風邪で少し寝込んでいまして、ブログの更新を少し休んでました。
その間、普段の風邪のときであれば、そういう時にしか読めない長編小説などをじっくり読んだりするのですが、今回は年度末ということもあり、所有してる複数のパソコンの環境整備したり、メモや手帳などについて考えたりしてました。
私は性格的にあまりマメで無い事もあり、メモをついつい取らなかったりします。
その理由のひとつとして、メモを取ったものをパソコンに転記するのがおっくうという事があります。
どうせ転記するなら根性で覚えておいて、最初からパソコンに入力した方が手間が省けると思ったり。
(当然、そうしてる間に忘れたりして意味がない)
そんな事を考えているときに読んだのがこの本でした。
・アイデアを生むデジアナ道具術
帯に
手書きか!デジタルか!
デジタルにおぼれるな、アナログを盲信するな
デジタルとアナログをいいとこ取りしたデジアナ発送術!
と、あって、その時の自分の興味にぴったりでした。
舘神さんの過去の書籍もそうですが、過度にあたかもなにかに入信ををせまるようなことはなく、現実社会で普通の人が普通にできるような方法を提唱したり紹介してるのがいいですね。
色々発想のヒントを得ましたが
まずは、
手書きとは「私的または内省的なことを記録するモード」
ということ。
これは、職種によっても違うのかもしれませんが、私も字が下手で困ったという事が以前より少なくなりました。
というか、ほとんどないかも。(別に字が上達したわけではない)
私ももしかしたら、「手帳やメモも他人に見せる(見られてしまう)場合があるかも?!」などと思い、「きっちり書かねば!」と考え、それで面倒になってる部分があったかもしれない。
どうせ他人に見られる事がないなら、めちゃくちゃに自分流で書いてもいいかもですね。
逆に、他人に見られる危険性を考えれば、他人が見ても意味がわからないような暗号化したような文字で書いてもいいかも。
私の文字は自然に暗号化されてます。ツイてます!
(ええ、ただ単に悪筆なだけですとも)
手書きメモのデジタル化については、ドキュメントスキャナーの活用を提唱されています。
具体的には、この機種がおすすめみたいです。
●公式ページScanSnap S300 製品仕様 : 富士通
単体の写真だとわかりにくいですが、かなり小さいですね。
値段もAmazonの価格だと(3月12日現在)24,840円と結構手ごろですね。
私は自室に複合機のプリンタを置いてるのでスキャンできる環境はあるものの、イマイチ活用してるとは言い難い。
スキャンスナップのように机の上に置けて気軽にスキャンできるような環境があると稼働率は上がるかも。
でも、デジカメでさえいまだに昔風の使い方しかしていない私。
メモ代わりにデジカメを使うという発想がすっと出てこない。
機器を揃えつつも意識改革が必要か!
あと、私知らなかったんですが、いわゆる「マルチペン」と言われるもののボールペンの「変え芯」リフィルは「4C」と言われる規格があって、メーカーが違っても互換性があるんですね。
マルチペンのリフィルの規格に「4C」と呼ばれるものがある。ゼブラのリフィルの規格だったものだが、今では多くのメーカーがこの規格に合わせた多くのリフィルを作っている。
こちらに詳しい対応表がありました。
・「ボールペン」の替芯を究める:[文具・文房具]sideriver
私は、黒のボールペンを複数用意してその時々で使い分けたりしてるのですが、これができるということは、黒のみ4種類のボールペンもできるのか。
なおこの「4C」という規格については
ステーショナリーマガジン (No.002) (エイムック (1200))
の文献に詳しいとの事です。
マニアの方は必須アイテムですね。
他に、私の発想にあまりなかったものとしては
紙は究極のディスプレイである
ということ。
確かに、持ち歩けるし、折りたためるし、メモもできるし、カラー印刷もできるし、安いし、複製もできるしで、良い事づくめですね。
当たり前といえば当たり前のような気もしますが、前述の「手書きはパーソナル」に続いて私の記憶に残った言葉でした。
全般的に文房具の綺麗な写真がたくさん掲載されていて、眺めているだけでも楽しい本です。
新年度にあたり、文房具を買い換えようと思ってる方にもおすすめですね。
文房具やデジタルツールの歴史などにも触れている部分も多いので、歴史を振り返りながらツールの活用法に思いを馳せる事もできます。
余談も結構面白く、万年筆とペニスが形状や機能も似てるし、英語だとpenとpenisと言葉も似ているじゃないか!なんて話も…
かたや、文化的な遺伝子をかたや生物学的な遺伝子を世界に残そうとしてる点も似ているとか。
そこで、終わらず、そんな視点で万年筆を見ていると、文房具店で万年筆をうっとりと見ている人や薀蓄を語る人も違う風に見えてくるとか。
中学の入学祝に万年筆を送るというのも、部族社会の大人への通過儀礼的な意味合いもあるのではないだろうとかなんとか。
しかし、ペンを男性器のシンボルとみなすというのは古来から結構あって、本書の中でも参考文献として
・フロイトの「セックス・テニス」―性衝動とスポーツテオドール サレッツキー (著)
精神の健康と愉楽の日常を熱望するすべての現代人へ。―今世紀最大の精神分析学者フロイト博士がおくるウェルネス・ライフのための究極の指南書。
が、挙げられています。奥が深い。
また、本書はアナログとデジタルの使い分けや融合がテーマとなっていますが
著者の舘神さんもブログや書籍、雑誌新聞への連載などとうまくアナログとデジタルの媒体をうまく使って情報発信されてるという印象
●館神blog
入力だけでなく出力の方もアナログとデジタルをうまく活用していますね。
この本が気になった方は、館神さんのブログをまずは読む事を強くおすすめします。
ブログを読みふけってしまうこと、間違い無しです。
・過去のこのブログでの舘神さん関連記事
デジタル ハック:[俺100]
システム手帳新入門! を読みつつバインダー選び:[俺100]
アイデアを生むデジアナ道具術舘神 龍彦 (著)
デジタルツール全盛のいま、旧来からある情報ツールとしての文房具と、新しいデジタルツールを上手に使い分けて、ビジネスやアイデアの発想に効率よく役立てる方法をご紹介! アナログとデジタルの注目すべき情報ツールと、それぞれの「いいとこどり」をするノウハウが満載のビジネス書籍です。デジタルツールとアナログツールの各種を、“考える道具”として考察してみましょう。
【目次】(「BOOK」データベースより)
情報カード「京大式カード」
主な情報カードのサイズ
知的生産の道具「情報カード」はデジタルデータに置き換えられるのか
デスクトップ検索
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時代とともに大きく変わるアウトプットとしての「手書き」
デジタル時代だからこそ見直したい「紙だからできること」
ニーモシネ
アウトラインをプロセスするデジタル版「情報カード」の出現は?