ツイッター 140文字が世界を変える

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クチコミの技術 広告に頼らない共感型マーケティング 』の著者コンビ、[N]ネタフルのコグレさんと、[mi]みたいもん!のいしたにさんによるTwitterの本。


僕も、「twitterって、どこが面白いんですか?」などと聞かれることがありますが、説明が実に難しい。
「「○○ナウ」とか自分でつぶやいたり、他の人のそういうつぶやきを見ることができるんですよー」とか、いうもののたいていは、「で、それってどこが面白いんですか?」と怪訝な顔をされる。僕の説明が悪いのか、ただの一度も「それは、面白そうですね!」と言われたことない。ただの一度も...。 そして、百聞は一見にしかずということで、iPhoneなどで僕のtwitterの画面(タイムライン)を見てもらうものの。余計に意味不明なことになったり。

そんな私も2007年にアカウントを取ったときは、どこが面白いのかよくわからなかった。
本書の著者のコグレさんが主宰する、第2回のブログ合宿でご一緒させていただいたころですね。
[N] ブログ合宿2007"春の陣"まとめ

いつでも友だちとつながっていたい、だからTwitter(トゥイッター) - デジタル - 日経トレンディネット

 「Twitter」がブレークした直接的なきっかけは、ブログ「ネタフル」のエントリー「[N] ブログ合宿2007"春の陣"まとめ」にある"ブログ合宿"だったようだ。このブログ合宿で、「百式」の田口さんが日本のブログカルチャーのキーパーソンたちに「Twitter」の利用を呼びかけたらしい。


ブログ合宿、行ってきました。:小鳥ピヨピヨ

そんな2泊3日でした。
大変充実した、楽しい週末でした。

 
 
 
 
 
と、帰ってきてから、いろんな人に、
この合宿のことをしゃべっているのですが......

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
誰も、
うらやましがりません。
むしろ、
「なんで?」
とか聞かれる始末です。

彼ら彼女らから見ると、
何故わざわざ河口湖そばまで泊まりに行って、
河口湖にすら行かず周辺の観光もグルメも楽しまず、
ひたすら部屋にこもってブログ書いてんのか、
超意味不明、
ガチで理解不能、
そんな感じらしいです。

意味不明で理解不能なくらいにネットやブログが好きな人たちも、最初はピンとこなかったみたいですね。僕も実際そのときのことを振り返るとtwitterに出会った事の記憶は全然ないですね。

中学生のような話題で盛り上がったような記憶しかない。


しかし、twitterが複雑で難しくて、わかりにくいのかというと、それはむしろ逆で、使い方は超シンプル。

p100から引用


ツイッターでできることは
・140文字以内でつぶやくこと
・140文字でつづられたつぶやきを読むこと
という、たった二つのことだけなのです。

シンプルっすよね-。

でも、はまるとなかなかに面白い。

僕も最近、「現代読書法 (講談社学術文庫) (文庫)」が話題になっていたので、「この本がAmazonのマーケットプレイスで1万2千円で取引されている」ことや、「しかし僕の家には数冊ある」ことなどをつぶやいたら、この本を数年来探している人が出てきたり、「あるところにはある」とかいう話になったり、色々面白かったですね。

広場とか、Barなどでつぶやいている感じでしょうか?

2chの不特定多数の掲示板のようでもあるし、クローズドなskypeのグループチャットのようでもあります。
時間軸も、人によってまちまちで数日前の話題にレスが来たり、チャットのようにリプライ合戦してたり、さまざまですねー。

ブログに書くまでもないけど、捨て去るには惜しいようなネタとか。

とか、色々書くと、やったことない人はますます、意味不明だと思います。

が、本書ではtwitterの歴史やそこで起こった様々な具体的な出来事を例にして活用例をうまく紹介しています。
そこには、本書の中にある一貫した姿勢、サービスにはそれを「使う人」がいる。を感じることができます。
使う人本人もモニターの向こう側にいるのも人ですね。

twitterについての機能や使い方も、もちろん解説してありますが、そこで強調されいるのは、プラットフォームはみんな共通だけど、タイムライン(各々に表示されている画面)は全員違うということ。

特に、この「タイムラインがそれぞれ違う」は、大事なことなので何度も出てきます。
「twitterでは、アニメの書き込みが多い」「twitterでは夕方にはビールの話題で埋め尽くされる」という表現は個々人の印象に頼ってる部分が多いです。

そして、それは案外その人の心を表しているともいえます。
僕のタイムラインはエレガントで優美な書き込みが多いです。
(嘘です。朝から晩までオヤジギャグで埋め尽くされる勢いです。)

本書は、企画が決まってから2ヶ月で勢いよく作られたとあって、最新の事例も満載です。
「twitterのビジネス活用」では

現状では、ツイッターを利用することで、すぐに儲かるかどうかというと、難しいところがあります。むしろ「儲かるか?」という問いには「儲からない」といった方が適切かもしれません

という現状を素直に書いています。

しかし、「儲かるなら参入する」という企業に対して、新しいツールで、従来と違った形で顧客とのコミュニケーションをとっている企業は、すでにファンづくりやコミュニティづくりを着々とすすめている感があります。

「儲かるか」「儲からないか」という視点も企業ですから大事だとは思いますが、「儲かるか」「儲からないか」を検討している間に、他社がそこで確固たる地位を築いていたりするかもしれません。


この半年でも大きなが動きがいくつもあったtwitterですから、半年後、1年後、ましてや3年後などの姿というものは、なかなか想像しがたいものがありますが、今のtwitterを知るには最適な1冊だと思います。


そして、メタ的では、ありますが、この本自身も日々大きな動きがあり、twitterで制作状況や官邸献本などの動きがtwitter上で報告されていて、臨場感がありましたね。
ご存じない方は、著者のいしたにさんの「ツイッター 140文字が世界を変える 」カテゴリーを参照
[mi]みたいもん!: ツイッター 140文字が世界を変える バックナンバー

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ツイッター 140文字が世界を変える (マイコミ新書) (新書)

ツイッター(Twitter)は個々のユーザーが「つぶやき」を投稿し合うことでつながるコミュニケーション・サービスで、2006年7月にサービスが始まりました(日本語版は2008年4月)。
当初、日本では大ブレイクというほどではありませんでしたが、2009年の春ごろから急激に普及しはじめ、ブログやSNSに続くコミュニケーション・ツールとして、著名人の参加、企業のPRツール、ニュース媒体としての成長など、新たな展開を迎えています。
今はまだ、世間から「よくわからないサービス」と思われがちなツイッターですが、知らないうちに普及していて、ブログやSNSのように、ビジネスユーザーを中心に、知らないと恥ずかしい、という状況になりつつあります。

本書では、ツイッターがなぜ流行ったのか、どのように進化したのか、今度どうなっていくのかについて、人気ブログ「ネタフル」のコグレマサト氏と、人気ブログ「みたいもん!」のいしたにまさき氏のお二人に、ツイッターのヘビーユーザーとしてお二人が経験したことも含めて、幅広く語っていただきました。
また、フジヤカメラやオンラインショップ「ビザビ」といったツイッターの影響力を感じさえてくれた事例を具体的に紹介しています。
さらに、「ヒウィッヒヒー」が話題になったアーティストの広瀬香美さんに、ツイッター上で行ったインタビューも収録!

本書をきっかけに、なんとなく知っていた、使っていたレベルのツイッターへの理解を、もっともっと深めましょう!


第1章 日本におけるツイッターの歴史
ツイッターとの出会い/2年前に第一次ブーム.../2008年は、横ばいだった?/なぜ2009年になって再ブレークしたのか/携帯電話とツイッター.../アイフォーンとツイッター、その高い親和性/2009年春先から、著名人がツイッターに参入.../ファンタジスタ「@asahi」の登場.../ビザビとツイッター/毎日新聞とツイッター/2009年7月―エポックメーキングな1カ月/フジヤカメラとツイッター/ツイッター小説の出現/勝間和代がツイッターを始める/冬の女王・広瀬香美、夏にツイッターを始める/広瀬香美と「ヒウィッヒヒー」/「ビバ☆ヒウィッヒヒー」誕生...

第2章 ツイッターとは何か?
ツイッターは分かりにくい?/ツイッターは誰が作ったのか?.../140文字というコンテンツの単位/「フォロー」と「フレンド」は違う/人が先か、情報が先か/タイムラインとは/ツイッターがオープンであることの意味/リプライとリツイート/リプライとは/リツイートとは/ハッシュタグとは/公開か非公開か/ミクシィとツイッター/ツイッターはよりダイレクトなサービス/セカンドライフとツイッター/ツイッターはこのまま普及するのか? 化けるのか?...

第3章 ツイッターを楽しむためには?
ツイッターに決められた使い方はない/情報との距離が近いツイッター/利用頻度の高いツイッター/使い方は人それぞれ/ツイッターはプラットフォーム.../知らない人でもとりあえず100人くらいフォロー/同じタイムラインは二つとしてない/ツイッターの三カ条/月面にいるようだ/ボットもフォロー/時事ニュース、ニュース速報もボットで/ツイッターを利用する二つのスタンス/醍醐味はコミュニケーション/何が面白いのか/「つぶやきを非公開」はもったいない/ツイッターは世界に開かれた窓/つぶやいてはいけないこと/どのくらいの頻度で発言されているか...

第4章 ツイッターをビジネスで活用する
ビジネスにツイッターを活用することができるのか?/ブログもそうだった/ツイッター・ユーザーは「量」より「質」/企業がツイッターを始めている事例.../広瀬香美さんに、ツイッターでインタビュー!

第5章 ツイッターの今後
ツイッターの価値の変化?/なぜツイッターはここまで成長してきたのか?/ツイッターと連携するモバイル端末/ツイッターと実況中継の相性の良さ/ツイッターと検索/グーグルからの買収話を断った/なぜグーグルがツイッターを恐れるのか/日本での今後の展開は?...試練を受けるツイッター/ユーザーに愛され続けるツイッター/ネットを通じた社会実験としてのツイッター/フォローとフォロワーズの関係/情報を出していく人がより面白いことになっていく社会...

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