私の生活流儀 本多 静六 (著)

[俺100]:私の財産告白に続き本多博士の私の生活流儀を読みました。


昭和27年に発刊された本で、しかも本多先生はそのときすでに80歳を超えています。
当時の日本の生活環境を知る上でも、非常に参考になりました。
しかし、その当時でも日本中をくまなく旅行し、しかも海外旅行も19回も行ってる本多博士は凄いですね。
やはり、生活力がないと、趣味も研究も成り立たないですね。

基本的には、質素倹約を重んじ、粗食を心がけ、ほど良く運動すべし、という内容です。実際にそれを実行し、東大教授のかたわら、大資産家になった本多先生の言葉で書かれていますので、非常に説得力があります。

とくに気に入ったのが「つもり貯金」です。
「○○を買ったつもり」の「つもり貯金」ですね。
今でも、節約法の本には出てくることがありますが、この本多先生の「つもり貯金」は一味違います。

まず、花屋にとても綺麗な花があったとします。
そして、普通はそれを通りすがりに衝動買いしてしまいます。

ところが、それを買った「つもり」になって、買わずにいます。
そうすると、花屋さんでは、当然お店のその花をきちんと管理してくれています。

つまり、素人の人が買っていくより、花屋できちんと管理されているほうが、花にとっても幸せだろうし、本当に必要ならば、またその時に買えばよろしいというお話です。


私も、フェラーリやポルシェなどのスポーツカーが好きですが、本当に必要な時がくるまで、車屋さんに預かってもらうことにします。

もちろん、預かってもらう間には、そのお金は比較的安全な投資にまわして、お金も増やします。


一旦買ってしまうと、その瞬間からスポーツカーの価値は目減りしていきますが、買わないで「つもり貯金」で預けておくと、その間逆に資産は増えるということですね。


みんながみんな、この方法で「つもり貯金」をすると、消費が冷え込んでそれも困ることになりそうです。
しかし、見栄を張ってすぐに必要のないものを買うことは、あまり格好のよいことではないですね。

個人的には、上質な物を長く大事に使うようにしたいと思っています。
と、100円ショップ好きなくせに、私は思うのでした。

近所のご隠居さんからいい話を聞かせてもらったような本でした。

私の生活流儀
私の生活流儀 本多 静六 (著)

自序

私の健康長寿法
一、健康長寿はどうして求めるか
二、一生元気に働き続けるには
三、人間は百二十まで生きられる
四、新生命観と人生計画の立て方

私の暮し方・考え方
一、ムリのない法・ムダのない法
二、大切な住いの工夫
三、家の内のこと・家の外のこと
四、頭の使い方と足の使い方
五、ぐっすり眠り忙しく働く法
六、金の話・人の話――ある日の放談

【附】だれにもできる平凡利殖法
私の致富奥義/サラリーマンと経済生活/貯金は馬鹿げている?/貯金から投資へ/土地・山林の目のつけ方/元金を倍に働かす法/安全と有利を兼ねた法/自主性の保持と先見

解 説  渡部昇一

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