雑誌SPA!の「大ブームの勉強法」実践報告を読んで

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先日の雑誌SPA!で「勉強法」の実践特集:[俺100]で、マインドマップ的読書感想文のsmoothさんに、キラーパスを出してほっとしてたのに。

【勉強本特集@SPA!】聖幸さんから「キラーパス」が来たでござる(勉強本ランキングもあるよw):マインドマップ的読書感想文

編集部としては「本に書かれているノウハウを実践して、いくつウケるオチが考えられますか?」というアプローチをライターさんにしてもらったのではないでしょうか(勝手に推測)?

この辺はむしろ、聖幸さんの方が得意なんじゃないか、とリターンパスを出す自分(爆)。

と、思わぬリターンパスが帰ってきた。


今日買ってきて読んでみたら、思いの外まっとうというか、雑誌のカラーやテイストを考えると、想像以上に勉強になった。


当初私も、「なぜに、プレゼンテーションの本が??」「なぜにお笑い芸人??」と、思ったがそれにはきちんと理由がありました。狭義の勉強本からは、外れてるかもしれませんが、そういう企画の趣旨ならしょうがないですね。むしろ、どういう結果になるのか知りたい。ちなみに、「若手お笑い芸人は『自分プレゼン術』で爆笑を取れるか?」という企画でした。まあ、結果の方は…

あと、基本的に勉強本をあまり読んだことのない方のために特集が組まれてるのかと思います。しかし、CHALENGE2の「『レバレッジ』で遅筆ライターを高速改造!」での、本田直之さんの「レバレッジ勉強法」を消化した次に、盟友の泉正人さんの「最少の時間と労力で最大の成果を出す「仕組み」仕事術」へ移行する流れが見事です。担当の編集者は実はビジネス書マニアなのでは?と、思ってしまいます。

あとsmmothさんもおっしゃってるとおり

『50冊読んで「これは役に立つ」と思った本』
『勉強本頻出フレーズ集』
『結局、勉強本が言ってることって……』
といったまとめ部分は利用価値アリ。

は、いいですね。


しかし、ネタにマジレスな感じですが、やや疑問に思ったことが3点ほどあります。

●疑問その1 現在の勉強本のブームの原点が8年前の「チーズはどこに消えた」にあるという主張

これは、筆者も「いささか強引だが」と書いてるので、スルーすべきかもしれません。
しかし、「SPA!」と「チーズはどこに消えた」が同じ扶桑社ということを考えると、痛くもない腹を粘着質な人に探られかねません。でも、やっぱり8年前のブームから延々と自己啓発書を読んでた人が、今やっと勉強本に目覚めたという主張は、苦しいよなあ。


●疑問その2 CHALLENGE01(初出2と書きましたが1です。訂正します)のライターの方が「ITを主戦場とする」と、書いてあるのにIT機器やITサービスに精通してない件
「ITは苦手なので少し不安ですが」とか書いてあればいいのに、なまじ「ITを主戦場にする」とか書いてあったので気になった。

気になったので、少し調べてみた。ライターS氏というのが、「取材・文」のところにある「杉原光徳」氏だと仮定して(名字のイニシャルがSなのは一人だけでした)、ググってみた。

「僕が管理人をやめれば『2ちゃんねる』はなくなりますよ」活字中毒R。

『週刊SPA!2007/7/17号』(扶桑社)の「トーキングエクスプロージョン~エッジな人々」第491回、”2ちゃんねる”管理人の「ひろゆき」こと西村博之さんと”カリスマプログラマー”小飼弾さんの対談記事です。取材・文は杉原光徳さん。


とりあえずいっとけ!? - 「2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?」を読んだ

西村博之著「2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?」(扶桑社新書、07年6月29日)を読みました。
たまたま本屋でみかけて、なんとなく読んでみようかな、と思って読みましたよ。

あとがきに本人がばらしちゃってるけど、この本はひろゆきさんへのインタビューを活字にしたもので、実際には杉原光徳さんという方が本書のほとんどを書いているそうです。

ふむ。
「IT」に通じてるのではなく、「IT業界」に通じてるというかな?
事例が少ないので確証はありませんが。


●疑問その3 表紙には「大売れ"勉強本"50冊を読破し、本当に効くかダメ人間が試してみた!」とあるが、本文では「私こと編集Oにとって、お勉強は得意ジャンル。よし、やってやるって!!」とある。
越中詩郎のモノマネをするケンドー・コバヤシのフレーズを口にするほどの余裕ぶりである。

お勉強が得意かどうかは、自己申告なので信憑性のほどは確かめようもありませんが、編集者というお仕事柄、本を50冊読んだり、それをまとめたりするのは、普通の人よりは得意なのではないだろうか?少なくとも、「ダメ人間が試す」という見出しには疑問が残る。もしかしたら、プライベートでなにか問題があってニックネームが「ダメ人間」なのかもしれないが、それは今回の特集とは全然関係ないことだし。

ちなみに、この編集O氏の名前(これもOのイニシャルは一人しかいなかった。結構珍しい名前)で、ググってみたら、とあるイベントで「○○○○(通訳)」とあった。実は頭がいいという疑惑は深まる。

と、普段SPA!を読んでる方にとっては、新参者がなにを今さらなのかもしれませんが、疑問に思ったので一応書いてみた。


あと、smmoothさんが、ブログの記事の中で
【勉強本特集@SPA!】聖幸さんから「キラーパス」が来たでござる(勉強本ランキングもあるよw):マインドマップ的読書感想文

気になったのは、対象となった勉強本がかなり広範囲に渡っているらしいこと(全50冊のリストは無し)。

と、書いてあります。
これは私の予想に過ぎないのですが、P42~P43の、上下に帯のように本の表紙が並んでる部分が、読んだ本の一部なのかなと。写真では37冊しかなかったのがちょっと残念。


しかし、SPA!の今回の特集の記事の中で、一番気になるのは「大売れ"勉強本"50冊を読破し、本当に効くかダメ人間が試してみた!」のコーナーの中にある(P42より引用)

私をさらにイラつかせたのが、「素人同然のヤツ」が書いた本。中身のなさ過ぎる紙面に思わず「バカ」と大書きしてしまった

という記述。
私もビジネス書を好きで結構読んでますが「紙面にバカ」と書きたくなった事はないなぁ。どんな本だとそんな気分になるんだろう?「リアル鬼ごっこ」でも読んだのだろうか?

【参考】ネガティブ書評が集まって、自費出版から商業出版され映画化された話:[俺100]

そこまで、イライラする本というのは逆に読んでみたくなりませすね。


最後に永江朗氏が「おすすめの勉強本3冊!」を紹介しています。
その中で、呉 智英さんの読書家の新技術 (朝日文庫)が「現在は品切れ。再版未定」紹介されてます。しかし、結構売れた本なので、古本屋等でよく見かけますし、図書館等にも多分あるでしょう。なので、興味がある方はあきらめずに、探してみると案外すぐに見つかると思います。ちなみに、Amazonのマーケットプレイスにも6月26日現在出品されています。


SPA!久しぶりに買ってみたが、「自己破産」「利息過払い」などの広告が目立つなあ。
その割にというか、それだからかわかりませんが、袋とじ企画は「FX革命!」。なんだかなぁ。


でも、値段の380円分以上は楽しめたYO!ありがとうSPA!

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