行動科学マネジメントの大家の石田淳さんの新刊です。
タイトルに「整理術」とありますが、本書は机の周りなどの整理整頓などの話などにとどまらず、仕事の中身の整理や、頭の中身の整理にも踏み込んでいます。
行動科学マネジメントと整理の関係については
「行動分解して、重要な行動と不要な行動を見分け、不要な行動はカットする」という過程は、まさに「整理」そのものなのです。
というように実に深い関係があります。
仕事の段取りでも、実際のモノでも、必要なものと必要でないものを分別できなければ、思考や行動が混乱してしまいそうですからね。
と、書いてる私も整理整頓が超苦手。
実際は持っているにもかかわらず、探すことが出来ずに消しゴムやホチキスを購入することが良くあります。
使用頻度が低いものに限ってそんな事になって、中途半端な状態のものが部屋にたくさんあったり。両面テープとか。
そんな私ですから、まさにこの本で言うところの
・整理の仕方を知らない
・継続する方法を知らない
という状態です。
この本で私が目から鱗だったのは、
整理の4つのステップの
「ピンポイント把握」→「ビジュアル化・言語化」→「計測」→「強化」
「ビジュアル化・言語化」の部分ですね。
ここが自分は弱いと見た。
きちんとした完成型・理想型が把握できていないので、きっとうまくいかないんだろう。
本書では、机の引き出しをビジュアル化している事例が紹介されています。
これは、本棚にもすぐに応用できそう。所定の位置を決めておけばいいんだな。
パソコンのファイル名のみで内容がわかるよう方法のところで紹介されていた「ルールを決めたら例外は絶対に作らない」という事も徹底したい。
ルールは一度破るとなし崩し的にボロボロに崩れていくし、自分だけで管理してるものだと特にその傾向がありそう。
それと、パソコンのフォルダツリーの完成型をスクリーンショットで撮って、印刷して机の前に貼っておくという方法も全然思いつかなかった。アナログをデジタルに取り込むという事は考えても、その逆はなかなか思いつかないですね。頭が固くなってきてるな。
と、自分が本書で言うところの「環境を整理する」の部分が苦手なので、その部分を中心に紹介しましたが、仕事の中身や頭の中身もきちんと整理していこうと思います。
あと、本書の中で、「人脈づくりはコントリビューション(貢献)」という節の中で、「有効性の高い書評ブログ」として、4つのブログが紹介されています(紹介順)
・404 Blog Not Found
・俺と100冊の成功本
・マインドマップ的読書感想文
・実践起業!成功への道。blogで人脈は作れるか?
私のブログも紹介していただきました。ありがとうございます。ツイてます!
これからもより多くの方に、コントリビューションできればと思います。
結婚の世話とかもして「これが本当の婚取りビューション」とかダジャレも言ってみたいです。
180ページ弱で比較的読みやすい本なので、石田淳さんの
短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント
を読んで挫折した方にもオススメです。
超! 自分マネジメント整理術 行動科学で3倍の成果を上げる方法
石田 淳 (著)
「超!自分マネジメント整理術」を身につければ、これまでより短い時間で仕事ができるようになり、余った時間を自分の時間として使うことが可能になります。
「いつか……」と思い描いていた目標も、達成することができるでしょう!
ぜひ巻頭にある「自分マネジメント・ノート」を完成させてください。
また、本書では石田氏が実際にやっている整理法もご紹介しながら進めて行きます。「行動科学」を身につけた石田氏ならではの整理法が満載です!!
●目次
はじめに
STEP1 「整理」のカギは行動科学にある
STEP2 自分マネジメント整理術1 (仕事の中身を整理する)
STEP3 自分マネジメント整理術2 (環境を整理する)
STEP4 自分マネジメント整理術3 (頭の中を整理する)
STEP5 自分マネジメント整理術でさらなるステップ
おわりに
本書の参考文献
パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学
島宗 理 (著)
行動分析学入門
杉山 尚子 (著), 佐藤 方哉 (著), マリア・E. マロット (著), 島宗 理 (著), リチャード・W. マロット (著), Maria E. Malott (原著), Richard W. Malott (原著)
●石田淳さんは、8月9月は怒濤の新刊ラッシュですね。
おかあさん☆おとおさんのための行動科学石田 淳 (著)
出版社: フォレスト出版 (2008/9/1)
上司のための戦略的ほめ方・叱り方 [宝島社新書]
石田淳 (著)
出版社: 宝島社 (2008/9/9)
9月8日追記
Amazon.co.jpで石田淳さんのストア(特集?)が出来ていました。
著者からのコメント 人はどんな人であっても本人が望むものを得ようと行動し、望まないものを避けようと行動します。 仕事においても、私生活においても、あらゆる分野でその原則は当てはまります。 ”行動科学マネジメント”で出版、公開している分野は多岐にわたりますが、私が皆さんに伝えたいメッセージは、”より良い人生を送るためには、行動に焦点をあてるアプローチ法もある”ということです。やる気がない、意欲がない、自分には向いていない、…。
成果が出ないときに、自分のせいにしたり、他人のせいにしたりする…。
そうではないのです。
”行動”に焦点を当てることで問題解決の糸口を、自己成長のきっかけを、円滑な人間関係を手に入れるができるのです。日々の”行動”の集積が人間や組織の未来をつくります。
”行動科学マネジメント”をもとにしたメソッドが多くの人の悩みを解決するきっかけになればと思います。