「勝間流・読書投資法7か条」効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法より

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ベストセラーとなった勝間和代さんの効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法の中に「勝間流・読書投資法7か条」という部分があります。

非常に参考になるので、いつかブログのネタにしようかと思っていました。
が、年末年始をはさんだりしてズルズル先延ばししてました。

404 Blog Not Found:書評blogの本当の売り物

「10倍アップする 新・知的生産術」は、それ自身が著者の読書体験を紹介する本でもあります。というより本書の内容の半分は読書術です。これだけ売れているですから、以下を引用することも許されるでしょう。

P. 152

読書投資法(1) 本は著者との対話。対話しているつもりで読む。

で、「勝間流・読書投資法7か条」を思い出したのですが…

404 Blog Not Foundのdanさんで、1行しか引用できないんだったら、俺なんか2文字位しか引用できないのでは…

でも、出版元のダイヤモンド社のこの本の紹介ページの目次を読めば書いてるので、思い切って引用してみよう。


効率が10倍アップする新・知的生産術 目次:ダイヤモンド社

■読書投資法(1) 本は著者との対話。対話しているつもりで読む
■読書投資法(2) すぐに読まない本でも、とりあえず買っておく。買わない本は読まない
■読書投資法(3) 5000円以内の本は迷わず買う。飲み代1回分だと思えば惜しくない――2000円以上の本に眠る宝の山
■読書投資法(4) 自分のテーマのアンテナを張っておくと、自ずと必要な本が目に入ってくる――私が最近関心のある5つのテーマ
■読書投資法(5) ベストセラーは読みやすいが、中身が濃いとは限らない。良書は自分で探す
■読書投資法(6) 保管しておくのは買った本の10分の1でいい。大事なのは頭の中に残していくこと――本は読んだら捨てる
■読書投資法(7) 本を読む時は速読スキルを含め、スピード最優先。線引きやまとめ書きなど面倒なことはしない

以下、私の感想など。

■読書投資法(1) 本は著者との対話。対話しているつもりで読む
これは、私も有効だと思いますし、実際にやっています。
講演録CD付きの本を買ったり、著者のセミナーに出た事があると特にやりやすいですね。
ちなみに、この読書投資法を提唱してる勝間さんは結構早口です。
なので、勝間さんの本を読むときは自然に速読になります。

■読書投資法(2) すぐに読まない本でも、とりあえず買っておく。買わない本は読まない
「持ってない本は読めない」は、当たり前のようだけど結構重要

ただ、私も積読礼賛でもありますが、「買ってすぐ読む」も重要だと思います。
矛盾するようですが…
やはり、買ってすぐ読んだ方が吸収はいいような気がします。
できれば、「家に帰ったらすぐ」ではなく、「レジを通したらすぐ」位の勢いで読んだ方がいいと思います。
私は、Amazonから購入する機会が多いのですが、それが到着するまでに1日くらいのタイムラグがあります。
その、発注時と到着時のタイムラグで読みたいという欲求が薄まってるときがたまにあります。
はなはだしいと、どういう意図で注文したのかわからない場合もあったり。
もちろん、酔っていたから忘れたとか、そういう意味ではないです。

Amazonの「この本を買っている人は、この本も買っています」機能のせいもあるんだろうなぁ。

ようは、たくさん買ってたくさん読めということですね。
単純にたくさん買わないといい本にめぐり合える確率は減りますからね。


■読書投資法(3) 5000円以内の本は迷わず買う。飲み代1回分だと思えば惜しくない――2000円以上の本に眠る宝の山

「5,000円以内の本は迷わず買う」は、ちと敷居が高いかな。
ただ、普通の人の場合、お金の問題もありますが、読む時間を確保する方が結構難しいかも。

あと、私が購入する本はたいていが5,000円以内だし。

それ以前に、リアル書店なら値段を見ないで買って失敗する事もたまにあります。
特に失敗しやすいのがこれ
Think 24
Think 24

雑誌っぽいのに1,890円します。

レジで、「1000円出しておつりが来るだろう」と思って、1000円出してボーっと待ってると
「すいませんが…」と言われ、恥ずかしい思いをしたりします。

2,000円以上の専門的な本には希少な情報が多いのは事実でしょう。
そして、読む人も少ないから、より希少になる。

もちろん、岩波文庫の古典とか安くてもいい本はあるでしょうが、ここでの読書法は効率を上げるためが主眼なのでその辺はまた別な話かと。

大体、「どの本がいい本だとか」言い出せばキリがない話ですし。そういう話も楽しいですけどね。

ちなみに、この「勝間流・読書投資法」が書いてある「効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法」には、巻末におすすめ書籍が116冊紹介されていますが、結構1,000円以内の本もあります。
資金難の方は、そちらも参考にすると良いかもしれません。

■読書投資法(4) 自分のテーマのアンテナを張っておくと、自ずと必要な本が目に入ってくる――私が最近関心のある5つのテーマ
自分の得意なテーマや今後注目するテーマを決めておくと、書店で無駄な時間を過ごさなくていいですね。
しかし、その無駄な時間が結構楽しかったりするので、困ったものです。

あと、各分野のベンチマークとなるような定番本5冊くらいを知っておくと便利ですね。
本文中や参考文献などに、その手の定番本が載っていると安心感がありますね。
先達に対してのリスペクトがあると、書いてる人の性格も良さそうだし。
(性格が良いから中身も良いとは限らないのが、また難しいところですが…)


■読書投資法(5) ベストセラーは読みやすいが、中身が濃いとは限らない。良書は自分で探す
これは、100万部200万部クラスのベストセラーは特にそうですね。
わかりやすくよみやすくの方に主眼がおかれてるでしょうから、中身の濃さを求めるのは難しいところでしょう。

ただ、各所で話題となってると、ついつい読んでしまったり。

読んだところでダメージも「本の代金+読書時間」位なのでそんなに大きいわけでもないんですけどね。
ちと、時間に対する認識が甘いかもしれませんが…

自分の殻に閉じこもりやすい自分にとっては「世間ではこういうのが受けるんだー」という確認も出来ますし。

ただ、それはどちらかというと知識を吸収するというよりは、流行のお店に行くような感覚ですね。

■読書投資法(6) 保管しておくのは買った本の10分の1でいい。大事なのは頭の中に残していくこと――本は読んだら捨てる

「読んだら捨てる」もやってみたいけど、なかなか出来ない派です。
本捨てれない派:[俺100]
という記事にも書いたけど、私は
・しばらく読まなさそうな本は、コンテナ(段ボール箱など)に入れる。倉庫にしまう。
 その後、数年空けなければ売る・捨てる。
 
という対応を取っています。しかし、これは田舎に住んでいないとできないかもしれないですね。

後、心理的にも、読んだ本を即ゴミ箱に入れるのは抵抗がありますね。
映画とか見れば終わりですし、なまじ物体が残るからやっかいなんでしょうね。

あと厄介と言えば
フラット化する世界 [増補改訂版] (上)
フラット化する世界 [増補改訂版] (上)

フラット化する世界 [増補改訂版] (下)
フラット化する世界 [増補改訂版] (下)

こういう2冊組みの本で、改訂版が出たりするとやっかいです。
粘着な性格なので、どこが改訂されたか照らし合わせたくなるので、4冊分のスペースが必要。

差分だけ、出してくれれば、スペース的にも経済的にも助かるのになぁ。
環境にも優しそうだし。

本の整理は、本好きな人にとっては永遠の課題でしょうね。
「本の整理」で悩んでる人の人力検索での質問集:[俺100]

この記事も反応が高かったです。

■読書投資法(7) 本を読む時は速読スキルを含め、スピード最優先。線引きやまとめ書きなど面倒なことはしない
私も1回目の読書はスピード優先で一気に読む派です。
その後、引っかかったところにあらためて付箋をつける感じです。

二度手間なような気もしますが、全部が全部その方式でやってるわけでもなく、楽しみのための読書の時には、もちろん2度目を読む事は意識しません。

基本的に地図を読むのが得意でシングルタスクな男脳な人間なので、一回に二つの事できないんですよね。
集中力が途切れると復帰するのに時間がかかります。

余談ですが、妻が、テレビ見ながら、携帯電話で友人と電話しながら、アイロンもかけて、そして子供から話しかけられたら相槌を打ってるのを見ると、「おまえは聖徳太子か!」と、思ってしまいます。

●終わりに
読書の楽しみ方は、人それぞれと思いますし、この方法が万人にとって最善というわけでもないと思います。
しかし、楽しみのための読書時間の確保ためにも、ビジネス書を読むのはさっさと読んで、その中から必要な部分を効率的に吸収していけばよいと思います。
そして、そこで得た事を仕事などに生かし、楽しみのための読書の資金や時間を確保すれば良いと思います。

もちろん、そこで得た時間や資金を、ビジネス書に再投資するのも当然ありですね。

勝間さんの読書法は、文芸書好きの方などからは誤解を受けるかもしれませんが、そういうものとは根本的に目的が違うので比較すべきものでもないですしね。そもそも名前も「読書法」ではなく「読書投資法」ですし。


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