彼女があのテレビを買ったワケ ―― 男がわからなかった 女が商品を選ぶ本当の理由

著者は、女性向けのマーケティングを得意とする、ハーストーリーィのチーフプロデューサーの木田理恵さん。
主婦マーケティング(マーケティングリサーチ):ハー・ストーリィ


すでに、404 Blog Not Foundの弾さんが
404 Blog Not Found:スイーツ(笑←ってる場合じゃない) - 書評 - 彼女があのテレビを買ったワケ

「実はそういうことか」という驚きよりも、「やっぱりそういうことか」という共感に溢れた、本書自体が女性心理の反映のような一冊だった。

と、紹介していますが、その感想に私も共感(笑

と、いうのも私は生粋の理系脳で男脳(自己申告です)。

多分、車をバックで運転しながら、東京青森間だったら余裕で地図を見ながら運転できる自信あり。
当然、地図は廻してみたりなどしない。(そんな能力を発揮する場もあまりなさそうですが)

そんな私ですが、兄弟は上下女性だったり、大学時代は舞踏研究会と男女比1:10位のサークルだったり、(飲む方の)クラブのバーテン男女比10:1位?をやったりもしました。


まあ、当然理解不能な事態にも直面したり。
そんな私の処世術は、「とにかくお菓子は切らさず持っておけ」だったり。

そんな話はともかく、男性の方は男性の心理や生き方を当然と思い、女性の方は女性の心理や生き方を当然と思うわけです。
理解しろとか勉強しろとかいっても根本的に無理がある。

しかし、それは自分の性についても言えることではないかと思います。

男性は論理的だったり、スペック好きだったり、勝負事が好きだったりするけど、それには案外自覚がない。
なぜなら、それが世の中の普通の人は大半がそうだろうと思っているから。

そういう意味で、女性の視点を女性の側から自覚的に客観視して書いたこの本は凄いと思う。


例えば、「女心をつかむ8つのキーワード」の一つ目として「幸せ」が挙げられています。
女性でも、男性でも「幸せ」に興味ない人がいるの?と、思うかもしれません。特に、女性は。
女心にうとい私も「幸せは大事では?」と、思いました。
ただ、よく考えれば「幸せ」に興味がある人は圧倒的に女性が多いと思う。

私も普通の人間なので、「幸せ」にはなりたいと思う。

しかし、「幸せになったからといって、幸せですか?」(変な日本語ですが)と聞かれると、ふと考えてしまうかもしれない。
「不幸でもいいから、ライバルに打ち勝つのが幸せ」とか「幸せじゃなくてもいいから、とにかく出世したい」とか、そんな事を思う人がいても一定の理解は示せるかもしれない。

そして、逆に、女性向けの「ハッピーキャリア」や、「仕事で幸せになる方法」「愛されて仕事ができる生きかた」などにはある種のうさんくささまで感じてしまう。

これは、女性マーケッターも男性マーケッターも気がつかない人は多いかもしれない。

男性は、自分の中で持って生まれたものなのか、知らず知らずのうちに刷り込まれたのかはわかりませんが、生きることは「競争」だとおもってるんでしょうねー。

そして、女性の方は、「きょうそう」も「競争」ではなく「共創」と考えるのかな?

また、男性と女性では好む言語も違うとして、売れ筋の雑誌を比較したところ良く使われるキーワードは

●女性誌


・愛されスタイル
・愛され顔
・ほめられ弁当
・モテ髪
・恋する~
・LOVE
・~といわれたい

●男性誌


・最強
・最新
・徹底解剖
・徹底比較
・NO1
・賢い
・選択
・~をGETする
・勝負

見事にキッパリと分かれてますね。

私が思うにはどう考えても、男性誌の言葉使いが売れると思うのですが…

私が興味があることを女性誌のキーワードに当てはめてみると
・愛されスタイルのパソコン
・上司に作るほめられ弁当
・恋するビジネス7つ道具
・LOVEホルモン焼き
・オヤジギャグと言われたい

なんだか微妙


しかし、言葉使いと言うのはかなり重要で、本書の中でも映画県庁の星の中で「高級食材弁当」で売れなかったものが「祝い膳」としたら、爆発的に売れたという事例が紹介されています。


また、本書を読んで感じたのが、中途半端な理解はよろしくないという事。
例えば本書の中で女心をつかむキーワードとして


・幸せ
・育む
・選ぶ
・共感
・誠実
・特別
・ご褒美
・学ぶ


の8つが紹介されています。


このうち、前述の「幸せ」と共に、「選ぶ」「誠実」「特別」「ご褒美」「学ぶ」は男性も好きなキーワードでは?と思ってしまいます。
しかし、その語感というか、使いどころが全然違うのですね。

男でも、給料日やなにかのプロジェクトが終わった記念日には自分へのご褒美を買うかもしれないですが、この本を読むと女性は何か違う。
同じ言葉でも、違う意味を持つという事がこの本でわかった。

そして、後半に書かれてある「女性が、女性の感性を持っていたとしても、それをきちんと論理的、客観的に表現できなければマーケッターにはなれない」という言葉に共感を覚えると共に凄みを感じた。

実は、この本は妻や妻のママ友にも読んでいただいた。
そこで出た来た言葉は、「わかる、わかる」や、「みんなそうでしょ」であった。

当たり前の話であるが、女性だから女性向けマーケッターに全員がなれるわけではない。
女性を女性として、客観視する能力というのが必要だと感じた。

また、男性としては、技術が陳腐化する速度が速い今日において、appleのipodやMacBookAirのように、スペック至上主義ではなく感性にひびく商品作り、マーケティングの大切さを感じた。

●追伸その1

404 Blog Not Found:スイーツ(笑←ってる場合じゃない) - 書評 - 彼女があのテレビを買ったワケで、この本の中でチェックできる「買物価値観テスト」がすぐに確認できるようになっています。チェック項目はこんな感じ。


1,商品のスペック表や比較表を見るのが好きだ
2,自分がなぜその商品を買ったかをきちんと説明できないことが多い
3.いくつかの商品を比較し、一番優れているのはどれかを検討する
4,衝動買いすることが多い
5,こだわって集めているコレクションがある
6,販売員とおしゃべりするのは楽しいと感じる
7,友人が自分より優れた機能の商品を持っていると悔しい
8,お気に入りの商品や店の話で友だち盛り上がる
8.買う目的もないのに、ウィンドウショッピングに出かけることはない
10.欲しいものがあったのに、店や店員の雰囲気が嫌でやめたことが何度かある
11,費用対効果を考えて、もっとも価値のある賢い買い物がしたい
12,ストレス発散をするために買い物に出かけることがある

私は見事に男っぽいですが
>8,お気に入りの商品や店の話で友だちと盛り上がる
基本的には、友達同士だと男女問わずどんな話でも盛り上がるのでは?と思ったり。

「わかるわかる」と言わないで、難癖つけるのは男の悪い癖ですね。ごめんなさい。

●追伸その2Amazonキャンペーン
本書の発売を記念してAmazonキャンペーンやってます
アマゾン予約購入限定キャンペーン実施中!!|彼女があのテレビを買ったワケ

木田の初著書「彼女があのテレビを買ったワケ」をアマゾンにて予約購入頂きますと、
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「女ゴコロマーケティング実践セミナー(¥3000)」へご招待いたします!

詳しくは、リンク先で確認してみてくださいね


●Amazonで在庫が少ない?
アマゾン在庫切れ!(すぐ入荷します)|彼女があのテレビを買ったワケ

10日夜より、Amazon.co.jpでの出荷も開始!
されたのですが、なんといきなり在庫切れとなってしまいました。

11日20:30現在、「通常3~5週間以内に発送します。」とありますが、
すでにエクスメディアさまから、調整いただいてますので、
遅くとも数日でお手元に届けることができるかと思います。

ですので、ぜひためらわずに(?)ご注文ください!


3月12日深夜、発送が「通常3~5週間以内に発送します。」ですが、すぐに解消されるとの事です。


●追伸4 スペック好きでハイテク好き?
男性は、スペック好きでハイテク好きで機能的なものが好き方が多いようですが、無意味に機能的なものを発見
King Style 網ポケット付パンツ トランクス グレー Mサイズ
King Style 網ポケット付パンツ トランクス グレー Mサイズ

King Styleの網ポケット付きパンツは、台湾で大人気の商品で、下着専門メーカーが製造しています。人間工学を元に立体裁断し、また高級綿素材を使用して作られた男性用パンツです。身体に優しくフィットするだけではなく、「陰嚢分離型」なので通気性がよく、いつでも快適感を保ちます。陰茎と睾丸を別々に保つことにより、ベタつきを抑える通気性があり、常に快適で清潔を保つことが出来ます。スポーツや長距離ドライブなどの際に着用時にも快適に着用することが可能です。

見事に男性向けのコピーライティングですね。

「陰嚢分離型」

という言葉に非常に惹かれます(笑

King Style 網ポケット付パンツ トランクス グレー Mサイズ
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King Style 網ポケット付パンツ トランクス グレー Mサイズ
King Style 網ポケット付パンツ トランクス グレー Mサイズ

袋の部分がメッシュというのが、「分かってるな」という感じですね。

どうにも、変なな例えを出してしまいましたが、男性向け商品も頑張って欲しいぞ!


彼女があのテレビを買ったワケ ―― 男がわからなかった 女が商品を選ぶ本当の理由
彼女があのテレビを買ったワケ ―― 男がわからなかった 女が商品を選ぶ本当の理由木田 理恵 (著)
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