『パーソナル・マーケティング』どんな時代でも"選ばれ続ける人"になる39の法則

本田直之さんの新刊は、個人が"選ばれ続ける人"になるための『パーソナル・マーケティング』の技術です。

ほんの10年くらい前であれば、大企業にでも入れば定年まで面倒をみてくれたんでしょうけどね。そんな時代は過ぎ去ったようで。そんな時代ですから、社内的にも頭角を表さなければ足下がぐらつくのはもちろん、広く外に通じるようなビジネスパーソンになりたいものです。


本書は、本田直之さん自身と本田さんがプロデュースした方の実例にそくした、自分自身のマーケティングの実践的な手法を紹介しています。

「自分自身のマーケティング」というと「あぁ。売り込みね。売り込み嫌いなんだよね。苦手だし」と思う方もいるかもしれませんが、それはちょっと違う。

本田さん自身も「売り込みは嫌い」と本書でも書いてますし、過去の「なまけものシリーズ」などを読んでもそんなに積極的にハイテンションで自分を売り込む方とも思えず。

「じゃあ、なんなんだ!」といえば、まずは自分を客観的に見つめること。

商品や他人のことであれば「あれじゃ、売れないね」「あんなんじゃ、どこ行ったって通用しないよ」と、さんざんな評価を下す人でも、とかく自分自身のこととなれば、なかなか客観的に冷静な判断は難しいものです。

自分自身を商品ととらえ、その商品を「適切な市場はどこだ!」「市場の大きさは!」「市場の永続性は!」と考えて配置しなければいけませ
ん。

普通の商品であれば「こんな商品売れないね。他の商品にしよう」「適当にやって、売れませんでした。って、言って返品しよう」ということも可能ですが、自分自身であればそうもいきません。

商品を替えるわけにはいきませんから、商品のよいところをみつけ、適切な市場に送り出したいものです。


強みを探し出したり、市場を探すための方法が本書でも色々紹介されていますが、案外泥臭い。量稽古。

たとえば


・人に教えられることを20個リストアップしましょう
・うまくいった事、成果が上がったこと、人に教えられることを100個リストアップしましょう
・あなたのキャッチフレーズを100個考えましょう

100個もかよ!と、思わないでもないですが、無手勝流で飛び出して、羅針盤のない航海を続けて迷走するよりも、先に量を出して、適切な強みや市場を見つけた方が、手戻りが少なくて、トータルの作業量は断然少ないんだろうなあ。

セルフメディアの重要性も書かれていましたが、僕もブログは開設しているものの、プロフィールとか書いてないし、メディアキット(自分が取り上げられた記事のスクラップ)も、以前はサイドバーに貼り付けていたものの先日リニューアルしたときに外しちゃったし、そういう意味では今一歩フル活用してるとは言い難い。 まだまだやれる!伸びる!ツイてる!


最近、勉強会とかセミナーとか割と盛んですが、そういうのに煩雑に出る方やこれから出ようとしてる方は必読ではないかと思います。


本書でも再三書かれていますが、表面をとりつくろったり、過剰に自分を大きく見せることより
・「自分が言いたいことを言う」じゃなくて「相手が聞きたいことを言う」
・「自分がお金を欲しい分野で稼ぐ」じゃなくて「相手がお金を払いたい分野で稼ぐ」
こういう思考って大事ですよね。どんな仕事でも相手があることですから。

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パーソナル・マーケティング (単行本(ソフトカバー))
本田 直之 (著)

会社に頼れない時代に最も信頼できるもの―それは自分だ。個人の経験と能力をどこにいっても通用する「強み」に変える本田式・自分プロデュース術。ベストセラー著者にして敏腕プロデューサーでもある本田直之が初めて明かす、個人ブランド構築の鉄則。

【パーソナル・マーケティングの基本戦略】 法則01 パーソナル・マーケティングがうまくいっている人の共通点 法則02 パーソナル・マーケティングがうまくいっていない人の共通点 法則03 パーソナル・マーケティングのポイント 法則04 パーソナル・マーケティングのフレームワーク

【自分の強みを洗いなおす】
法則05 会社のブランドに頼らない
法則06 キャリアアップよりもプロフィールアップを目指す
法則07 プロフィールにストーリー性を持たせる
法則08 将来の成功イメージから逆算する
法則09 自分にタグを貼る
法則10 アンチタグリストをつくる
法則11 人に話を聞いてもらう
法則12 転職エージェントに登録する
法則13 モデルを決め、その人と自分を比較する
法則14 「人に教えられること」を持っている
法則15 「強み」は掛け算】

CASE STUDY 1/山本ケイイチさん

【ターゲットを明確にする】
法則16 「誰の役に立つか?」を徹底的に考える
法則17 うまくいっている人のやり方を真似する
法則18 「相手はあなたに何を求めているか?」を考える
法則19 時代のニーズを読みとる
法則20 まず、狭いマーケットで一番になる

CASE STUDY 2/泉正人さん

【断片的な経験や能力を体系化する】
法則21 成功体験をリストアップする
法則22 「たまたま」の成功を「何回でもできる」スキルに変える
法則23 ニーズとマッチさせて「切り口」をつくる
法則24 ロジカルにまとめる練習をする

CASE STUDY 3/湯本優さん

【他人との差別化をはかる】
法則25 「自分ならでは」の独自性をつくる
法則26 キャリアをミックスさせる
法則27 「もうひとつの個性」を見つける
法則28 自分のキャッチフレーズを持つ

CASE STUDY 4/四角大輔さん

【個人のプロモーション戦略を考える】
法則29 セルフメディアを持つ +WORK
法則30 自分の名前を検索してみる +WORK
法則31 独自の言い回しでクチコミをつくる
法則32 マスメディアと上手に付き合う
法則33 メディアキットをつくる
法則34 本を出版する

【個人ブランドをマネジメントする】
法則35 長期ブランディングを目指す
*目次より抜粋


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パーソナルブランディング 最強のビジネスツール「自分ブランド」を作り出す (単行本)
ピーター・モントヤ (著), 本田 直之 (翻訳), ティム・ヴァンディー (著)

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レバレッジ人脈術 (単行本)
本田 直之 (著)


4270003219
一生モノの人脈力 (単行本(ソフトカバー))
キース フェラッジ (著), タール ラズ (著), 森田 由美 (翻訳)

「人脈の本を書いている本田さんがおすすめする人脈の本」

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