出なくなる事はないのかもしれませんが
本当に残念です。
TB私の方のサーバーの調子が悪いのか
反映されていないようなので
よろしければもう一度試していただけないでしょうか?
これからもよろしくお願いします。