著者が、このニッチメディアに関する会社の社長であることや、私が広告を出稿する予定がないことを割り引いても、得るものが多く、また発想の刺激となった。
マス媒体の広告の反応率が落ちていることや、マンションが増えたことそして防犯意識の高まりなどにより戸別訪問セールスが苦しいことは各所で言われていることなので知っていた。
一方、本書で書かれている、「ニッチメディア」は、ストンとはまるとかなりの威力を発揮する。
ニッチメディアとは、「マスメディア(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌)以外の媒体でターゲットがセグメントされているもの」の総称です。と、しています。
ターゲットが絞られていることが重要ですから、たとえばネット媒体でも不特定多数がアクセスするようなYahoo!やMSNなどは、本書では対象外としています。
対象となるのは、たとえば、クレジットカード会報誌、通販カタログ、顧客情報誌、エリア別のフリーペーパー、属性が絞り込まれたWeb、メールマガジンなどですね。
著者の会社で扱ってるだけでも、その数3,000以上だそうです。巻末の厳選リストに560媒体が掲載されていますが、その中厳選されている中にも、「車いすユーザー専門誌」「霊園、墓石情報誌」「貸し切り温泉専門サイト」など、かなり特定層に限定された媒体が掲載されています。これが、このリスト以外だと、どれだけニッチなんだろうと思ってしまいます。
本文の中の事例も面白く、「ファーストフードのトレイのシートが意外に効果的」(わたしも結構真剣に読んでるかも)だとか、「発毛施術サービスの案内に、結婚情報サービスのチラシを入れると効果的」(髪の悩みがなくなったら、結婚は気になるかも。結婚が気になるから、発毛しようというパターンもあるかも)とか現場のノウハウが詰まってますね。
「作業服とかヘルメットのカタログを送るときに、高級化粧品のカタログも一緒に入れると売れる」というのは、全く想像外。僕だったら、反応率悪そうだからやめますけどね。やはり、プロは違いますね。なぜ、高い反応率で売れるかの回答は本書にて。
あと、意外に自治体の商魂のたくましさにびっくり。こんなのが実例として載ってます。
・市立図書館返却レシート裏広告
・市役所庁舎内エレベーター内広告
・市役所玄関マット
・防災拠点表示板広告
・AED(自動体外式除細動器)ボックス広告
ちょっと、やりすぎじゃないの?とか思ったりもしますが、自治体でさえこれだけ頑張らなきゃない時代なんですね。
セールスや広告の本を読むと、達人だか神様みたいな人が「重要なのは飢えた魚の群れを探すことだ!」みたいな事を言ってますが、本当にその通りだなと思いましたね。
ニッチメディアの種類にも圧倒されたし、その活用方法というか組み合わせの妙にもびっくりしました。
ちなみに僕のブログでは、ビジネス書以外では、プロレスや鉄道関係もそこそこ反応が良い感じ。年頃の男性が多いからかな。
私のブログとアダルトものとの関係は昔調べたことがあって、5年前とちと古いですが記事にしたことがあります。
・ビジネス書とアダルト物の関係:[俺100]
昔は堂々と、サイドバーにアダルトDVDのジャケット貼ってたんだなー。懐かしい。
また、やってみようかな。
コストをおさえてリピート客を増やす! 効率3倍アップのニッチメディア広告術 (単行本)内藤 真一郎 (著)
あなたのターゲットを狙い撃ちする!読者層や配布エリアなどが絞り込まれた
会員誌、フリーペーパー、ルートメディア、ネットメディア・・・
の活用法を第一人者が教えます。ニッチメディアとは、マスメディア以外の媒体でターゲットがセグメントされているもの。会員誌・顧客情報誌、フリーペーパー、自治体メディア、ルートメディア、インストアメディアなどのニッチメディアを上手に活用すれば、御社のターゲットに最適な広告が打てる。媒体選びやクリエイティブのポイントなど、費用対効果バツグンの集客術を解説。
聖幸
テストです。
聖幸
もう一回テスト