人気書評ブログの作り方 書評から人脈を作る

何度かこのブログで紹介していますが、勝間和代さんの新刊効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法に、「人気書評ブログ」について書かれた部分があったので反応。

ベストセラーを連発する著者であり、アナリストでもある勝間さんの分析はいかに!

まずは前段としてp255の「情報をGive&Give&Give&Give&Give&」する-ベストセラーの影にブログファンありの部分から引用します。

第一章で、「情報は通貨である」といいましたが、実際に自分で考えたもの、知的に生産したものは自分の財産でもあり、通貨なのです。それを、発信しているという事は、貨幣を刷っていることと同じです。そしてその刷った貨幣が廻り巡って自分の人脈となり、自分の人生を豊かにしてくれるのです。

情報発信をするということは、貨幣を刷っているのと同じこと!と、なればやらない訳にはいきません。
しかし、そうそう「情報発信」をするネタを普通の人が持っているわけでもありません。
ということで、「書評ブログ」なんてのがネタを仕入れるのが楽で、簡単に始められそうですが…
しかし、そう思う方も多いのか、結構な数の「書評ブログ」があります。

そしていよいよ人気のある書評ブログの特徴の言及部分です。

だからこそ、逆に、私たちが発信する情報は付加価値があるものでないといけません。本の書評サイトは数多くありますが、ファンをつかんでいるサイトは単なる本の要約に終わっていません。読者として著者からどんなメッセージを受け取ったのか、他の人がその本を読む時に、どのようなところが読みどころなのか、関連する本としては何を読めばいいのか、など豊富なメッセージが加わっているのです。

知的生産の成果を使った情報発信は誰でもできる分、逆に受け取り側も目が肥えています。したがってファンを作るとしたら、しっかりとした付加価値が必要です。もっとも最初から付加価値たっぷりの情報を作ることは難しいので、まずブログでデビューして、その後、その発信していく情報について周りのフィードバックを受けながら少しでも磨き上げていくというプロセスをおすすめします。


箇条書きにすると、人気書評ブログには
・単なる本の要約では終わらない。
・著者からのメッセージはなにか
・他の人の立場での読みどころは
・関連する本はなにか
などの付加価値があるとなります。

要は、「付加価値をつけろ」ということですね。
「しかし、それは一般人には難しいですよ」と、思うかもしれませんが、本の少しの心がけ次第で結構変わります。

例えば
・(縦の比較)著者の前作について簡単に紹介する
・(横の比較)類書と比較してどうか
・著者の近況や今後の予定など(著者のHPやブログを確認する)
は、ビジネス書好きな方なら簡単にできると思います。
最後の項目などは、本当にほんの一手間という感じです。
また、翻訳書であれば、
・米国amazonやニューヨクタイムズ・ワシントンポストなどの書評欄の情報
・著者の公式HPを確認
などは、英語の得意な方であれば簡単に自宅にいながらにして付加価値をつける事ができます。

私も自分なりに色々工夫してる点がありますが、過去に少し書きましたので良かったら参照してみてください。
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もし、本当にどうしてもなんにも無い場合は(それを記事にして書く意味があるのかどうかは置いておいて)、せめて読んだ人を不快にさせないように気を配りましょう。

例えば
「こんな本を選んだ俺がバカだった。人生の落伍者だ。この先どうやって生活していけばいいんだろう。とりあえずサラ金でもいってくるか。」
「こんな本書いてる著者ってどういう性格してるんだ!むかつくー」
こんな、記事を読んでしまったら、反応に困る。
肯定的な事を書けないようであれば素直にスルーでいいんではないかと。

私は語尾が「ツイてる!」や「幸せです」で終わるような書籍の場合に記事を書くようにしています。

また、著者が2007年4月に出版した無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法
無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法が、発売一ヵ月後に突然ブレイクしたきっかけとして

「無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法」勝間和代:マインドマップ的読書感想文
社会人版ドラゴン桜!?「無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法」:[俺100]

の二つが挙げられています。

そうです。
実は、マインドマップ的読書感想文のsmoothさんと、私のブログの記事が紹介されているんです。ツイてます!

これは、本当にツイてる!

そして、紹介されてるだけでも嬉しいのですが、さらに嬉しいのが「自分の力が10倍アップする5つの人脈作りの秘訣」という部分で紹介されてるのが嬉しいです。

これは、上記の私のブログの記事で無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法を紹介した事で、Amazonで1位にランクイン。そしてその後、そんなに私のブログの読者が、無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法に興味があるならということで、勝間さんと同じく私のブログで人気があるシゴタノ! - 仕事を楽しくする研究日誌スピードハックス 仕事のスピードをいきなり3倍にする技術の大橋さんにセミナーを依頼し、そしてご快諾いただいたということがありました。

本を単純に読むということであれば、一人で終わってしまう行為です。
しかし、それをブログの記事にするという事で、いい本を多くの方に広める事ができたり、ベストセラー作家の方々のセミナーを主宰することが出来たりと、大きく言えば内的行為を社会的な行為に変換する事ができたと思います。

ちなみにセミナーを依頼した時点では、私と勝間先生は面識なし、大橋先生とは一度名刺交換をしただけ。
そして、その時点で勝間先生と大橋先生もご面識がなかったようです。

このように、一つのブログの記事に、ほんの少しの付加価値をつけるだけで、
・著者は本が広まって嬉しい。
・読者はいい本を知る事が出来てうれしい
・セミナーに参加できた人は、著者の話を直接聞く事が出来て嬉しい
・私も、「いい本紹介してくれてありがとう」と言われて嬉しい
・私もベストセラー作家に知り合いになる事が出来て嬉しい。
などなど、色々な効果がありました。

この件に関しては、セミナーのもう一人の講師の大橋先生も
シゴタノ! - 人生をレバレッジする人脈術

聖幸さんとは『「手帳ブログ」のススメ』の書評がきっかけとはいえ、ブログがあったればこそのつながりでした。

そして、聖幸さんとメールのやり取りをする中で、なんと勝間和代さんとジョイントセミナーをさせていただく機会に恵まれるなど、新たな展開もありました。

さらに、勝間さんのご紹介で、今回ご紹介している『レバレッジ人脈術』著者の本田直之さんにもお会いすることができました。お会いする前、『レバレッジ・リーディング』の書評を書いた折にメールをいただいたことがあったのですが、いずれにしてもブログがカギになっています。


と、その後本田直之さんとも人脈が広がったとの事です。


ということで、再三申し上げてますが、ほんの少し「付加価値」をつけることで、物事を「善の循環」「正のスパイラル」に持っていく事もできます。

さらに言えば、「ツキ」も重要です。
上に出てきたセミナーの事例でいれば、本の紹介をしたのが4月20日、セミナーの開催日が5月20日。
ちょうど一ヶ月と、結構タイトなスケジュールです。
その間に、セミナーの開催を思いつき、講師の方や私のスケジュール調整をして、会場を押さえたり、手伝ってくれる人を探したり、もちろんセミナーの告知もしなければいけません。
しかし、この時は物事がすべてツイてる方向に転んでいきました。

しかし、これは狙って狙えるものでもないので、まずは「付加価値」をつけましょう。
個人的に私を含め凡人が「付加価値」をつけるには「粘着力」が必要だと思っています。

なんだか、キーワードが「付加価値」「粘着力」「ツキ」と、どれも「くっつく」に関連するのが面白いですね。
だから、人と人とが結びついて「くっつく」のかなと思ったり。

再度、まとめると
・人気書評ブログにするためには付加価値が重要
・そのためには粘着力
・運やツキも味方にすべし。

という事です。

自分なら、どんな付加価値がつけられるか考えてみるといいですね。
個性的な付加価値がツイてるブログが増えると嬉しいですね。


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レバレッジ人脈術
レバレッジ人脈術本田 直之 (著)


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