累計で100万部を突破した勝間和代さんの原点とも言える作品
【参考】生き方にも複利の効果 : インタビュー : ジョブサーチ : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
外資系の証券会社を経て2007年に経済評論家として独立した。それを機に、女性として、育児経験者として工夫を重ねてきた勉強や仕事の方法を伝える本などを出版した。累計で100万部を超えるベストセラー作家ともなった。
(累計100万部おめでとうございます)
この本の中でサラリと書かれていることが、その後のベストセラーのコンセプトになってたりします。
・無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法
*本やCDでながら勉強をする
・無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法
手帳をコントロールセンターとして使いこなす
・お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)
お金をコントロールする力を身につける
・効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法
資本主義では、情報はお金そのものである
しかし、残念ながら本書の元となった
インディでいこう!
インディでいこう!
は、商業的にはパッとしなかったようである。
ディスカヴァー社長室blog: 新インディ、あるいは、インディペンデント、増刷早まりました! ●干場
なにしろ、増刷のなかったインディと同じ内容なので。
(コメント欄で勝間さんに一度増刷になったことが指摘されています)
ディスカヴァー社長室blog: 旧インディと新インディ誕生秘話 ●干場
直に言います。それでは売れないだろうな、と思いました。勝間さんというのはすごい人らしい! でも、この類の本を無名の著者で売るのは、とてもむずかしい。(←実際、先日、さる出版社の編集系の部長さんに、「よく、あれ、出しましたね」と言われました……)
(社長が売れないと思っていたらしい。他の出版社の方も売れないと思ったらしい)
しかし、リニューアルして発刊したら爆発的に売れてるらしい。
・私的なことがらを記録しよう!!: 新インディが見つからない場合のお願い
・ディスカヴァー社長室blog: ミニミニ講座 出版流通の仕組み! 発掘しているのは著者だけではない ●干場
この理由を勝間さん本人は、本書の前書きの中で
本名は括弧にしていたくらい、本を売ることについて、正直腰が引けていたためです。
(略)
その後、2007年1月に会社を辞めて独立してから、そのような制約もなくなり、力一杯マーケティングにいそしんでいたら、どんどん結果がついてきました。
としています。
前述の出版社の社長さんや「インディでいこう」のまえがきの勝間和代さんのコメントを読むと、発刊当時は勝間和代さん自身の知名度がベストセラーとなるには、やや不足していたのかなという認識を受けます。
しかし、それ以外にも「インディでいこう」と「勝間和代のインディペンデントな生き方実践ガイド」には色々な違いがあります。
分かりやすく、検証しやすいものとしては
・タイトルが違う
・表紙が違う
・時代が違う
の3点があげられます。
まずは
・タイトルが違う
今売れてるらしいから、言ってもいいと思うけど、旧版の「インディでいこう!」というタイトルは意味不明。
「インディ」と言うと、音楽のインディーズレーベル、プロレスのインディーズ団体と万人が憧れるイメージではないと思う。
「お金はなくても好きな夢を実現する」とかそんなイメージ。
それが、伝えたい層ならばいいと思うけど、それは本書の内容からはすこしずれてるかな。
次
・表紙が違う
現在の版はスーツ姿もりりしくもかわいらしい生き生きとした勝間さんが帯に載っていて、こういう人が書いたんだな、こういう人になりたいな。というイメージが湧きやすいけど、前の版の表紙はその点は少し分かりにくい。
表紙と裏表紙に、インディな女性とウェンディな女性を比較したイラストが載ってるけど、ウェンディな女性も結構魅力的。
イラストを書いた平松昭子さんは結構主婦雑誌にイラストを掲載してるので、そのファン層が勘違いして買う場合も…
(ウェンディな私の妻も初版を買ってました。読み始めてすぐに主婦雑誌のコラムをまとめたものではないと気がついたようですが…)
届けたい層に届きにくい表紙だったかもしれません。
・時代が違う
本書の旧版が出版されたのは2006年1月。
まだ、2年しか経過してないと思いきや…
この本に触発されたのか、なんなのかは私は知る由もありませんが、例えばAmazonで「ワークライフバランス」と検索したときに、2006年、2007年に発売された本が凄く多い。
もちろん、勝間さん自身がその先頭に立って思想を提唱してる部分もあるのかもしれませんが、この2年で確実に時代の雰囲気は変化してると思います。
以上が、表面的に見てわかる話。
最後の項目に「時代が違う」という話がありましたが
この「インディでいこう」が「勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド」となってリニューアル発刊になった理由も時代を感じさせます。
ディスカヴァー社長室blog: 新インディ、あるいは、インディペンデント、増刷早まりました! ●干場
それにしても、smoothさんに携書化を勧めていただいてよかった! あらためてありがとうございます。そして、そのお話をすることになった、本田直之さんのパーティに行ってよかった。
ご縁って、おもしろいですね。
【新インディ】勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド:マインドマップ的読書感想文
そして最後になりましたが、実は本書の携書化の言いだしっぺとして、私の名前とブログ名を、謝辞に加えて頂きました(それで献本して頂いた次第です(汗))。勝間さんと、ディスカバーの干場社長のお二人には、この場を借りてお礼申し上げたいと思います。
どうもありがとうございました!
詳しい経緯は言いだしっぺのマインドマップ的読書感想文のsmoothさんの
・【回顧録】勝間さんの新刊について思うこと。:マインドマップ的読書感想文
にも詳しいです。
思えば、この「インディがいこう!」が出た2年前と、今とではビジネス書やブログをとりまく状況も少し変わってきましたね。
美人で売り込み上手でブログにはまってる出版社の社長がいたり
・ディスカヴァー社長室blog
超忙しそうな毎日ながら、読者の感想リンクをマメに作ったり、たまに粘着コメントをするベストセラー作家がいたり
・私的なことがらを記録しよう!!
ベストセラーの陰の仕掛け人となるパワーブロガーがいたりと
・マインドマップ的読書感想文
昔の大本営発表みたいな感じとは、大分変わってきましたね。
読者が声を出して、著者がそれを吸い取り、出版社がそれを企画につなげて、それが読者に還元されれば、みんな幸せになれそうですね。
とか、色々書いてたら長くなってしまった。
まとめますと、
「インディでいこう」は男である私と、ウェンディである妻がそれぞれ購入しました。
見事にターゲット層とは違う層が購入しています。
それじゃ、広まらないよね。
しかし!勝間さんは著者としては今では累計100万部超のベストセラー作家
おそらく今では書きづらいこともこの本では色々書かれています。
新インディ 再読の感想
新インディ、手許に見本誌が届いているので、久し振りに通しで再読しました。いやもう、ひと言で表すと
顔から火が出るくらい恥ずかしい
という感じです。まるで、昔の自分の日記を読んだ感覚ですね。
いまだともう、いろいろな点で絶対書けない内容だと思いますので、勝間本しか買っていない方には新鮮な驚きをもって楽しんでいただけるのではないかと思います。
あーーー、恥ずかしい。
ディスカヴァー社長室blog: アマゾンベスト5のうち3つを独占、その理由は…●干場
勝間さんが自分でおっしゃっているように、
「笑っちゃうくらい今売れている本たちの内容が網羅されて」います。一方、「今読み返すと、顔から火が出るほど恥ずかしい」とも(3月1日付勝間さんブログより)。
こちらは、「いい男を見分けて選ぼう」の第5章でしょうかね?。
はい、わたしも少し恥ずかしいです。
つか、6章で200ページあるのに、5章ってたった10ページしかないんですが…
その10ページが超恥ずかしいと。
第5章のタイトルは
「よい男を見分けて選ぼう」
です。
この記事の冒頭に、この本はその後のベストセラーのエッセンスが詰まっています。と書きました。
しかし「よい男を見分けて選ぼう」は、多分その後の本には出てないと思います。
ということで、ほどほどに経験豊富な勝間和代さんから「よい男を見分けて選ぼう」というお話を聞きたい方は本書を是非!
本書の内容も、もう少し書きたかったが次回へ続く…
勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド通称新インディ
インディでいこう!旧版:マニア以外の方は新版を買ったほうが良いと思います。
上の勝間さんが帯に写ってるのが新版です。
勝間和代
聖幸さん、おはようございます。
こんなところで、恥ずかしい過去が拡声されております!!
朝起きてびっくりしました。
いやもう、なんともかんとも。
その2以降も楽しみにしています。
smooth@マインドマップ的読書感想文
聖幸さん、ご紹介ありがとうございます。
でも、やっぱ、私なんかよりも聖幸さんのブログの記事の方が、貢献度が断然高かったですよ(マジで)。
それにしても、夫婦で勝間さんのご本を読まれていたとはさすがです!
そして相変わらず「旧インディ」の表紙を見ると、胸がチクチク痛むワタクシ・・・(笑)。
聖幸
勝間さん
本当はこんなことを書くつもりではなかったのですが…
もう少し、考えてから書くようにしなくては!
でも、これだけ書評が各ブログで書かれてると
ブログの記事もインパクトのあるタイトルにしないと目立たないので…
でも、実際男選び重要ですよね。
男選びで、子供の教育費用やしつけの楽さも変わって来ますし。
その2は普通に書きます。多分。
smoothさん
旧インディの裏表紙のウェンディさんは
私の好みだったのですが…
妻は勝間さんの本は、申し訳ないですが間違って買ったと思われ。
このイラストの方の雑誌VERYの「お受験バカ一代」や「美肌一族」のファンなのでそんなテイストを期待して購入したんだと思いまする。
・asahi.com:「お宅は何階の部屋?」 ママカースト制の終わらぬ地獄 - 住まい「週刊朝日・AERAから」
http://www.asahi.com/housing/zasshi/TKY200802200245.html
こんな話が大好きみたいなので(w
妻と出会ってから10年位かと思いますが
購入がかぶった本はこの1冊だけです。
ではでは。
干場弓子
きゃ、わたしも驚き。あ、ありがとうございます。
おかげでさまで、昨日も営業部で、来月の拡販計画に盛り上がったところです!
ただ、ごめんなさい、勝間さん、聖幸さんのブログと違って、そんなにアクセスがあるわけないだろうからと、裏もとらずに!軽く受け狙いで(?)書いちゃったことが、「拡声」されちゃった!
旧インディの課題、すべて私の責任でございます。
でも、勝間さんがいつも言われるように「起こったことはみんな正しい!」というわけで、新インディの拡大にがんばります!
聖幸
干場弓子 様
コメントありがとうございます。
旧インディも新インディも難解読んでも面白いですよね。
もちろん第5章がお気に入りです。
私も「いい男」目指して精進いたします。
これからもよろしくお願いします。