カーリング精神とはなにか? 『青森ドロップキッカーズ』

バンクーバーオリンピックが始まり、毎日熱戦が繰り広げられています。
今日は日本勢がスピードスケートで銀、銅のメダルを取り、さらに盛り上がってきましたね。

前回のトリノオリンピックで一躍脚光を浴びたのがカーリング。僕もチーム青森の活躍をドキドキしながら見ていました。

でも、実はカーリングのルールも知らないし、もちろん戦略など知るよしも無し。

なんとなく、真ん中当たりに石が集まればいいのかな。位の感じで見ていました。

今回のオリンピックでもチーム青森がカーリング競技女子日本代表チームとして出場しますが、僕のカーリングの知識は特に変わらないまま。

しかし!今まで
カーリング - Wikipedia
カーリングについて 日本カーリング協会
などのページを見てもルールなどあまり理解できなかった僕ですが、この小説『青森ドロップキッカーズ 』を読んで、カーリングのルールや奥深さが良くわかりました。

これはもう、バンクーバーオリンピックのカーリングを見るならマストアイテムですね。

カーリングのリンクの作り方、練習方法、チームの組み方、メンタル面のコントロール、試合運びなどのさまざまな要素がこの一冊に詰まっています。

カーリングと言えば「あれはスポーツとはちょっと違うんじゃないか?」などの意見もたまに聞きますが、この本を読むとそんな事は絶対言えなくなりますね。

さらに、僕は全然知らなかったんですが、カーリングにおいてとても重要なキーワードとなる「フェアネス」という言葉が一本の線となって小説の中に生きています。

その辺は、カーリングについていつも熱く語ってくれる四家さんも強調しています。
裏[4k]:『青森ドロップキッカーズ 』...カーリングの魅力に寄せて語られる「フェアに生きることの美しさ」 - livedoor Blog(ブログ)


青森を舞台にした小説ですので、青森市内の地名や青森県内の名産品も随所に出てくるので、そういう意味でも読んでて楽しい。

青春小説として読むならば、色々せつない部分も多いけど、大人になったら笑って語れる日が来るといいね。少年よ。


カーリングの知識があまり無い僕ですが、それがむしろ良かったと思ったのは「あぁ、これはあの人がモデルなんだな」とか余計な事を思わなくてすんだこと。知っていたら「史実と違う!」なんて小説に言いたくなったかもしれません。フィクションなのにね。

また、著者の森沢さんは同じく青森県を舞台にした小説『津軽百年食堂 』も書いていますが、その時の登場人物も出てきて「おー、元気でやってたんだな」と妙に嬉しくなったり。

最後に、意外な大物が編集者をつとめていてびっくりしました。元雑誌社勤務とは聞いていたので能力はあるんでしょうが、現職の知事が編集者とは。

発売直後に面白そうだと思って読んでみたけど、二回読んだらカーリングのルールがさらによく分かった。

まあしかし、どんな世界でも人間関係重要とか誠実にまさるものはなしとか、そんな事も考えさせられますね。


【青森ドロップキッカーズ言及リンク】
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氷の上で。 - It's My ブログ!
【青森ドロップキッカーズ】 森沢明夫 著 | じゅずじの旦那
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『青森ドロップキッカーズ』とバンクーバーオリンピック | Hirorinのプロデューサー日記
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アイス・テクニシャン - 青森県庁カーリング部物語 - Yahoo!ブログ
青い森からこんにちは:ありがとう♪青森ドロップキッカーズ - livedoor Blog(ブログ)

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【青森ではすでに大人気】津軽百年食堂:[俺100]

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青森ドロップキッカーズ (単行本)森沢 明夫 (著)

いじめられっ子の中学生・宏海と、中途半端な不良の雄大。そしてトップを目指して氷上で闘うアスリート姉妹、柚香と陽香...。見た目もキャラもまったく違う凸凹な4人が、カーリングホールで巻き起こす、このうえなく爽快で泣ける青春小説の決定版。


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津軽百年食堂 (単行本)森沢 明夫 (著)

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