【下流度チェックリスト】下流社会 第2章 なぜ男は女に“負けた"のか

ベストセラーとなった「下流社会」の第2弾

下流社会と言えば、楽しみなのが下流度チェック。
やはり、この下流チェックがこの本の醍醐味でしょう。
これをやって自分の立場を確認してから読む。
ちなみに、私は前回は見事に下流でした…

【参考】
「下流度チェック」で下流になってしまった。:[俺100]
下流社会チェックスクリプト:[俺100]
今度こそ!



【下流度チェックリスト第2弾】
□1、2005年9月の衆議院選挙では初めて自民党に投票した。
□2、石原慎太郎に心ひかれるじぶんがある
□3、オリンピックやワールドカップでは心から日本を応援する
□4、中国や韓国はいやだと思うことが多い
□5、正社員になることは自分を捨てることだと思う
□6、出世できないなら正社員になる意味はないと思う
□7、仕事でがんばっても報われないと思う
□8、今の自分は自分を探してる状態だ
□9、自己アピールや面接は苦手である
□10、これからの人生に希望を持っている
(男性の場合)
□11、結婚相手の女性の年収は自分より高くてもよい
□12、実はロリコン気味である。

○が多いと下流的です。

今回のチェックは政治的な話とかもあるので、私のチェックした詳細は控えますが、
○が4つでした。
なんと!今回は下流から脱出しました!

しかし、こんな本を発売と同時に買って、あわてて下流チェックするという事は多分相当下流的です。
上流はきっとこんなことはしないであろう。

さて、前著の「下流社会」では、地域的な問題、例えば都心と郊外という観点からも格差社会について述べてましたが、今回はそういう観点からの部分はバッサリとカットされてますね。

その代わり、下流の人が読む雑誌という部分が増えました。

これが結構面白い。
自己イメージとして階層意識が低い。つまり下流意識が高い男性が読む雑誌は


1位 R25
2位 週刊アスキー
3位 FLASH
4位 週刊ポスト
5位 Gainer
6位 週刊現代
7位 週刊プレイボーイ
8位 SPA!


ついでに上流意識が高い雑誌は


1位 大人のウォーカー
2位 ニューズウィーク日本語版
3位 週刊エコノミスト
4位 週刊東洋経済
5位 週刊朝日
6位 アエラ
7位 日経ビジネス

との事。
そして、これはあくまで自己イメージですから必ずしも実際の階層と一致しないのが面白いところ。


例えば、「SMART」や「メンズノンノ」は読者のフリーター率は高いものの、比較的中流意識が強い。
逆に、「R25」や「SPA!」は正社員・管理職の率が比較的高いものの、こちらは下流意識が強い。

さらに、女性の場合「R25」を読んでいる人は、上流意識が強いとの結果が。
この辺の調査結果は色々入り組んでいて面白いです。

他にも
正社員とニートの階層意識はほぼ同じ。フリーターや派遣社員の階層意識は低い。
つまり、ニートはフリーターや派遣社員の方々よりも、階層意識が高いみたいですね。


本書は、前著の下流志向でのアンケートのサンプルの人数が少ないとの批判を受け、サンプル数を大幅に増やしてますし、分析も前回よりは丁寧にされている印象を受けます。

その一方で、やや強引とも言える「それはあなたの印象や思い込みでしょう」という部分が少なくなったような気がします。

前著の「イマドキの上流は金があっても服は無印良品やユニクロ」「下流は郊外の地元でゲーセンやTUTAYA」みたいな刺激的な言葉は少なくなったように思います。


個人的にはその強引な三浦節に一喜一憂するということを楽しみにしていたので、ちと残念。


逆に、前回の本がどうにも、うさんくさく感じられた方は今回の方がいいかも。


まえがきの下流度チェックで下流にならなかったのも、ファイティングスピリットが湧かなかった原因かな。
あれで、下流になると燃えますよね。理論的に不備なところがないか目を皿のようにして探してみたり。

そういう意味で落ち着いて読みすぎたかも。くるしゅうない、という感じで。

下流社会 第2章 なぜ男は女に“負けた
下流社会 第2章 なぜ男は女に“負けた"のか (光文社新書)

時代のキーワードとなった「下流」。
筆者は、新たに実施した延べ1万6000人を超えるアンケート調査結果にもとづいて、職業別・雇用形態別に「下流社会」の内実を徹底検証した。
明らかになったのは、「正社員になりたいわけじゃない」「妻に望む年収は500万円以上」「ハケン一人暮らしは"三重楽"」といった本音であり、
そこに垣間見られる男女間の深刻な「希望格差」である。
男の不満と女の希望が、下流社会を新たなステージへと導く。

下流社会 新たな階層集団の出現
下流社会 新たな階層集団の出現
消え行く中流幻想
日本社会に地殻変動が起きている。安定就職を前提とした中流階層モデルの崩壊は、目に見える仕組みやルールだけでなく、国民の価値観や生きる意欲に大きな影響を及ぼしている。

国民の消費動向分析と意識調査を基に、中流層崩壊の先には衝撃的な未来が待ち受けていると予測する書が『下流社会』(アマゾンジャパン1位)だ。所得が低いだけではなく、生活能力や働く意欲、学ぶ意欲に欠け、「だらだら歩き、だらだら生きている」ような階層集団が「下流社会」を形成しつつあると論じる。彼らの特徴として、団塊ジュニア男性なら「自民党、フジテレビ、スポーツ観戦が好き」、女性なら「自分らしさを口にしたがる傾向」などを挙げる。消費財を売る企業には、下流層とその対極にある富裕層の2つの市場を見据えた商品開発力が求められていると呼びかける。

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